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さいてーの出会い
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——げっ、げっ、げげえええっ!?
車ごと崖に転落したはずのナギが、気がついたら今、身一つで巨大なベッドに向かって落下している。
訳は分からないが、助かったと言っても良い状況なのに、ナギは手放しでは喜べなかった。そのベッドでは、まさに現在、裸体の男女が大いに盛り上がっている真っ最中だったからだ。
——うわー、うわわわ、なんでよりによってーっ!?
ベッドまであと2メートルというところで、ナギは男と目が合った。
——う! うわーっ! どーしよう、ってどーしようもないーっ!!
刹那、男は自身の上に乗せていた女を、何の躊躇いもなく引き剥がすと、ベッドから放り投げた。
「ちょっ!? いきなり何っ?」と、女が喚きながらもくるっと一回転して見事に床へと着地するのと同時、ナギはベッドの上にボスッと音を立てて落ちた。
男のとっさの判断のお陰で、ナギは人を下敷きにすることは避けられた。
「痛ぁっ! く、ない……?」
覚悟した衝撃はいつまで待っても訪れなかった。ナギを受け止めたキングサイズのベッドのクッションは、非常にしっかりしていたようだ。
「何だ、ガキ。どっから落ちてきた……?」
地を這うような低い声は、この異常事態にも動じることなく平然としている。
——ガキ? 失礼な、私は27歳。うげ……。
混乱しつつも反論しようと顔を上げたナギは、そこにあった光景を目の当たりにして、蒼白になって叫んだ。
「さ、さ、さいってー!!」
ナギが思わず叫んでしまったのも致し方ない。倒れ込んだナギの目前には、何とは言わないがご立派なモノがあったのだから。
しっかりはっきりと見えてしまった最悪の状況は、27歳にして多少の経験はあるナギにも刺激が強すぎた。
「ああん? 最低だと? 俺様の尊いビッグバナナに、何の文句がある?」
「ビ、ビッグバナナって」
「そうよー、せっかくそのビッグバナナで久しぶりに楽しんでたのにっ、てか、あんた、誰よ?」
「はっ? はあああぁっ?」
——いやいや、二人してそんな阿呆なこと。
男の阿呆なセリフに同意して、先ほどベッド下に投げられた金髪美女が、赤い瞳を吊り上げて怒っている。裸体を隠すこともせず、肩までの金髪と大きな胸を怒りで揺らす女は気が強そうだ。
——え? 金髪に赤い瞳って、どこの国の? ってか、この男も。
ナギは視線を男の股間から上に移した。ガチガチムキムキの筋肉を経由し、たどり着いた先にあったのは、大きめのウェーブが無造作に掛かった肩下までのワイルドな赤髪と、深い森を思わせる翠の瞳。一つ一つのパーツは大きいが整った顔をしている。
再びナギと目が合った男は、その大きな口をニッと開き、凶悪な笑顔を見せた。
——あれ? どっかで見たことが、ある……?
「お前も混ぜてほしかったのか?」
「はっ!?」
むにゅっと両胸を掴まれたナギに、できることは一つだ。
「いきなり何すんのっ!!」
まずは大声量で叫ぶ。だが男の頬を張ろうとしたナギの手は、あっけなく捕まってしまった。
「ん? 胸もないが、筋肉もないな」
「サザミナの間諜じゃないの?」
「いや、違うだろう。お前も触ってみるか?」
「うぎゃーっ!!!!!!」
「あ、ホントだ。筋肉も胸も全然ないー」
二人のひどい言い草も気になるが、それよりも二人からの全身さわさわ攻撃にナギは必死になって抵抗した。
見知らぬ部屋の見知らぬベッドの上、ほんの数分前までイタしていた裸体の男と女に揃って身体を触られる。そんな変態染みたプレイは、ナギの常識の中にはない。
「さ、触んなっ! 変態っ!!」
涙目で叫んだナギに対し、裸の二人は一瞬だけ黙った。ナギがそれを不思議に思うより早く、ナギは男により背後から腰を掴まれて、女の開いたドアの外に軽々と投げ出されていた。
「邪魔者、さよならー」
「ガキ、どうせ処女だろ。面倒くせえ」
ポイッと本当に投げられて、ナギはべちゃっと床に落ちた。先ほどの金髪美女のような華麗な着地など、ナギにはできない芸当だ。
「ちょ、ちょっとぉ……」
——ひ、ひどい。のら猫をつまみ出すみたいに。
痛くて動けないナギの後ろで、バタンと無情にドアが閉まる音がした。いくら情事の邪魔をしてしまったとはいえ、二人の対応はあんまりだとナギは思う。
——私、天井から落ちてきたんですけど? そのことに対しての追及はないの? っていうか、私は車で崖から落ちたはずなんだけど、どういうことー??
車ごと崖に転落したはずのナギが、気がついたら今、身一つで巨大なベッドに向かって落下している。
訳は分からないが、助かったと言っても良い状況なのに、ナギは手放しでは喜べなかった。そのベッドでは、まさに現在、裸体の男女が大いに盛り上がっている真っ最中だったからだ。
——うわー、うわわわ、なんでよりによってーっ!?
ベッドまであと2メートルというところで、ナギは男と目が合った。
——う! うわーっ! どーしよう、ってどーしようもないーっ!!
刹那、男は自身の上に乗せていた女を、何の躊躇いもなく引き剥がすと、ベッドから放り投げた。
「ちょっ!? いきなり何っ?」と、女が喚きながらもくるっと一回転して見事に床へと着地するのと同時、ナギはベッドの上にボスッと音を立てて落ちた。
男のとっさの判断のお陰で、ナギは人を下敷きにすることは避けられた。
「痛ぁっ! く、ない……?」
覚悟した衝撃はいつまで待っても訪れなかった。ナギを受け止めたキングサイズのベッドのクッションは、非常にしっかりしていたようだ。
「何だ、ガキ。どっから落ちてきた……?」
地を這うような低い声は、この異常事態にも動じることなく平然としている。
——ガキ? 失礼な、私は27歳。うげ……。
混乱しつつも反論しようと顔を上げたナギは、そこにあった光景を目の当たりにして、蒼白になって叫んだ。
「さ、さ、さいってー!!」
ナギが思わず叫んでしまったのも致し方ない。倒れ込んだナギの目前には、何とは言わないがご立派なモノがあったのだから。
しっかりはっきりと見えてしまった最悪の状況は、27歳にして多少の経験はあるナギにも刺激が強すぎた。
「ああん? 最低だと? 俺様の尊いビッグバナナに、何の文句がある?」
「ビ、ビッグバナナって」
「そうよー、せっかくそのビッグバナナで久しぶりに楽しんでたのにっ、てか、あんた、誰よ?」
「はっ? はあああぁっ?」
——いやいや、二人してそんな阿呆なこと。
男の阿呆なセリフに同意して、先ほどベッド下に投げられた金髪美女が、赤い瞳を吊り上げて怒っている。裸体を隠すこともせず、肩までの金髪と大きな胸を怒りで揺らす女は気が強そうだ。
——え? 金髪に赤い瞳って、どこの国の? ってか、この男も。
ナギは視線を男の股間から上に移した。ガチガチムキムキの筋肉を経由し、たどり着いた先にあったのは、大きめのウェーブが無造作に掛かった肩下までのワイルドな赤髪と、深い森を思わせる翠の瞳。一つ一つのパーツは大きいが整った顔をしている。
再びナギと目が合った男は、その大きな口をニッと開き、凶悪な笑顔を見せた。
——あれ? どっかで見たことが、ある……?
「お前も混ぜてほしかったのか?」
「はっ!?」
むにゅっと両胸を掴まれたナギに、できることは一つだ。
「いきなり何すんのっ!!」
まずは大声量で叫ぶ。だが男の頬を張ろうとしたナギの手は、あっけなく捕まってしまった。
「ん? 胸もないが、筋肉もないな」
「サザミナの間諜じゃないの?」
「いや、違うだろう。お前も触ってみるか?」
「うぎゃーっ!!!!!!」
「あ、ホントだ。筋肉も胸も全然ないー」
二人のひどい言い草も気になるが、それよりも二人からの全身さわさわ攻撃にナギは必死になって抵抗した。
見知らぬ部屋の見知らぬベッドの上、ほんの数分前までイタしていた裸体の男と女に揃って身体を触られる。そんな変態染みたプレイは、ナギの常識の中にはない。
「さ、触んなっ! 変態っ!!」
涙目で叫んだナギに対し、裸の二人は一瞬だけ黙った。ナギがそれを不思議に思うより早く、ナギは男により背後から腰を掴まれて、女の開いたドアの外に軽々と投げ出されていた。
「邪魔者、さよならー」
「ガキ、どうせ処女だろ。面倒くせえ」
ポイッと本当に投げられて、ナギはべちゃっと床に落ちた。先ほどの金髪美女のような華麗な着地など、ナギにはできない芸当だ。
「ちょ、ちょっとぉ……」
——ひ、ひどい。のら猫をつまみ出すみたいに。
痛くて動けないナギの後ろで、バタンと無情にドアが閉まる音がした。いくら情事の邪魔をしてしまったとはいえ、二人の対応はあんまりだとナギは思う。
——私、天井から落ちてきたんですけど? そのことに対しての追及はないの? っていうか、私は車で崖から落ちたはずなんだけど、どういうことー??
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