4 / 29
不法侵入で不審者の出来上がり~公一視点~
しおりを挟む
庭作業をするために着替えた妻とリビングで話しをしていると、パッと部屋が明るくなって眩しさに目を閉じた。
外を走る車に日が当たって反射したか?と思いながら目を開けると、目の前にいたはずの妻が消えていた。
妻が消えただけじゃなく、リビングにいたはずの俺は薄暗い建物の中にいる。
「は?・・・なんだこれ?」
どう見てもうちのリビングじゃない。それどころか、昔、妻の祖父母の家に行った時に見たような納屋の中に似ている。
自分の体を触ってみると感覚はある。夢ではなさそうだ・・・となると、どこかに移動されたのだろうけど、ここはどこだ。
瞬間移動なんて技術は物語の世界の話で、体験したことも無ければ、周囲で聞いたことも無い。
戸惑っていると、薄暗い部屋の奥から弱々しい声が聞こえる。
「誰か・・・いるのかい?」
相手にしてみれば俺は不法侵入の不審者だ。素直に謝ってここがどこなのか聞いてみよう。許してくれるのならだけど。
「あの、突然すみません。自分の家にいたはずなのですが、気が付いたらここにいて、わざとこちらのお宅に入ったわけじゃないんです。ここがどこかも分からなくて」
侵入者の言い訳めいた弁明にしかならなかったが、それしか言えなかった。
すると声の主は『そうかい・・・』と言ったきり無言になる。
そっと立ち上がって近くに寄ると、建物の隙間からもれる細い薄明かりのそばに粗末なベッドがあり、そこに横になっている人がいた。
あの一言を話しただけで疲れたのか、眠っている。白髪でやせ細った姿は亡くなる前の母を思い出した。
かなり体調が悪いんだろうか?会話するだけでもきついかもしれないな。無理矢理起こすわけにいかないので、そっとそばを離れる。目が慣れてきたので、部屋の中を見渡す。
テーブルと椅子が2脚、テーブルの上にランプのようなものと、ピッチャーのようなもの、それから木の器があった。建物の入り口そばには昔の竈のような作りの台所っぽいものが見える。
具合の悪そうな人を放ってここを出たほうが良いのか、この部屋以外に誰かいるのか、出たとしてもここがどこなのかがわからないので途方に暮れそうになる。
テーブルの上にあるちょっと埃を被ったランプに触ってみる。電池式なのか、オイルを使うタイプなのかと思いながらスイッチらしき物に触れると、スッと体温が引いたような感覚がした後、ランプが光る。
ん?今の感覚は何だ?静電気じゃないよな?
もう一度スイッチに触れるとランプが消え、また触れると体の熱がスッと引いた感覚がしてランプが点く。
「センサーとも違いそうだし、どういう仕組みだ?」
今度はピッチャーを持ち上げる。中には何も入っていない。外側にはランプと同じようなスイッチが付いていた。
ピッチャーにスイッチ?電気ポットなのか?と思いながら触ると、またスッと体温が引いたような感覚がした後、ピッチャーの中に液体が満たされた。
湯気はないので、お湯ではなさそうだ。ニオイも無い。木の器に中の液体を少し出してみる。ランプの明かりで分かり辛いけれど多分透明。
・・・。
俺の中の何かが消費されて、それで道具が動いて・・・ってことで良いのか?という事は・・・まさか。
いや、その先を言ってしまったら、物語の世界観になってしまわないか?
脳内で幾ばくかの葛藤をした後、見ている人はいないんだし、言葉に出さなければ恥ずかしくはない!と覚悟を決めて、心の中でイメージを言う。
『ステータス』
フッと目の前にディスプレイのようなものが現れる。
名前:夏井公一 Lv1
年齢:56歳
職業:聖者、聖女の夫
体力:50/50
魔力:197/200
魔法:言語理解、生活魔法、回復魔法、治癒魔法、建築魔法、魔道具製作、鑑定魔法、防御魔法、インベントリ(共有)
うわあああ、何か出た。本当に出た。なんだこれ。聖者ってなんだよ。聖女の夫って・・・。
え、もしかしてうちの久美子さん、聖女召喚なんてされちゃったの?どこに喚ばれて行ったんだー!!
目いっぱい狼狽えた。無言だけれど脳内で絶叫した。
・・・落ち着こう、焦っても何も変わらないからまず落ち着こう。
魔法のある世界に夫婦揃って召喚されったっぽい、しかもはぐれたようだ。
現在地を知りたくて地図を表示できるのか試すが、別のディスプレイっぽいものが出たけれど、丸い点しか表示されない。おそらくこの建物から動いていないからだろう。
とりあえず、不法侵入の怪しい人間という現状を何とかしたいし、そこで寝ている人も気になるので、起きるまで自己検証しながら待つことにする。
ステータスを見ると魔力が減っている。ランプやピッチャーを作動させたからだろうな。魔法か・・・この中で試すとすれば、まずは鑑定だな。
目の前にあるランプを鑑定する。
『ランプ:ガラスと鉄で出来た照明道具、光の魔力を付与した魔石が使われている。魔石の魔力効率はごくわずか』
スイッチだと思った部分は魔石だったのか。魔力効率の部分が気になったので、更に詳しく見てみると『魔力の多い者は補充可能』と書かれている。
魔石部分に魔力が移動するように念じながら触れると、ズルっと今までよりも多くの熱が抜けていく感覚がした。
再び鑑定してみる。
『ランプ:ガラスと鉄で出来た照明道具、光の魔力を付与した魔石が使われている。魔石の魔力効率は十分』
無事に補充できたようだ。ステータスの魔力量は173/200になっていた。
物品の鑑定が無事に出来たところで、回復魔法に着目する。まずは自分の膝に魔法を発動させる。加齢による膝の痛みは年々強くなっていく一方だったので、最初に試すならこれだ。
魔石に補充した時よりも多い魔力が使われた感覚がして、膝の痛みが消えた。ついでに腰も楽になったようでスクワットをしてみても問題ない。
魔力値は143/200になっている。
先ほどから気になっていた寝ている人物を見る。人を勝手に鑑定するのは失礼だと感じるが、状態がとても気になるので心の中で謝罪しながら鑑定した。
『メラニー、年齢:75歳、職業:なし、状態:衰弱』
衰弱・・・良い人か悪い人かも分からないけれど、棚にある食器の数を考えると他に住人がいない気配。具合が悪くてもただただ寝ているしかないのか。
近くに寄って回復魔法を発動させると、メラニーの土気色をしていた顔が心持ち明るくなった気もするが、ランプの明かりの中なのでよくわからないし、鑑定の結果は変わらない。ぶっつけ本番で申し訳ないが治癒魔法も使ってみた。幾分、呼吸が楽になっているようにも感じるけれど、鑑定の結果に変化が無い。
魔法が使えても万能ではないだろうし、その人の寿命を引き延ばすような効果が出るわけではないんだろうなと思いながら椅子に戻る。
半分以上の魔力を使ったし、魔力をあまり消費しない方が良いかもしれないと感じつつも、やっぱり気になるのがこの建物の状態。衛生状態があまり良くないんだよな。寝ている人にとっても汚い部屋よりは綺麗な部屋の方が身体への負担も減るんじゃないか?ってことで、建物内に生活魔法の『洗浄』を容赦なく使った。
おー!床も壁も天井も綺麗になって、ついでに俺もさっぱりした。
ってことは・・・?とメラニーをそっと見ると、薄汚れた感じが無くなったし、ここに来た時から気になっていた糞尿のようなニオイも消えている。
下の世話をしてくれる人がいないと、起きられないほど具合が悪い時って、そういう部分が本人は一番辛いよな。
物理的にも精神的にもすっきりしたところで今度はインベントリの確認をしてみる。
自宅に有ったものが全部表記されているんじゃないかという量と項目に驚いた。そこにもう一つ書かれた文字に目を見開く。
『久美子使用中:メモ帳、ボールペン』
外を走る車に日が当たって反射したか?と思いながら目を開けると、目の前にいたはずの妻が消えていた。
妻が消えただけじゃなく、リビングにいたはずの俺は薄暗い建物の中にいる。
「は?・・・なんだこれ?」
どう見てもうちのリビングじゃない。それどころか、昔、妻の祖父母の家に行った時に見たような納屋の中に似ている。
自分の体を触ってみると感覚はある。夢ではなさそうだ・・・となると、どこかに移動されたのだろうけど、ここはどこだ。
瞬間移動なんて技術は物語の世界の話で、体験したことも無ければ、周囲で聞いたことも無い。
戸惑っていると、薄暗い部屋の奥から弱々しい声が聞こえる。
「誰か・・・いるのかい?」
相手にしてみれば俺は不法侵入の不審者だ。素直に謝ってここがどこなのか聞いてみよう。許してくれるのならだけど。
「あの、突然すみません。自分の家にいたはずなのですが、気が付いたらここにいて、わざとこちらのお宅に入ったわけじゃないんです。ここがどこかも分からなくて」
侵入者の言い訳めいた弁明にしかならなかったが、それしか言えなかった。
すると声の主は『そうかい・・・』と言ったきり無言になる。
そっと立ち上がって近くに寄ると、建物の隙間からもれる細い薄明かりのそばに粗末なベッドがあり、そこに横になっている人がいた。
あの一言を話しただけで疲れたのか、眠っている。白髪でやせ細った姿は亡くなる前の母を思い出した。
かなり体調が悪いんだろうか?会話するだけでもきついかもしれないな。無理矢理起こすわけにいかないので、そっとそばを離れる。目が慣れてきたので、部屋の中を見渡す。
テーブルと椅子が2脚、テーブルの上にランプのようなものと、ピッチャーのようなもの、それから木の器があった。建物の入り口そばには昔の竈のような作りの台所っぽいものが見える。
具合の悪そうな人を放ってここを出たほうが良いのか、この部屋以外に誰かいるのか、出たとしてもここがどこなのかがわからないので途方に暮れそうになる。
テーブルの上にあるちょっと埃を被ったランプに触ってみる。電池式なのか、オイルを使うタイプなのかと思いながらスイッチらしき物に触れると、スッと体温が引いたような感覚がした後、ランプが光る。
ん?今の感覚は何だ?静電気じゃないよな?
もう一度スイッチに触れるとランプが消え、また触れると体の熱がスッと引いた感覚がしてランプが点く。
「センサーとも違いそうだし、どういう仕組みだ?」
今度はピッチャーを持ち上げる。中には何も入っていない。外側にはランプと同じようなスイッチが付いていた。
ピッチャーにスイッチ?電気ポットなのか?と思いながら触ると、またスッと体温が引いたような感覚がした後、ピッチャーの中に液体が満たされた。
湯気はないので、お湯ではなさそうだ。ニオイも無い。木の器に中の液体を少し出してみる。ランプの明かりで分かり辛いけれど多分透明。
・・・。
俺の中の何かが消費されて、それで道具が動いて・・・ってことで良いのか?という事は・・・まさか。
いや、その先を言ってしまったら、物語の世界観になってしまわないか?
脳内で幾ばくかの葛藤をした後、見ている人はいないんだし、言葉に出さなければ恥ずかしくはない!と覚悟を決めて、心の中でイメージを言う。
『ステータス』
フッと目の前にディスプレイのようなものが現れる。
名前:夏井公一 Lv1
年齢:56歳
職業:聖者、聖女の夫
体力:50/50
魔力:197/200
魔法:言語理解、生活魔法、回復魔法、治癒魔法、建築魔法、魔道具製作、鑑定魔法、防御魔法、インベントリ(共有)
うわあああ、何か出た。本当に出た。なんだこれ。聖者ってなんだよ。聖女の夫って・・・。
え、もしかしてうちの久美子さん、聖女召喚なんてされちゃったの?どこに喚ばれて行ったんだー!!
目いっぱい狼狽えた。無言だけれど脳内で絶叫した。
・・・落ち着こう、焦っても何も変わらないからまず落ち着こう。
魔法のある世界に夫婦揃って召喚されったっぽい、しかもはぐれたようだ。
現在地を知りたくて地図を表示できるのか試すが、別のディスプレイっぽいものが出たけれど、丸い点しか表示されない。おそらくこの建物から動いていないからだろう。
とりあえず、不法侵入の怪しい人間という現状を何とかしたいし、そこで寝ている人も気になるので、起きるまで自己検証しながら待つことにする。
ステータスを見ると魔力が減っている。ランプやピッチャーを作動させたからだろうな。魔法か・・・この中で試すとすれば、まずは鑑定だな。
目の前にあるランプを鑑定する。
『ランプ:ガラスと鉄で出来た照明道具、光の魔力を付与した魔石が使われている。魔石の魔力効率はごくわずか』
スイッチだと思った部分は魔石だったのか。魔力効率の部分が気になったので、更に詳しく見てみると『魔力の多い者は補充可能』と書かれている。
魔石部分に魔力が移動するように念じながら触れると、ズルっと今までよりも多くの熱が抜けていく感覚がした。
再び鑑定してみる。
『ランプ:ガラスと鉄で出来た照明道具、光の魔力を付与した魔石が使われている。魔石の魔力効率は十分』
無事に補充できたようだ。ステータスの魔力量は173/200になっていた。
物品の鑑定が無事に出来たところで、回復魔法に着目する。まずは自分の膝に魔法を発動させる。加齢による膝の痛みは年々強くなっていく一方だったので、最初に試すならこれだ。
魔石に補充した時よりも多い魔力が使われた感覚がして、膝の痛みが消えた。ついでに腰も楽になったようでスクワットをしてみても問題ない。
魔力値は143/200になっている。
先ほどから気になっていた寝ている人物を見る。人を勝手に鑑定するのは失礼だと感じるが、状態がとても気になるので心の中で謝罪しながら鑑定した。
『メラニー、年齢:75歳、職業:なし、状態:衰弱』
衰弱・・・良い人か悪い人かも分からないけれど、棚にある食器の数を考えると他に住人がいない気配。具合が悪くてもただただ寝ているしかないのか。
近くに寄って回復魔法を発動させると、メラニーの土気色をしていた顔が心持ち明るくなった気もするが、ランプの明かりの中なのでよくわからないし、鑑定の結果は変わらない。ぶっつけ本番で申し訳ないが治癒魔法も使ってみた。幾分、呼吸が楽になっているようにも感じるけれど、鑑定の結果に変化が無い。
魔法が使えても万能ではないだろうし、その人の寿命を引き延ばすような効果が出るわけではないんだろうなと思いながら椅子に戻る。
半分以上の魔力を使ったし、魔力をあまり消費しない方が良いかもしれないと感じつつも、やっぱり気になるのがこの建物の状態。衛生状態があまり良くないんだよな。寝ている人にとっても汚い部屋よりは綺麗な部屋の方が身体への負担も減るんじゃないか?ってことで、建物内に生活魔法の『洗浄』を容赦なく使った。
おー!床も壁も天井も綺麗になって、ついでに俺もさっぱりした。
ってことは・・・?とメラニーをそっと見ると、薄汚れた感じが無くなったし、ここに来た時から気になっていた糞尿のようなニオイも消えている。
下の世話をしてくれる人がいないと、起きられないほど具合が悪い時って、そういう部分が本人は一番辛いよな。
物理的にも精神的にもすっきりしたところで今度はインベントリの確認をしてみる。
自宅に有ったものが全部表記されているんじゃないかという量と項目に驚いた。そこにもう一つ書かれた文字に目を見開く。
『久美子使用中:メモ帳、ボールペン』
20
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
悪役女王アウラの休日 ~処刑した女王が名君だったかもなんて、もう遅い~
オレンジ方解石
ファンタジー
恋人に裏切られ、嘘の噂を立てられ、契約も打ち切られた二十七歳の派遣社員、雨井桜子。
世界に絶望した彼女は、むかし読んだ少女漫画『聖なる乙女の祈りの伝説』の悪役女王アウラと魂が入れ替わる。
アウラは二年後に処刑されるキャラ。
桜子は処刑を回避して、今度こそ幸せになろうと奮闘するが、その時は迫りーーーー
神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>
ラララキヲ
ファンタジー
フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。
それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。
彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。
そしてフライアルド聖国の歴史は動く。
『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……
神「プンスコ(`3´)」
!!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇ちょっと【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる