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新しい魔道具
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夕食を食べながら今日の事をマルゴに話す。
雨雲の下と上の天気の違いに驚かれた事、海岸へ行って海のニオイや砂の感触、貝がらをお土産にし、草原で見たことが無い花や草を摘み取り、帰宅後に母子でスケッチをし始めた事を語る。
「パメラに喜んでもらえて私も嬉しかったんです。師匠、魔法を使う許可をありがとうございました」
最後の一言に驚きを隠せないマルゴ。
「リュシーが魔法を使えることにお礼を言うなんて、初めての事じゃないかねぇ。色々と考えたり感じたりする出来事になって良かったよ」
マルゴの指摘に、そういえばお礼って言った事が無かったと思い至る。
「師匠。今更なんですが、私を引き取って弟子にしてくれてありがとうございます。私、ここに来てから安心出来るようになりました。魔法も沢山教えてもらって感謝しています」
今までリュシーがどう感じていたか、憶測する事しか出来なかったけれど、ようやく心の内を明かしてくれたと微笑んだ。
「それから師匠、質問があるんですが」
「なんだい?」
「浮動車みたいに、椅子を浮かせて移動する魔道具って無いんですか?」
「車椅子はあるが、浮かぶタイプの物は聞かないね」
「硬い椅子じゃなくて、柔らかい座面で一人乗りで動かせたら、空を飛ばなくても、家の中や町の中を自由に出かけられるのになって思ったんです」
「そうだね。車椅子も必ず介助する人がいないと動かすのが難儀だね。・・・これは魔石に付与する事と魔道具師が必要だね。世間には歩けない人がいるから、浮かぶ椅子・・・浮動椅子とでもいうのかね、それが出来れば使い勝手がいいかもしれないね」
リュシーはマルゴに浮動車を参考にして、魔石に浮かぶ魔法を付与する方法を教わり、いくつか魔石を作った。
マルゴは車椅子を製造している地域の魔道具師に手紙を書き、リュシーに持たせる。
数日後、リュシーは魔道具師を訪ねた。
魔道具師の工房の扉横に浮動車を置き、扉を叩く。
コココン。
中から細身の男性が出てきた。
「はい?」
「初めまして、魔女の弟子のリュシーです。師匠から手紙を預かってきたので、読んでもらえますか?」
「魔女様だって?手紙?」
驚きながらも手紙を受け取り、その場で封蝋を割って読み始めた。
「浮かぶ車椅子!そんな発想は無かった!」
手紙を持ったまま両腕を上にあげ、叫ぶ男性。
両手を上げたままリュシーと目が合い、自己紹介を始める。
「僕は魔道具師のハリーと言います。魔女様のお弟子さん・・・ええっとリュシーと言ったかな?初めまして」
「リュシーです」
右手を出してお互い握手する。
「君、浮動車を持っているんだって?見せてくれるかい?」
「どうぞ」
扉の横に置いた浮動車に手の平を向けると、ハリーはカッ!と目を開いて浮動車に張り付くように検分する。
「魔石の位置はここか、鑑定・・・ふむふむ・・・おお・・・そうかそうか!」
ぶつぶつと呟きながら納得している。
「リュシー君、ちょっと動かしてみてくれるかい?」
リュシーに浮動車を操縦しろと言うので、乗り込んで浮かせる。今回は自分の魔力で浮かせるのではなく、浮動車の機能を使った。
「おお、おおお!これが浮動車か。ちょっとそこまで走らせてくれ」
「分かりました」
ゆっくりと直進し、ある程度進んだところで戻ってくる。
「いいね、いいね。これは素晴らしいよ!ちょっと乗せてもらえるかい?」
リュシーは頷いて後ろの座席に案内し、先ほどと同じように直進して戻ってきた。
扉の横に置いた浮動車をしみじみ見て、ハリーは言う。
「ここまでしっかりした道具があるなら、参考にして浮動椅子を作る事が出来そうだ。僕は暫く設計するからまた今度来てくれ」
すぐにも家の中に籠ろうとする様子だったので、リュシーは慌てて魔石を渡す。
「あの、これ、使ってください」
「ん?おお!魔石があるのかい?それはいい!じゃあまた来週にでも来てくれ」
バタンと扉を閉めてハリーは家の中に戻った。
・・・。嵐のような人だ。
リュシーの周りにはいない種類の人物に、唖然とするのだった。
帰宅し、マルゴに報告する。
「はぁ・・・相変わらずだねぇ。興味のある物を見聞きすると途端に饒舌になるわ、挙動がおかしくなるわで周りが引くくらいなのに、本人は全く気にしていない。まぁ、腕は確かだからね、来週行ってみな」
「そうします」
「ああ、きっと増産したいと言うだろうから、魔石に付与して持って行くんだよ」
一週間後、魔石を準備して再びハリーの元を訪ねる。
扉を開けたハリーがリュシーを見た瞬間、笑顔で話し始めた。
「やあやあリュシー君、いい所に来たね。今朝完成したよ!」
今朝完成?え、もしかして寝ていないの?それでこの高揚状態?
頬をひくつかせてハリーを見ていると、手を引かれて椅子に案内された。
そこには通常の椅子と違い、足元が円になった板の上に座り心地の良さそうな椅子があった。
ソファほど柔らかくないけれど、木の椅子ほど固くない。大きな人も小さな人もクッションで調整できそうな座面の広さ。
ひじ掛けも背もたれもついているので、身体が安定しそうだ。
足元の板が円状になっているのも浮かんだ時の安定感のためだろう。
足先があっても歩く事が出来ない人は、足を円状の板に乗せる事が出来そうだ。
角度が変えられる背もたれの裏には格納式の覆いがあり、日差しが強い時や雨が降った時には傘の役割をしてくれる。
座面の下には収納のかごがあり、荷物を入れられそうだ。
たった一週間でここまで完成させる腕に吃驚した。
「知り合いの車椅子職人と使用者と三位一体で試行錯誤したよ。車輪が付いていると階段や段差で進めない事が多かったけど、これなら!って事で、この一週間盛り上がったのなんのって。今朝出来上がって、試乗もしてみたからね。すぐにでも使えるよ」
一気にまくしたてるハリーの言葉に、頷く隙が無かったけれど、予想以上の品が出来上がって感激した。
「リュシー君、この椅子は画期的だよ。世界中で販売してもいいくらいだ。許可をくれるかい?」
「許可なんて、私はハリーさんにお願いしただけです。他にも使う方がいたら是非」
「いやいや、ちゃんと登録申請しよう!まずは出来上がった品を受け取ってくれるかい?」
「ありがとうございます。あ、浮動椅子の代金に足りるか分からないんですけど、魔石を持ってきました。残りの代金を教えてもらえますか?」
「おーこれだけあれば、まだまだ作れるな。登録代金はあとで振り込んでおくから確認してくれ。さあ、椅子を持って行ってくれ。じゃっ!」
浮動椅子ごと外に出されてバタンッと扉を閉められる。
今回もまた嵐のように話が進んでしまった。
「・・・帰ってから師匠に聞こう・・・」
あっという間の出来事と情報量の多さに負け、リュシーは出来上がった椅子を結界に包んで家に戻った。
帰宅したリュシーはマルゴに報告する。
「全く、落ち着きがないまま話を終わらせてしまったのかい。リュシーも災難だったね」
「なんだかよくわからないまま、品物を受け取って帰ってきてしまいました」
「ああ、あれはしょうがないね。新しい魔道具が出来ると毎回あんな感じなんだよ。それでも申請に関して言っていたのであれば、特許の申請は向こうでするんだろう。いくらか貴女の口座に入ると思うから、受け取っておきな」
「え?私にお金が入るんですか?」
「考えや魔石の提供をしているだろう?」
「そういうものなのですか?」
「そういうものだ」
数年後、リュシーは自分の口座を見て驚くが、この時はまだ知らない。
翌日、パメラの家に浮動椅子を届ける。
「パメラ、この魔道具が出来たんだけど、使ってくれる?」
母子は浮動椅子を見て絶句した。
今まで座っていた椅子からパメラを移動させると、座り心地に喜び、一人で動かせることに驚いていた。
パメラの母は涙を流しリュシーにお礼を言う。
「リュシー、うちの子のためにありがとう。本当にありがとう」
「またパメラと二人で出かけても良いですか?」
「もちろんよ」
「リュシー、今度は私がリュシーの家に遊びに行くね」
「うん」
新しい道具を二人でじっくり見て使いたいだろうと、リュシーは家に戻った。
雨雲の下と上の天気の違いに驚かれた事、海岸へ行って海のニオイや砂の感触、貝がらをお土産にし、草原で見たことが無い花や草を摘み取り、帰宅後に母子でスケッチをし始めた事を語る。
「パメラに喜んでもらえて私も嬉しかったんです。師匠、魔法を使う許可をありがとうございました」
最後の一言に驚きを隠せないマルゴ。
「リュシーが魔法を使えることにお礼を言うなんて、初めての事じゃないかねぇ。色々と考えたり感じたりする出来事になって良かったよ」
マルゴの指摘に、そういえばお礼って言った事が無かったと思い至る。
「師匠。今更なんですが、私を引き取って弟子にしてくれてありがとうございます。私、ここに来てから安心出来るようになりました。魔法も沢山教えてもらって感謝しています」
今までリュシーがどう感じていたか、憶測する事しか出来なかったけれど、ようやく心の内を明かしてくれたと微笑んだ。
「それから師匠、質問があるんですが」
「なんだい?」
「浮動車みたいに、椅子を浮かせて移動する魔道具って無いんですか?」
「車椅子はあるが、浮かぶタイプの物は聞かないね」
「硬い椅子じゃなくて、柔らかい座面で一人乗りで動かせたら、空を飛ばなくても、家の中や町の中を自由に出かけられるのになって思ったんです」
「そうだね。車椅子も必ず介助する人がいないと動かすのが難儀だね。・・・これは魔石に付与する事と魔道具師が必要だね。世間には歩けない人がいるから、浮かぶ椅子・・・浮動椅子とでもいうのかね、それが出来れば使い勝手がいいかもしれないね」
リュシーはマルゴに浮動車を参考にして、魔石に浮かぶ魔法を付与する方法を教わり、いくつか魔石を作った。
マルゴは車椅子を製造している地域の魔道具師に手紙を書き、リュシーに持たせる。
数日後、リュシーは魔道具師を訪ねた。
魔道具師の工房の扉横に浮動車を置き、扉を叩く。
コココン。
中から細身の男性が出てきた。
「はい?」
「初めまして、魔女の弟子のリュシーです。師匠から手紙を預かってきたので、読んでもらえますか?」
「魔女様だって?手紙?」
驚きながらも手紙を受け取り、その場で封蝋を割って読み始めた。
「浮かぶ車椅子!そんな発想は無かった!」
手紙を持ったまま両腕を上にあげ、叫ぶ男性。
両手を上げたままリュシーと目が合い、自己紹介を始める。
「僕は魔道具師のハリーと言います。魔女様のお弟子さん・・・ええっとリュシーと言ったかな?初めまして」
「リュシーです」
右手を出してお互い握手する。
「君、浮動車を持っているんだって?見せてくれるかい?」
「どうぞ」
扉の横に置いた浮動車に手の平を向けると、ハリーはカッ!と目を開いて浮動車に張り付くように検分する。
「魔石の位置はここか、鑑定・・・ふむふむ・・・おお・・・そうかそうか!」
ぶつぶつと呟きながら納得している。
「リュシー君、ちょっと動かしてみてくれるかい?」
リュシーに浮動車を操縦しろと言うので、乗り込んで浮かせる。今回は自分の魔力で浮かせるのではなく、浮動車の機能を使った。
「おお、おおお!これが浮動車か。ちょっとそこまで走らせてくれ」
「分かりました」
ゆっくりと直進し、ある程度進んだところで戻ってくる。
「いいね、いいね。これは素晴らしいよ!ちょっと乗せてもらえるかい?」
リュシーは頷いて後ろの座席に案内し、先ほどと同じように直進して戻ってきた。
扉の横に置いた浮動車をしみじみ見て、ハリーは言う。
「ここまでしっかりした道具があるなら、参考にして浮動椅子を作る事が出来そうだ。僕は暫く設計するからまた今度来てくれ」
すぐにも家の中に籠ろうとする様子だったので、リュシーは慌てて魔石を渡す。
「あの、これ、使ってください」
「ん?おお!魔石があるのかい?それはいい!じゃあまた来週にでも来てくれ」
バタンと扉を閉めてハリーは家の中に戻った。
・・・。嵐のような人だ。
リュシーの周りにはいない種類の人物に、唖然とするのだった。
帰宅し、マルゴに報告する。
「はぁ・・・相変わらずだねぇ。興味のある物を見聞きすると途端に饒舌になるわ、挙動がおかしくなるわで周りが引くくらいなのに、本人は全く気にしていない。まぁ、腕は確かだからね、来週行ってみな」
「そうします」
「ああ、きっと増産したいと言うだろうから、魔石に付与して持って行くんだよ」
一週間後、魔石を準備して再びハリーの元を訪ねる。
扉を開けたハリーがリュシーを見た瞬間、笑顔で話し始めた。
「やあやあリュシー君、いい所に来たね。今朝完成したよ!」
今朝完成?え、もしかして寝ていないの?それでこの高揚状態?
頬をひくつかせてハリーを見ていると、手を引かれて椅子に案内された。
そこには通常の椅子と違い、足元が円になった板の上に座り心地の良さそうな椅子があった。
ソファほど柔らかくないけれど、木の椅子ほど固くない。大きな人も小さな人もクッションで調整できそうな座面の広さ。
ひじ掛けも背もたれもついているので、身体が安定しそうだ。
足元の板が円状になっているのも浮かんだ時の安定感のためだろう。
足先があっても歩く事が出来ない人は、足を円状の板に乗せる事が出来そうだ。
角度が変えられる背もたれの裏には格納式の覆いがあり、日差しが強い時や雨が降った時には傘の役割をしてくれる。
座面の下には収納のかごがあり、荷物を入れられそうだ。
たった一週間でここまで完成させる腕に吃驚した。
「知り合いの車椅子職人と使用者と三位一体で試行錯誤したよ。車輪が付いていると階段や段差で進めない事が多かったけど、これなら!って事で、この一週間盛り上がったのなんのって。今朝出来上がって、試乗もしてみたからね。すぐにでも使えるよ」
一気にまくしたてるハリーの言葉に、頷く隙が無かったけれど、予想以上の品が出来上がって感激した。
「リュシー君、この椅子は画期的だよ。世界中で販売してもいいくらいだ。許可をくれるかい?」
「許可なんて、私はハリーさんにお願いしただけです。他にも使う方がいたら是非」
「いやいや、ちゃんと登録申請しよう!まずは出来上がった品を受け取ってくれるかい?」
「ありがとうございます。あ、浮動椅子の代金に足りるか分からないんですけど、魔石を持ってきました。残りの代金を教えてもらえますか?」
「おーこれだけあれば、まだまだ作れるな。登録代金はあとで振り込んでおくから確認してくれ。さあ、椅子を持って行ってくれ。じゃっ!」
浮動椅子ごと外に出されてバタンッと扉を閉められる。
今回もまた嵐のように話が進んでしまった。
「・・・帰ってから師匠に聞こう・・・」
あっという間の出来事と情報量の多さに負け、リュシーは出来上がった椅子を結界に包んで家に戻った。
帰宅したリュシーはマルゴに報告する。
「全く、落ち着きがないまま話を終わらせてしまったのかい。リュシーも災難だったね」
「なんだかよくわからないまま、品物を受け取って帰ってきてしまいました」
「ああ、あれはしょうがないね。新しい魔道具が出来ると毎回あんな感じなんだよ。それでも申請に関して言っていたのであれば、特許の申請は向こうでするんだろう。いくらか貴女の口座に入ると思うから、受け取っておきな」
「え?私にお金が入るんですか?」
「考えや魔石の提供をしているだろう?」
「そういうものなのですか?」
「そういうものだ」
数年後、リュシーは自分の口座を見て驚くが、この時はまだ知らない。
翌日、パメラの家に浮動椅子を届ける。
「パメラ、この魔道具が出来たんだけど、使ってくれる?」
母子は浮動椅子を見て絶句した。
今まで座っていた椅子からパメラを移動させると、座り心地に喜び、一人で動かせることに驚いていた。
パメラの母は涙を流しリュシーにお礼を言う。
「リュシー、うちの子のためにありがとう。本当にありがとう」
「またパメラと二人で出かけても良いですか?」
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「うん」
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