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移転の魔方陣が暴走?!
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「ギュッ?! ギュギュッー!」
「え?! ミクルさん? どうしちゃたの?!」
「ん? マリアよ。コレはいかん。私はミクルと行って来る。おとなしく部屋にいなさい」
「え?! あ、ルキ様?! あ、ミクル連れて行っちゃった。何があったんだろう?」
「マリア! ヴィルヘルム元帥から連絡が来たんだけど、オーガスタがまたなんかやらかしちゃたんだよ! でも今度はもうベーレン領に来ちゃってるし、オーガスタ王室もなんかおかしいんだって。ゲオルグ将軍もベーレンの現地に行っているから、マリアはお父様とここで連絡が来るのを待とうね!」
「お父様! さっきルキ様がミクルさんを連れて行っちゃったの!」
「ああ。ミクルは仲間が捕まっているから、きっと助けに行ったんだよ。大丈夫だからね? 彼は強いし、ルシフェルもついてるから大丈夫だよ?」
「そうですの? なんだかいやな、予感がするのですけれど……」
「エーベンハルト、マリア。すまぬ。ミクルが巻き込まれて行方不明だ」
「ルキ様?! どうゆう事ですの?!」
オーガスタで、ミクルの雌達が次々に捕まって殺されていったんですって。
どうやら国絡みの犯行らしいのよ?
ミクルの雌だけが持つ特殊な魔石があるらしくて、ソレを集めるためにやったんだって。
それで、ミクルの家族も居たみたいだからルキ様と助けに行ったの。だから慌てて出て行ったのね。
ミクルのお嫁さんはお腹に子供が居たんだって。
ルキ様はオーガスタに行った時、ミクルが作った聖域にお城が建てられていて怒ったのね。
だって『聖域ごと吹き飛ばして来た』って言ってたもん。
それから、ミクルさんを連れて移転陣でベーレン領に行って、お嫁さんを探してたのね。
そこに、セントレーアの国軍、騎士団が来て、沢山の暴れているモンスターと戦闘してて。
その最中で移転魔法陣が突然暴走して、飛ばされたみたい。
なんか、ラインハルト様が咄嗟にバリアでみんなを助けて、でもご自分は巻き込まれたんだって。
ミクルさんとラインハルト様はご無事かしら?
ルキ様は『大丈夫だろう』っておっしゃるけれど。
まだ見つからないの。
どこにいるの? ミクルさん。
「マリアちゃん。落ち着いて聞いてね? ミクルが見つかったんだけどね?」
「お父様?! ミクルさんはどこ! 怪我はしていない? 無事なの?!」
「ああ。落ち着いてね?! 無事だから、怪我もしていないから!」
「ああ、お父様。よかった! それで、ミクルさんはどこに?」
「マリア。私が説明しよう。エーベンハルトはマリアを抱いていろ」
ルキ様が話して下さっている。
まず、ミクルさんと一緒にオーガスタへ行ったこと。
それは知っているわ。
え? 異世界に飛ばされていたの?
ミクルさんのお嫁さんは目の前で死んでしまった?
魔石が砕けて? ミクルさんはそれを必死に拾い集めていたの?
つらい思いをしたのね?
じゃあ、マリアがなぐさめてあげなくちゃ!
「マリア。ミクルの記憶が抜け落ちているんだ。それと、今ミクルはラインハルトが連れ帰って来た女性に手厚く保護されている」
「え? ラインハルト様が女性を連れて帰って来たの? でもミクルさんは私がなぐさめてあげなくちゃ!」
「マリア。ミクルは記憶をなくしている。だが、マリアを見れば思い出すかも知れないけれど、同時につらい記憶も思い出すだろう。目の前で引き裂かれて死んでいった家族。番い。腹の中の子供。ミクルはつらい思いを、またしなければならないな」
「あ、そんな、ミクルさんがつらいのはいや!」
「マリアちゃん。ミクルは今、元気にしているそうだよ? 会うのは諦めなさい。ミクルのためだからね?」
「お父様?! そんな! じゃあ、ミクルさんとはもう会えないの?!」
「マリアのために連れ帰っても良いが、情の深い性質だから、思い出せばミクルは壊れるぞ?」
「あ、ああ、ルキ様。ダメェー! ミクルさんがつらいのはいやぁー! アアアアッ! ミクルゥ~ッ!」
「マリア! マリア! 大丈夫だよ! ミクルは記憶喪失だからね?! つらい記憶はないんだよ!」
「お父様ぁ~! 私が会うとミクルさんは壊れてしまうの?! もう会えないぃ~! ふええ~! ミクルゥ~! もう会えないよう~! あああああ~ん! ひうっ、ミクルゥ~ッ……」
「マリア?! マリア! しっかりしなさい!」
「エーベンハルトよ。マリアは私が城であずかる。お前達はマリアを苦しめた者達の始末をすれば良い」
「サタン! どうゆう事だ?!」
「遅い! ヴィルヘルム! お前達の国、セントレーアの王族、神殿。教皇。それとオーガスタの屑どもを、さっさと始末してこい! 早くせんとマリアの記憶からお前達も消し去るぞ!」
「クッ、やはりセントレーアと教皇も黒幕か?! わかった、サタンよ。だが、マリアは私がめとる。預けるのはそれまでだ!」
「ふん。精々、急ぐが良い。では、マリアをあずかる。さらばだ!」
「ねえ、ヴィルヘルム君? 私はマリアを苦しめた者達が許せないんだけどね? 解ってる?」
「ああ。もちろんだとも。私の妻を哀しませた者達は簡単に死なせたりはしない。死んだ方がいいと叫びながら苦しむがいい!」
「ああ。ヴィルヘルム君? 魔気が駄々もれだよ? うちの屋敷の者達が倒れちゃうからおさめてね?」
「ふう~! まずはハイドリヒとゲーレンに伝えてないとな」
「そうだねえ。ミクルに魔石をあげなくちゃね? 弱っているだろうし」
「ああ。私が用意しよう」
「え?! ミクルさん? どうしちゃたの?!」
「ん? マリアよ。コレはいかん。私はミクルと行って来る。おとなしく部屋にいなさい」
「え?! あ、ルキ様?! あ、ミクル連れて行っちゃった。何があったんだろう?」
「マリア! ヴィルヘルム元帥から連絡が来たんだけど、オーガスタがまたなんかやらかしちゃたんだよ! でも今度はもうベーレン領に来ちゃってるし、オーガスタ王室もなんかおかしいんだって。ゲオルグ将軍もベーレンの現地に行っているから、マリアはお父様とここで連絡が来るのを待とうね!」
「お父様! さっきルキ様がミクルさんを連れて行っちゃったの!」
「ああ。ミクルは仲間が捕まっているから、きっと助けに行ったんだよ。大丈夫だからね? 彼は強いし、ルシフェルもついてるから大丈夫だよ?」
「そうですの? なんだかいやな、予感がするのですけれど……」
「エーベンハルト、マリア。すまぬ。ミクルが巻き込まれて行方不明だ」
「ルキ様?! どうゆう事ですの?!」
オーガスタで、ミクルの雌達が次々に捕まって殺されていったんですって。
どうやら国絡みの犯行らしいのよ?
ミクルの雌だけが持つ特殊な魔石があるらしくて、ソレを集めるためにやったんだって。
それで、ミクルの家族も居たみたいだからルキ様と助けに行ったの。だから慌てて出て行ったのね。
ミクルのお嫁さんはお腹に子供が居たんだって。
ルキ様はオーガスタに行った時、ミクルが作った聖域にお城が建てられていて怒ったのね。
だって『聖域ごと吹き飛ばして来た』って言ってたもん。
それから、ミクルさんを連れて移転陣でベーレン領に行って、お嫁さんを探してたのね。
そこに、セントレーアの国軍、騎士団が来て、沢山の暴れているモンスターと戦闘してて。
その最中で移転魔法陣が突然暴走して、飛ばされたみたい。
なんか、ラインハルト様が咄嗟にバリアでみんなを助けて、でもご自分は巻き込まれたんだって。
ミクルさんとラインハルト様はご無事かしら?
ルキ様は『大丈夫だろう』っておっしゃるけれど。
まだ見つからないの。
どこにいるの? ミクルさん。
「マリアちゃん。落ち着いて聞いてね? ミクルが見つかったんだけどね?」
「お父様?! ミクルさんはどこ! 怪我はしていない? 無事なの?!」
「ああ。落ち着いてね?! 無事だから、怪我もしていないから!」
「ああ、お父様。よかった! それで、ミクルさんはどこに?」
「マリア。私が説明しよう。エーベンハルトはマリアを抱いていろ」
ルキ様が話して下さっている。
まず、ミクルさんと一緒にオーガスタへ行ったこと。
それは知っているわ。
え? 異世界に飛ばされていたの?
ミクルさんのお嫁さんは目の前で死んでしまった?
魔石が砕けて? ミクルさんはそれを必死に拾い集めていたの?
つらい思いをしたのね?
じゃあ、マリアがなぐさめてあげなくちゃ!
「マリア。ミクルの記憶が抜け落ちているんだ。それと、今ミクルはラインハルトが連れ帰って来た女性に手厚く保護されている」
「え? ラインハルト様が女性を連れて帰って来たの? でもミクルさんは私がなぐさめてあげなくちゃ!」
「マリア。ミクルは記憶をなくしている。だが、マリアを見れば思い出すかも知れないけれど、同時につらい記憶も思い出すだろう。目の前で引き裂かれて死んでいった家族。番い。腹の中の子供。ミクルはつらい思いを、またしなければならないな」
「あ、そんな、ミクルさんがつらいのはいや!」
「マリアちゃん。ミクルは今、元気にしているそうだよ? 会うのは諦めなさい。ミクルのためだからね?」
「お父様?! そんな! じゃあ、ミクルさんとはもう会えないの?!」
「マリアのために連れ帰っても良いが、情の深い性質だから、思い出せばミクルは壊れるぞ?」
「あ、ああ、ルキ様。ダメェー! ミクルさんがつらいのはいやぁー! アアアアッ! ミクルゥ~ッ!」
「マリア! マリア! 大丈夫だよ! ミクルは記憶喪失だからね?! つらい記憶はないんだよ!」
「お父様ぁ~! 私が会うとミクルさんは壊れてしまうの?! もう会えないぃ~! ふええ~! ミクルゥ~! もう会えないよう~! あああああ~ん! ひうっ、ミクルゥ~ッ……」
「マリア?! マリア! しっかりしなさい!」
「エーベンハルトよ。マリアは私が城であずかる。お前達はマリアを苦しめた者達の始末をすれば良い」
「サタン! どうゆう事だ?!」
「遅い! ヴィルヘルム! お前達の国、セントレーアの王族、神殿。教皇。それとオーガスタの屑どもを、さっさと始末してこい! 早くせんとマリアの記憶からお前達も消し去るぞ!」
「クッ、やはりセントレーアと教皇も黒幕か?! わかった、サタンよ。だが、マリアは私がめとる。預けるのはそれまでだ!」
「ふん。精々、急ぐが良い。では、マリアをあずかる。さらばだ!」
「ねえ、ヴィルヘルム君? 私はマリアを苦しめた者達が許せないんだけどね? 解ってる?」
「ああ。もちろんだとも。私の妻を哀しませた者達は簡単に死なせたりはしない。死んだ方がいいと叫びながら苦しむがいい!」
「ああ。ヴィルヘルム君? 魔気が駄々もれだよ? うちの屋敷の者達が倒れちゃうからおさめてね?」
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