君、愛し 恋し

君、愛し 恋し 淵

ピンサロで、THREE OUT

｢｢テストの山バッチリだったねえ正一まさかず君｣｣
　会津の双子が僕の両脇をつかまえている。
｢お姉さんがお友達連れておいでって～｣
　直之なおゆき君、どこのオネエサンかな？
｢お買い物！　お買い物！｣
　裕之ひろゆき君、何を買うのかな？

　テスト期間中にもかかわらず、僕らの先生はピンクサロンにご出勤されていた。
　しな垂れかかるオネイサン。
　そうだよね、僕らはまだ致してないけど先生はスッキリしてもらったんだ。
　先手必死で｢そのまま黙って帰れ！｣だもん。
　大人ってずるいよなぁ……。

　学校から親の呼び出しで、お父さんが両家の代表で来た。
｢お前達、柚さんから赤紙が出てるから。このまま連れて帰るぞ｣
　先生は怖くない、でも柚さんは魔王。
　ほら、先生も内股で急所を守っている。

｢昼間っから店舗型性風俗関連特殊営業店に行って捕まってんじゃねえ～！｣
　柚さん、怒るところそこなんだ。
　うわぁ、お尻ペンペンだぁ。
｢だって！　お姉さんがお友達連れて遊びに来てねってぇ～｣
　止めろ、直之君！
｢花ビラさん回転してまだ元気だったから、今度させてくれるって言ってたもん！｣
　もんじゃ無いよ！　裕之！　柚さんから殺気が出てる！
　僕は、とばっちりで恥ずかしいよう！

｢孝一君は一葉いちようと正一君は二葉ふたばを連れてお二階に行きなさい｣
　よかった、柚さんにばれてない。
｢正一君は、後でお話しがあります｣
　どれがばれた？
｢岩城。混ざりたいのか？｣
　グズグズしてたら、とばっちりに合う！
　みんなで避難だ！

　MAMAZONの開かずの箱が柚さんの手にあった。
　僕は双子の今後が心配だ。
　ブリーフが足にひっかかるって……。お店じゃ無いよ？　OUTだから。

　ああ、THREE OUT で、性転換チェンジ？
　ダメじゃん～！