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承
いちかばちか(不本意)
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圧が凄い。視界が全く無い。
動けばあらぬところを触りそうで迂闊に動けない。
「くっ…殺せ!このような辱しめを受けるならいっそっ」
慌てて手探りで顎を掴んで押さえる。
「なっなにをっ!っわぶっ…いひゃい。」
舌を噛んだくらいで自害はできないらしいがご都合主義の世界ではどうか分からない。
死なれたら絶対ループする。
モブならともかくサブヒロインだ。
主要キャラが退場するにはモノローグとか劇的でかっこいいエピソードが必須。
コメディ展開で雑に退場したら没になる。
俺が適当に入水したときもその点について入念に文句を言われた。
ミザリーがお気に召さない展開は避けたい。
「すぐ死のうとするな。それは面白くない。」
「…人をいたぶって喜ぶとは…お前は下劣な人間だ。一思いに殺せ!なぜ剣を抜かん!」
いたぶられてるのは俺だ。むしろなんで攻撃された?第2王子にもかかわらずお前とか言われてるし悪役補正とかあるのか?
だからか?誤解が過ぎる。
「さっきから何をいっている。先に仕掛けてきたのはそちらだろう。」
「…武装した人間が小賢しい。」
「最初に言ったがこれは護身目的だ。」
「まわりくどい言葉遊びはやめろ!
…奇襲をかけて始末し、身を守るために仕方なかったとでも言う気か?だがエドワード第1王子はこちらにはいらっしゃらない。残念だったな。」
主人公どこ行ったんだ?もう追放されたのか?
「…お前は王の器ではない。私は幼少の頃、お前が人気のない森で1人動物を切り刻み笑っている姿をこの眼で見た。覚えている。あれがお前の本質であろう!!」
エグい…。動物虐待エピソードはエグい。
コンプライアンスが心配だ。
そんなエグいエピソードいれてたっけ?
サイコパス感と残虐性を強調するためか?
時事ニュースを安易に取り入れたとか?
時代もあるけど当時の俺は命の重さが解ってなかったかもしれない。さじ加減を間違えている。
このエピソードを拾った場合「良い感じに纏める」ならやはり俺が死ぬラストに持っていくしかなくなる。
なぜならあまり倫理的にエグいエピソードがあるキャラに下手な救済エンドがあるとモヤモヤが残り読後感がよくないからだ。
ミザリーに怒られる。
いやそもそも第2王子のサイコパス化は階段落ち以降の設定じゃなかったか?時間軸の設定がブレブレにブレている。
ここまでで結構こういった設定のブレや穴が目につく。
思い付きの行き当たりばったりで書いてたからだろう。話に詰まると後付けバンバンしたから。色々細かいところの詰めが甘い。
当時、設定ノートはしっかり書いたつもりだったが今思えばあれはキャラクターの属性と商業展開の計画であってプロットではなかった。見返すこともしていない。
これからもないだろう。
恐らく話がエタった理由もそこに原因がある。
「っ…さっさと…どけっ!」
蹴り飛ばされ距離が空いた。
ここからどうすべきか…殺人犯の特定に気を取られていたが、まずプロットをたてなおす必要がある。
「王国のためだ。…ここで刺し違えてでも始末する。」
「待ってくれ。」
今殺されるのは困る。
まだまだ字数が足りない。
それに俺が思っているより設定が複雑に絡み合っていてキャラクターの動きが把握できていない。改めてプロットをたてる為にももう少し情報が欲しい。
いちかばちか…。
「森でフェンリルという狼を飼っている。」
「…何だ?」
そんな設定があった筈だ。格好いいから。
特に活躍どころがなかった設定だがこれを利用する。
「俺が幼少の頃からだ、身体が小さく弱っていたので獲物を捕まえられずいた。食べやすいように刻んだエサを与えた時期がある。」
「…雑に森に投げ捨てていたが。」
「近付くと怖がるから…。」
「…なぜ笑っていた?」
「喜んでもらえるかなって嬉しくて…。」
無理がある。それはわかる。
しかし今後の展開のためにもサイコパス感を残しつつ悪いやつではないみたいな感じに調整する必要がある。
キャラクターの改編ギリギリの修正。
そわそわと目線で辺りをうかがうが縫い目のような物は見当たらない。今のところミザリーは現れる気配は無い。この位の改編はまだセーフか。
俺を睨む女騎士の構えが緩んだ。
すごく微妙な表情をして考え込んでいる。
「………もしや殿下は…」
お前呼びから敬称に戻っている。
いけたか。
「その…すごく頭が残念な方なのですか?」
何でだよ。
調整が上手くいかない。
動けばあらぬところを触りそうで迂闊に動けない。
「くっ…殺せ!このような辱しめを受けるならいっそっ」
慌てて手探りで顎を掴んで押さえる。
「なっなにをっ!っわぶっ…いひゃい。」
舌を噛んだくらいで自害はできないらしいがご都合主義の世界ではどうか分からない。
死なれたら絶対ループする。
モブならともかくサブヒロインだ。
主要キャラが退場するにはモノローグとか劇的でかっこいいエピソードが必須。
コメディ展開で雑に退場したら没になる。
俺が適当に入水したときもその点について入念に文句を言われた。
ミザリーがお気に召さない展開は避けたい。
「すぐ死のうとするな。それは面白くない。」
「…人をいたぶって喜ぶとは…お前は下劣な人間だ。一思いに殺せ!なぜ剣を抜かん!」
いたぶられてるのは俺だ。むしろなんで攻撃された?第2王子にもかかわらずお前とか言われてるし悪役補正とかあるのか?
だからか?誤解が過ぎる。
「さっきから何をいっている。先に仕掛けてきたのはそちらだろう。」
「…武装した人間が小賢しい。」
「最初に言ったがこれは護身目的だ。」
「まわりくどい言葉遊びはやめろ!
…奇襲をかけて始末し、身を守るために仕方なかったとでも言う気か?だがエドワード第1王子はこちらにはいらっしゃらない。残念だったな。」
主人公どこ行ったんだ?もう追放されたのか?
「…お前は王の器ではない。私は幼少の頃、お前が人気のない森で1人動物を切り刻み笑っている姿をこの眼で見た。覚えている。あれがお前の本質であろう!!」
エグい…。動物虐待エピソードはエグい。
コンプライアンスが心配だ。
そんなエグいエピソードいれてたっけ?
サイコパス感と残虐性を強調するためか?
時事ニュースを安易に取り入れたとか?
時代もあるけど当時の俺は命の重さが解ってなかったかもしれない。さじ加減を間違えている。
このエピソードを拾った場合「良い感じに纏める」ならやはり俺が死ぬラストに持っていくしかなくなる。
なぜならあまり倫理的にエグいエピソードがあるキャラに下手な救済エンドがあるとモヤモヤが残り読後感がよくないからだ。
ミザリーに怒られる。
いやそもそも第2王子のサイコパス化は階段落ち以降の設定じゃなかったか?時間軸の設定がブレブレにブレている。
ここまでで結構こういった設定のブレや穴が目につく。
思い付きの行き当たりばったりで書いてたからだろう。話に詰まると後付けバンバンしたから。色々細かいところの詰めが甘い。
当時、設定ノートはしっかり書いたつもりだったが今思えばあれはキャラクターの属性と商業展開の計画であってプロットではなかった。見返すこともしていない。
これからもないだろう。
恐らく話がエタった理由もそこに原因がある。
「っ…さっさと…どけっ!」
蹴り飛ばされ距離が空いた。
ここからどうすべきか…殺人犯の特定に気を取られていたが、まずプロットをたてなおす必要がある。
「王国のためだ。…ここで刺し違えてでも始末する。」
「待ってくれ。」
今殺されるのは困る。
まだまだ字数が足りない。
それに俺が思っているより設定が複雑に絡み合っていてキャラクターの動きが把握できていない。改めてプロットをたてる為にももう少し情報が欲しい。
いちかばちか…。
「森でフェンリルという狼を飼っている。」
「…何だ?」
そんな設定があった筈だ。格好いいから。
特に活躍どころがなかった設定だがこれを利用する。
「俺が幼少の頃からだ、身体が小さく弱っていたので獲物を捕まえられずいた。食べやすいように刻んだエサを与えた時期がある。」
「…雑に森に投げ捨てていたが。」
「近付くと怖がるから…。」
「…なぜ笑っていた?」
「喜んでもらえるかなって嬉しくて…。」
無理がある。それはわかる。
しかし今後の展開のためにもサイコパス感を残しつつ悪いやつではないみたいな感じに調整する必要がある。
キャラクターの改編ギリギリの修正。
そわそわと目線で辺りをうかがうが縫い目のような物は見当たらない。今のところミザリーは現れる気配は無い。この位の改編はまだセーフか。
俺を睨む女騎士の構えが緩んだ。
すごく微妙な表情をして考え込んでいる。
「………もしや殿下は…」
お前呼びから敬称に戻っている。
いけたか。
「その…すごく頭が残念な方なのですか?」
何でだよ。
調整が上手くいかない。
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