現地人も知らない半島文化

真昼野クラーゲンシュトリヒ

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時代遅れの山賊団

石と剣より強いもの

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まるこ  :(バッタの主はすごいが元々腐海の周辺で活躍している
       傭兵なのだから当然といえば当然である。
       その傭兵と一応どうにか戦えるただの山賊………
       山賊ってそんなに強いものなのか?)

(工具用と思われる金槌でも、普通ならあたれば無事ではすまない)
(それを身に受け何度も割られるマミだが、結晶のように何度でも蘇る)
(割られたマミの破片は凶器となって山賊を襲うが、山賊はそれをかわす)

(殴られても笑いながら凶器となって襲い掛かる魔術師)
(もはやどちらが悪人だか分からないが、それは山賊に疲弊が見えたからか)
(ここまで動ける事がすごいとまるこは思うが、限界は近そうだ)

(突然マミの破片が爆発した)
(マミの様子から察するに、マミが起こしたものではなさそうだ)

(何かがマミと山賊の間に割って飛び込んできた)
(山賊より一回り大きいが、身なりは貧相だ)
(貧相な身なりに反して、男は剣を持っていた)
(年を取った男だ)
(半島では剣を持った山賊などありえない)

(マミが体制を整えながら距離をとると同時に、その男は山賊を引っ張った)
(投げ出されるように山賊は尻餅をついた)
(遅れてきた数名が彼を起こした)
(仲間に助け出された山賊は言った)

山賊  :父さん!
     そいつは化け物だ! 皆妖しい術で殺された。

マミ  :父さん? じゃあこのおっさんが山賊の頭か。
     随分遅かったじゃないか。怖気づいて手下をけしかけて
     アタシが弱るのを待ってたクチなら残念だったな。
     そのみすぼらしい体を人生で最も価値のある体にしてやるよ。
     老いた体も宝石になれば女も目の色変えて求めるだろうさ。
山賊の頭:宝石魔術の傭兵とは随分皮肉な奴をよこしてきたな。
     帝国の強盗の大半はそういう宝石魔術を使うんだ。
     古来からある半島の魔法だそうだが、生物を石に変える
     不気味さが北方の奴等に気味悪がられて黒魔法として
     迫害され、使い手は散り散りに消えていった……
     今は外法を使って金稼ぎをして国から追われた魔術師クズレ
     御用達の魔法なんだそうだな。
マミ  :帝国ではだろ?
     王国では半島古来の秘術の一つ…誇らしい魔法形体だ。
山賊の頭:そうであるというなら、俺達の話を聞け魔法使い。
     何も事情を知らなかったのだから、仲間を殺した事も許す。
     突然襲ったことも詫びようじゃないか。
マミ  :変な命乞いだな。まるで自分たちが被害者みたいな…
山賊の頭:そうかもしれん。

(マミはいい顔をしなかった)
(山賊のような野蛮な魔法を使う、といわれた後で被害者面されたのだ)
(山賊に)

(山賊の頭は『お互い山賊じゃないから話し合いで』と言いたいのだ)
(あの口ぶりは山賊じゃないと否定してもらいたかったのだろう)
(だが言い方が悪かったようだ)

(マミは自らの指を切り捨てると、男に投げた)
(マミの指はさらに鋭く長い杭となって飛んでいく)

(だが男は同じだけの速度で抜刀し、石の杭を粉砕した)
(しかし、そうなる事はマミはわかっていたようだ)
(自らも弾丸のように突っ込んでいった)
(弾かれた石の次といわんばかりに振り下ろされた剣を狙った)
(男の持っていた剣がマミに蹴られて宙を舞った)

(男は特に驚いた様子も無く、素手でマミと応戦する)
(ただ、すぐ剣が不自然に宙を舞って戻ってきた)
(戻るどころか、剣は手に戻らずにマミに振りかぶる)
(よく見ると山賊の頭と剣は糸で繋がっているようだ)

(ただの小細工かとマミは糸を狙った)
(魔法に見せかけた小細工で翻弄する古い世代の戦士は多い)
(魔法使いと見せかけた方が依頼主ははずんでくれるからだ)
(みすぼらしい姿に反した剣使いといえば、そういう詐欺師が多い)
(なまくらの鉄の塊を振り回している奇術師じみた奴等)
(手下の方がなんぼか強いとマミは内心あざ笑った)

(だがそれが間違いだった)
(視線がどうしても剣と細い糸に集中してしまう)
(糸を捕らえたと思った瞬間、急に剣が凄まじい熱と光を放った)

(いくら体を石に変えられても、目はくらむ)

(男は見せかけだけの奇術師ではなかった)
(魔法が使えないふりをして隙を誘う、本物の魔術師だった)

(しまったと思った時すでに遅く)
(今まで見えなかった、見えたところで無力でしかなかった男の腕が)
(マミの喉元を捕らえた)

(炎を放つ光の剣)
(今時そんな古い魔法を使う奴がいるのか)
(マミはそう思うが、それを口に出す前にマミは炎の剣に胸を貫かれた)
(地面に剣ごと突き立てられた)

(マミは血反吐を吐いたが、殺されるという恐怖は無かった)
(あるのはこんな古臭い魔法使いに簡単にのされた事に対する苛立ちだ)

盗賊の頭:悪いが俺は宝石魔術師なら何人も葬ってきた。
     この程度じゃ死なないことも分かっている。

     お前はきっと次に剣が石にかなうものかという。
     …かなうんだなあ。
     宝石ってのは意外と熱にあっさりと焼けるんだ。
     俺が『燃えろ』と唱えればお前は人の姿すら保てず
     バラバラの石炭にでもなっちまうだろう。

     こんな時代遅れのおっさんにそんな死に様晒すのは
     いやだろう。だったらおとなしく話を聞け。
     これ以上の犠牲は無意味だ。
     だが、これ以上敵を生かしておく道理も無い。
マミ  :意味はあるさ。アタシが得する!

(マミの血が結晶となる)
(だが、突き立てられた剣に熱の圧と光が宿る)
(どちらが先に死ぬか)
(そんな一瞬の凌ぎ合いに、飛来する何かが水を差す)

(布団が飛んできたのだ)
(マミを押さえつけていた男が布団にあたった)
(何だかよくわからないが助かったと剣を引き抜いたマミもやられた)

(血まみれの戦場に布団にすまきにされた傭兵が2つ出来た)

(光とか風とかもっと分かりやすいもので戦いが終われば)
(こんな絶妙な沈黙は生まれなかったはずだ)

(すまきにされたまま動かない山賊の頭に仲間がそっと近づく)
(布団から救出しようとするが、頭は「おふとんえらい」と呟いた)
(謎の言葉を呟き続けるので、仲間達はどうしていいのか困惑した)

(まるこも物陰から出てマミのすまきに近づく)
(マミも「おふとんえらい」とつぶやいた)
(おふとんはつよかった)

(そうこうしているうちに、見覚えがある男が現れた)
(男が連れていた子供は、山賊達を見るとそちらに駆けていった)
(子供の姿を見た山賊が立ち上がる)
(防毒マスクの山賊だった)
(マスクを取ると、少年といってもよさそうな程若い男だった)

山賊  :ラッチ! どうしてここに…
子供  :兄ちゃん父さんは? 父さん。
山賊  :このすまきが父さん…
子供  :何で山で寝てるの?! 私死ぬかもしれないって思ってたのに。
山賊  :どうしてだろう…僕にもわからないんだ。
     突然ふとんが飛んできて父さんを包んで離さないんだ…
子供  :なんなのそれ! いつものことじゃない! ひどい父さんのバカ!!

(子供がふとんを叩く)
(山賊の説明が全てなのだが、子供のいうことももっともであった)
(山賊達は不覚にもといった様子で笑った)

(それを見届けた男はまるこの元に見覚えのある男が近づく)

まるこ :ぬん。オヤヂではないか。どうしてここに来たのだ。
バプト :まるここそどうしてこんなところで…
     ひし結構大変な目にあってたみたいなのに。
まるこ :なんだと。やはり村に戻ればよかったか…
     村に嫌な気配がするから戻らないほうがいいと言われて
     バッタの主と一緒に山賊退治にきたのだ。
バプト :加勢しなくてよかった。お前が暴れてたら今頃こいつら
     全滅してただろうよ。
まるこ :ひしが怒るから見てただけだぞ。えらいであろう。
バプト :えらいえらい。
まるこ :バッタの主。大丈夫か。何かずっとハンマーやら剣やら
     硬いものでぽこぽこされてたが。
マミ  :おふとんえらい
まるこ :さっきからずっとこうだ。おふとんをやぶいてやろう。
     奥義・散々ひしを泣かせたおふとんいじめ。

(まるこの顎によってふかふかのおふとんがどんどんぼろぼろになる)
(中身の綿は新品のようにふかふかで白い綿だった)

マミ  :ああ……もったいない。うちの布団よりいいやつなのに。
まるこ :あんまり人の匂いがしない布団であるな。
バプト :俺の趣味で布団いっぱい買ってたけど倉庫が布団だらけに
     なったから…それを何か有効活用しようと思って作った
     魔法なのでした。
マミ  :嫌味のような魔法やな。こっちは寝具どころか寝る場所
     すらも脅かされる生活してるってのに。
バプト :だからといって殺人を良いものだと思うのか?
     犯罪者の殺人がお目こぼしされるのは悪人だからじゃない。
     まともに『交渉出来ない』からだ。
     話し合おうとしている相手を殺そうとしていたら
     犯罪者はお前になるんだぞ。傭兵なら分かるだろうが。
マミ  :だって…化け物扱いされたら腹が立つじゃん。
バプト :魔法使いってのは古来からそういうものだ。
     だからといって自分から化け物になってどうする。
     人間なら会話で否定せんかい。
マミ  :で、結局なんだったん? あの連中は。
バプト :フィッシーから話を聞いただけだから俺はなんとも。
     ただ、村長があの子供を幽閉していたそうだ。
     恐らく子供を人質にとられて、無賃で村の為に働かされて
     いたんだろう。だがそれにも限界がある。
     子供を取り返すために村によからぬ接触でもしたんだろう。
     報酬を踏み倒そうとする村を素直にさせる目的で
     山賊に身をやつして村を脅迫ってのは昔の傭兵では
     よくよくあったことだ。

     その話をダシに新しく傭兵を雇って、用無しの傭兵達を
     始末させるつもりだったようだな。
     ……今回が初犯ではないらしい。少なからず繰り返してきた。
     だからあれらも被害者だろう。
     被害者同士何とか話し合って、負のサイクルを止めるつもり
     だったんだろう。
マミ  :でも先に仕掛けてきたのはあっちだわ。
バプト :そりゃああいつらだって完全な善人ではないだろう。
     雇われてきた傭兵が弱ければ、返り討ちにして村に精神的な
     圧力をかけてやるほうが得るものが多いからな。
     お前が同じ立場なら最初から話し合うなんて苦労するか?
     同じ事するだろ? やってきた刺客を殺して見せしめにする。
     村側は子供が最後の保険と思うことだろう。
     少なくとも子供の命は保障される。
     それが出来ないと判断したから話をしようとした。
     相手も傭兵だと分かれば手荒とはいえ理屈は納得出来るだろ。
マミ  :まあ、そうだな……うん。
     そういえばあんた店長のお父さんでしょ。店長はどうした?
バプト :村にいる。お前の人質役として幽閉されていたらしいよ。
     幽閉されていたあの子供を外に連れ出した所を偶然見つけた。
マミ  :人質? 別に店長幽閉されても困らんのだけど。
     ……でも、そういえば話をした時店長のほうばかりに
     話しかけてたな。店長が戦えないって強調してたら
     残念って妙に気にかけてたけど。
バプト :村としてはフィッシーの方を働かせたかったんだろう。
     若い娘の方を人質にしたかった…というべきか。
     男は女を見捨てて行く事はそうそう出来んからな。
マミ  :アタシを人質にするつもりとかなめくさっとるな。
     もーいいや。賞金がもらえないなら慰謝料を貰いに行こう。
     あんたらはどうする? 目的の子が戻ってきたから解散?

山賊  :仲間を無慈悲に殺しておいて事情が分かったらそれか。
     化け物の石女め! 性根まで人間じゃないな。
山賊の頭:やめろクラート。先に手を出したのは俺達の方だ。
     何より最初の一撃がダメならすぐ戻って来いといったのに
     勝手にドンパチやりやがったのはお前だろう。
     あいつらが死んだのはお前がこいつを甘く見た結果だ…
     お前なら慎重だから心配ないと過信して処置が遅れた
     俺にも責任はあるがな。
まるこ :おふとんが立ち上がったぞ。えらいぞおふとん。
山賊の頭:おふとんに負けそうだよ。というか妙な魔物が潜んでるとは
     思っていたが…お前はその女の使い魔でもないのか?
まるこ :俺はひしのペットである。
山賊の頭:ひし…外国人か? この辺の名前じゃないようだが。
バプト :フィッシーが訛ってひしになっているだけだ。
     フィッシーという名前だってこの辺の名前じゃないが。
     俺の息子だ。……というか、俺も名乗った方がいいか?
山賊の頭:あんたは知ってる。帝国の大賢者バプトだろう。
     悪の香りをかぎつけてどこにでも現れるという噂はかねがね。
     噂は噂でしかないと思ってたが、どうやら本当だったんだな。
     出来ればもう少し早く来て欲しかったとは思うけどもよ。
バプト :俺は噂ほど高性能でもないんでね。
山賊の頭:あんたが来るほどの事件だとも思わんが…何かあるんだろう。
     村長の調査をしているのなら俺達を雇ってくれよ。
     想定外の長期滞在をして金が無駄に減っちまった。
     だが俺の仲間はこう見えて荒事以外のほうが得意なんだぜ。
     むしろ傭兵として戦えるのは俺以外はほんの数名だ。
     しかも本業は元町の自警団とか狩人とどうにも心もとない…
     その数名も石の女に物言わぬ石にされちまったけども。
マミ  :呆れた。ほとんど戦闘経験ないのを戦わせてたんかい。
     道理で変なところで博識だったりテキパキしてると思った。
     あんたもそうなのか? 幸運のマスク男。
山賊  :…………
山賊の頭:すまんな。こいつは王国の難民なんだ。
     宝石魔術師に故郷を壊されて逃げ惑ううちに帝国に流れ着いた
     らしくてな…まあだからお前に対して攻撃的なんだろうよ。
     俺が見つけた時はまだ幼子でな…ほっとくのもなんだから
     最低限武器を与えて自分で稼げるようにしてやったんだ。
     故郷を壊した奴に対して復讐心はないっていってたのに
     同じような魔術を使う奴を前にしたらやっぱり冷静では
     いられなかったらしい。
マミ  :王国にもこの秘術で人を襲う奴がいるの?
山賊の頭:そりゃあいるだろうさ。俺は王国に行ったことないから
     見たことないけど。比較的治安がいい帝国にもいるんだから
     治安が荒れてて魔法使いの人口が多いとあらば、まあ…
マミ  :そう……でもみんなが皆野蛮な訳じゃない。
     まあアタシも人のこと言えない使い方してるとは思うけど。
バプト :傭兵を雇う程の事件かどうかは村に戻ってみないと分からん。
     あっさり終わってる事を望みたいが、その場合でも
     国から何かしらの補助金が出るかもしれん。
     一度村に行ってみるかね。フィッシーが先に動いてるだろうし。
山賊の頭:ところで賢者。このふとんもらっていいのか?
バプト :どうぞ。
山賊の頭:報酬がこれってだけでも十分じゃねえの。ラッチ触ってみろ。
     すごいふかふかしてるぞ。ふかふか。
     こんな上等なふとん買おうとしたら一ヶ月の生活費全部飛ぶぞ。
子供  :フカ…



山賊  :石女。お前は王国人なのか…
マミ  :そだよ。といっても今はヨースイロー州にいるけど。
山賊  :どの国にも属さない無法地帯じゃないか…腐海のあるという…
     そんなところにいる魔女がどうしてこんなところに。
マミ  :雨季だろ? 仕事がないんよ。だから一時的にこっちに来た。
     あんたはまあ、ご愁傷様というか…
山賊の頭:というか仮にも若い娘さんに石女って呼び方はあんまりだぜ。
     石女って子供が産めない女性の事だぞ。
山賊  :…………
マミ  :まあ大体いつも言われるからそんな気にしてないけどね。
     アタシはマミでいいよ。あんたは山賊じゃないならなんていうの。
山賊の頭:こいつはクラートって言うんだ。
     王国人は名前が沢山あるらしいが…俺が拾ったのはこいつが
     まだ10にも満たない時期だったから、その名前が本名なのか
     字なのか洗礼名なのかすら分からないで使っていた。
マミ  :それは大変な事だな。
     でもそのふとんにはりついてる子は妹じゃないん?
山賊の頭:この子はまた別の時に保護した子供だ。ラッチという名前だが
     この子にいたっては名前じゃにわかに国属が判断できない上に
     身の上を語りたがらんのだ。人攫いにはなりたくないから
     色々尋ねてはいるんだが、別にただの迷子ではないらしい。
マミ  :ふーん…
バプト :他の連中もどう見ても傭兵の寄せ集めの一団…じゃない。
     戦闘員と非戦闘員がこうも綺麗に分かれてる傭兵団なんて
     初めて見た。どう役に立つつもりなのか興味深いが…
まるこ :ひし……
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