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第一章:ギルド加入編
#4.目覚めた転生者
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あれ、僕はどうしたんだっけ……?
……ああ、銀行強盗に巻きこまれて逃げようとしたら撃たれたんだ。
てことは死んだのかな……周りは真っ暗で何も見えないし。
『熟練度が一定に到達……《暗闇耐性》を獲得しました』
その後に誰かと話したような気がするんだけど……なんだろう?すごく不安にさせられたような気がする。
……思い出せない。
それより、撃たれた時は痛みより衝撃が印象だったかな……なんというか……銃声と同時に身体を回転させた拳で貫通させたみたいな。
『熟練度が一定に到達……《衝撃耐性》を獲得しました』
あれ、普通のハンドガンだったよね?
もし、あれがライフルだったらどんな感じなんだろ?
ライフルって回転力で貫通能力が高いんだよねぇ……回転で銃弾がえぐってハンドガンより痛くて熱いんだろなぁ……
『熟練度が一定に到達……《温度変化耐性》《貫通耐性》を獲得しました』
もしかして地獄?金的攻撃が原因で?
いやいやいや、あれは正当防衛だよ!……たぶん。
どう見ても天国には見えないね。
でも何だろう……なんか心地いいんだよなぁ。
なんかフカッとしてるんだよねぇ……まるで布団にいるような。
撃たれたし、布団てことは病院かな……病院……病院てことは生きてる!?
ならこれは夢だ!起きなきゃ!
視界がゆっくりと何かを映しだされ、しばらくボヤッとしていたけど、だんだんクリアになっていく。
最初に映されたのは……木製の天井?
え、都会なのに木製の天井の病院?まるで田舎みたいじゃん。
でもなんで?
「あ、よかった。気がつきましたか?」
右から声がしたから見てみると、なんというか……大きい猫が日本語で喋っている。
僕が知っている猫は喋らないし、こんなにでかくない。
うん、夢だ。夢だろう。夢に違いない。
また布団をかぶり、僕は現実逃避に走った。
「傷は治ってるけどまだ調子悪いのかしら……まぁ、崖崩れに巻きこまれたのですから無理もありませんね。私はマスターに気がついたことを報告してきますので、席を外しますね」
その言葉を聞くと、扉が閉まる音が聞こえた。
たぶん……いや、間違いなくあの猫が部屋から出たんだろう。
布団から出て部屋を見渡す。
ベッドは僕が使っていたのともう一つの計二つ。
棚に薬品が入ってるとこを見ると、病室じゃなさそうだ。
たぶん、保健室か医務室ってとこかな?
そういえば、あの猫が傷は治ってると言っていたけど、銃から受けた傷がそう簡単に治るわけな……い……
なぜだか、背中がモフッとした。
なんか嫌な汗を感じ、僕はソッと自分のお腹を見て唖然としてしまった。
……OKOK、一旦落ち着こう……幻覚なんだこれは。
二回深呼吸してから落ち着いてもう一度見てみる……が、幻覚ではなかった。 全身にびっしり生えたモッフモフな毛、手や足の指は人間の時と比べて少し太くて短く、元々あった耳の場所には毛以外何もなく、代わりに頭にピンと生えた耳があり、鼻は黒く湿っていて、マズルによって少し前に出ていて、後ろを見ればフサッとした尻尾があり、自分の意志で自在に動く。
何というか……犬みたいだ。
でも、僕の知ってる犬は二本足で立たないから……もしかして獣人ってやつ?
てことは、さっきの猫も?なら、言葉がわかるのも頷ける。
でもなんで?
入れ替わり……はないなぁ。入れ替わりは自分と相手の中身が何かの拍子に入れ替わるわけだから、人間だった時の世界に獣人はいないから間違いなく違う。
トリップ……も違う。これは元の姿のまま異世界へ行くやつだから、身体が変わってるからトリップじゃない。
転生……うん、これだな。死んで身体が変わったし、異世界にいるし。
しかし、転生先が異世界の獣人……ОH……マジですか。
……うん、なっちゃったものは仕方がない!切り替えて、新しい身体で生きていこう!
人生諦めも必要!……じゃないとやってけないよ。
てか、ここはどういう世界なんだろう?
見た感じ、まだ子供みたいだし……生きていくのは大変そうだ。
さっきの猫に全て話せばなんとかなるかな?……信じてくれるかが問題だけど。 あと、さっきはスルーしたけど何かが聞こえたような……熟練度とか耐性とか?
「お、ホントに目覚めてら」
「当り前じゃないですか。私があなたの事以外で嘘を言ったことがありますか?」
「いやいやいや、なんでドヤ顔してんだよ!」
考え事していたらさっきの猫と……犬がコント?を入ってきた。
その後ろには……竜!?……いや、竜人ってやつなんだろう。
扉の前でコントをやってる犬と猫を押しのけて、竜人が僕の前までやってきた。
なんというか……迫力と風格がある。
さらに上からジッと見るものだから、圧迫感まで来る。
「さて、狐の少年よ。意識はハッキリしているか?」
そう言われ、ポカンとしてキョロキョロするが僕しかいなく、自分に指を指してみると竜人が頷いた。
そっか、僕は犬じゃなくて狐だったんだ。
それより……言うべきかなぁ……住所とか聞かれたら答えられないし……言おう!うん!
「……はい」
「なら、まずは君の名前から聞こうか」
「その前に……僕の話を疑わずに聞いてほしいんです……」
「なんだ?」
僕は話した。
元は違う世界の人間で、銀行強盗に巻きこまれた事、撃たれて死んでこの身体に転生した事、この世界の事が全くの無知だということ。
最初はポカンとしていたけど、竜人の方は顎?マズル?に指をあてて唸っていた。
それはそうだ。いきなりこんな話をされてすぐに理解する方がおかしい。 僕だって、すぐには理解することができなかったんだから。
後ろの獣人も竜人の意見待ちのようで、ジッと見ている。
どうやらこの様子だと、この竜人がこのメンバーでのリーダーなのだろう。
しばらくすると指を下ろして、また僕を見る。
「……なるほどな。信じがたいことだが……その目はどうやら、嘘はついてはいないようだな」
どうやら信じてはもらえたようだ。
よかった、すぐには信じてもらえないと思ってたよ。
「では、君をこれからどうするかは……少しこちらの世界の事を話してから決めていこう。お前達もいいな?」
「もちろんです」
「まぁ、わけがわからないまま施設に連れて行くのも可哀そうだしな。それに、あんたがマスターなんだから、無茶なことじゃない限り従うさ」
マスター?いったいなんのだろ?
「まず、この世界はアークサンドルという。我々獣人や竜人が暮らし魔物なども数多く存在する世界だな。もちろん魔物は悪さをするため、討伐や撃退を目的にギルドが設立された。ここがその一つ、エスクリプス。ここ以外にもギルドはいろんな街に設立されている。今では魔物の討伐依頼の他にも受けてはいるがな。あと、お前のとこにあるかはわからないが、魔法がある。これは、自分の属性の魔法が使うことができる。俺は火の属性だから炎系魔法といったようにな」
……ファンタジーキター!!
すっご……僕好みの世界じゃん!せひ、このギルドで働きたい!!
僕はファンタジーなRPGゲームが大好きなんだ。前世で殺されて買いそびれたゲームもその一つ。
うわああぁぁぁ!テンション上がってきたー!!
「……なんかテンションが上がってるようだが……続けてもいいか?」
「あ、すみません」
ハッ……いつの間にか顔にまで出てた!?
まだ話が終わってないのに……反省反省。
……ああ、銀行強盗に巻きこまれて逃げようとしたら撃たれたんだ。
てことは死んだのかな……周りは真っ暗で何も見えないし。
『熟練度が一定に到達……《暗闇耐性》を獲得しました』
その後に誰かと話したような気がするんだけど……なんだろう?すごく不安にさせられたような気がする。
……思い出せない。
それより、撃たれた時は痛みより衝撃が印象だったかな……なんというか……銃声と同時に身体を回転させた拳で貫通させたみたいな。
『熟練度が一定に到達……《衝撃耐性》を獲得しました』
あれ、普通のハンドガンだったよね?
もし、あれがライフルだったらどんな感じなんだろ?
ライフルって回転力で貫通能力が高いんだよねぇ……回転で銃弾がえぐってハンドガンより痛くて熱いんだろなぁ……
『熟練度が一定に到達……《温度変化耐性》《貫通耐性》を獲得しました』
もしかして地獄?金的攻撃が原因で?
いやいやいや、あれは正当防衛だよ!……たぶん。
どう見ても天国には見えないね。
でも何だろう……なんか心地いいんだよなぁ。
なんかフカッとしてるんだよねぇ……まるで布団にいるような。
撃たれたし、布団てことは病院かな……病院……病院てことは生きてる!?
ならこれは夢だ!起きなきゃ!
視界がゆっくりと何かを映しだされ、しばらくボヤッとしていたけど、だんだんクリアになっていく。
最初に映されたのは……木製の天井?
え、都会なのに木製の天井の病院?まるで田舎みたいじゃん。
でもなんで?
「あ、よかった。気がつきましたか?」
右から声がしたから見てみると、なんというか……大きい猫が日本語で喋っている。
僕が知っている猫は喋らないし、こんなにでかくない。
うん、夢だ。夢だろう。夢に違いない。
また布団をかぶり、僕は現実逃避に走った。
「傷は治ってるけどまだ調子悪いのかしら……まぁ、崖崩れに巻きこまれたのですから無理もありませんね。私はマスターに気がついたことを報告してきますので、席を外しますね」
その言葉を聞くと、扉が閉まる音が聞こえた。
たぶん……いや、間違いなくあの猫が部屋から出たんだろう。
布団から出て部屋を見渡す。
ベッドは僕が使っていたのともう一つの計二つ。
棚に薬品が入ってるとこを見ると、病室じゃなさそうだ。
たぶん、保健室か医務室ってとこかな?
そういえば、あの猫が傷は治ってると言っていたけど、銃から受けた傷がそう簡単に治るわけな……い……
なぜだか、背中がモフッとした。
なんか嫌な汗を感じ、僕はソッと自分のお腹を見て唖然としてしまった。
……OKOK、一旦落ち着こう……幻覚なんだこれは。
二回深呼吸してから落ち着いてもう一度見てみる……が、幻覚ではなかった。 全身にびっしり生えたモッフモフな毛、手や足の指は人間の時と比べて少し太くて短く、元々あった耳の場所には毛以外何もなく、代わりに頭にピンと生えた耳があり、鼻は黒く湿っていて、マズルによって少し前に出ていて、後ろを見ればフサッとした尻尾があり、自分の意志で自在に動く。
何というか……犬みたいだ。
でも、僕の知ってる犬は二本足で立たないから……もしかして獣人ってやつ?
てことは、さっきの猫も?なら、言葉がわかるのも頷ける。
でもなんで?
入れ替わり……はないなぁ。入れ替わりは自分と相手の中身が何かの拍子に入れ替わるわけだから、人間だった時の世界に獣人はいないから間違いなく違う。
トリップ……も違う。これは元の姿のまま異世界へ行くやつだから、身体が変わってるからトリップじゃない。
転生……うん、これだな。死んで身体が変わったし、異世界にいるし。
しかし、転生先が異世界の獣人……ОH……マジですか。
……うん、なっちゃったものは仕方がない!切り替えて、新しい身体で生きていこう!
人生諦めも必要!……じゃないとやってけないよ。
てか、ここはどういう世界なんだろう?
見た感じ、まだ子供みたいだし……生きていくのは大変そうだ。
さっきの猫に全て話せばなんとかなるかな?……信じてくれるかが問題だけど。 あと、さっきはスルーしたけど何かが聞こえたような……熟練度とか耐性とか?
「お、ホントに目覚めてら」
「当り前じゃないですか。私があなたの事以外で嘘を言ったことがありますか?」
「いやいやいや、なんでドヤ顔してんだよ!」
考え事していたらさっきの猫と……犬がコント?を入ってきた。
その後ろには……竜!?……いや、竜人ってやつなんだろう。
扉の前でコントをやってる犬と猫を押しのけて、竜人が僕の前までやってきた。
なんというか……迫力と風格がある。
さらに上からジッと見るものだから、圧迫感まで来る。
「さて、狐の少年よ。意識はハッキリしているか?」
そう言われ、ポカンとしてキョロキョロするが僕しかいなく、自分に指を指してみると竜人が頷いた。
そっか、僕は犬じゃなくて狐だったんだ。
それより……言うべきかなぁ……住所とか聞かれたら答えられないし……言おう!うん!
「……はい」
「なら、まずは君の名前から聞こうか」
「その前に……僕の話を疑わずに聞いてほしいんです……」
「なんだ?」
僕は話した。
元は違う世界の人間で、銀行強盗に巻きこまれた事、撃たれて死んでこの身体に転生した事、この世界の事が全くの無知だということ。
最初はポカンとしていたけど、竜人の方は顎?マズル?に指をあてて唸っていた。
それはそうだ。いきなりこんな話をされてすぐに理解する方がおかしい。 僕だって、すぐには理解することができなかったんだから。
後ろの獣人も竜人の意見待ちのようで、ジッと見ている。
どうやらこの様子だと、この竜人がこのメンバーでのリーダーなのだろう。
しばらくすると指を下ろして、また僕を見る。
「……なるほどな。信じがたいことだが……その目はどうやら、嘘はついてはいないようだな」
どうやら信じてはもらえたようだ。
よかった、すぐには信じてもらえないと思ってたよ。
「では、君をこれからどうするかは……少しこちらの世界の事を話してから決めていこう。お前達もいいな?」
「もちろんです」
「まぁ、わけがわからないまま施設に連れて行くのも可哀そうだしな。それに、あんたがマスターなんだから、無茶なことじゃない限り従うさ」
マスター?いったいなんのだろ?
「まず、この世界はアークサンドルという。我々獣人や竜人が暮らし魔物なども数多く存在する世界だな。もちろん魔物は悪さをするため、討伐や撃退を目的にギルドが設立された。ここがその一つ、エスクリプス。ここ以外にもギルドはいろんな街に設立されている。今では魔物の討伐依頼の他にも受けてはいるがな。あと、お前のとこにあるかはわからないが、魔法がある。これは、自分の属性の魔法が使うことができる。俺は火の属性だから炎系魔法といったようにな」
……ファンタジーキター!!
すっご……僕好みの世界じゃん!せひ、このギルドで働きたい!!
僕はファンタジーなRPGゲームが大好きなんだ。前世で殺されて買いそびれたゲームもその一つ。
うわああぁぁぁ!テンション上がってきたー!!
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