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第70話カウンタースペルにより打ち消される事はない
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「【水の壁】」
しかし魔術の威力が低いため段位二の水魔術により簡単に防がれアーシェの周囲を蒸発した水蒸気が包む。
「技を受けてしまったとはいえアーシェと距離を取れた事は有難い。 接近戦に持ち込まれる前にアーシェには悪いが一気に責めさせてもらう【神の怒り】」
クロが魔術を詠唱した途端あたりは陰り、その頭上には空が割れ巨大かつ無機質な瞳でアーシェの方角を見つめる者がいた。
その姿は見る者に神のような神々しさと存在感を放ち、今まさにアーシェへ鉄槌をくだそうと手にした魔法の杖のような物の先から強烈な魔力の攻撃が放たれる。
その攻撃は雷と業火の嵐となりアーシェへと襲いかかる。
ギルティ・ブラットの段位九以上の魔術はカウンタースペル対策で全て打ち消されない能力を持っており、この魔術段位九である【神の怒り】も勿論カウンタースペルにより打ち消される事はない。
そしてこの【神の怒り】は光・雷・炎の混合魔術であるため先ほどの【集中放火】のように魔術の弱点である敵対色魔術を使い段位の低い防御系魔術で防ぐという事が出来づらく、同じ段位の無色魔術の防御系魔術で防ぐか、もしくは攻撃魔術で相殺するしか防ぎようがない強力な魔術の一つである。
しかし【神の怒り】を防ぐような魔術は見れずそのままアーシェがいた場所に魔術段位九の攻撃が降り注ぐ。
「……外したか…………っ」
しかしクロは魔術がアーシェに当たった感触を感じとれず緊張感を高める。
「焦っていつも通りの判断ができてないんじゃないの? お兄ちゃん。 いつものお兄ちゃんなら蒸発した水蒸気で敵が見えない状況だと攻撃せずに補助系魔法や身体強化系スキル使ってたと思うな」
そしてアーシェはクロの真上上空に浮遊しながら話しかけてくる。
そしてクロはアーシェが言うように焦っていた。身体はゲームのように動くのだが、体力のほうが相変わらず少なく、さらにゲームではなく現実世界での戦いという慣れない状況と緊張感により早くも息が上がってきていた。
本来ならアーシェの言うような対策を取り、ノクタス側に蹴り飛ばされた為にアーシェが放った魔術【涙の雨】の効果範囲外に出ていた事にも気付き次のアーシェとの衝突に備えていただろう。
それほどまでに様々な状況がクロを追い詰めていた。
「それじゃあサヨナラだよ、お兄ちゃん 。 光の段位十【ハルマゲドン】」
アーシェが魔術詠唱を唱えるとノクタスの街上空に太陽のような、街をすっぽりと覆うほど巨大な光の塊が現れ緩やかにノクタスの街へと下降しはじめた。
しかし魔術の威力が低いため段位二の水魔術により簡単に防がれアーシェの周囲を蒸発した水蒸気が包む。
「技を受けてしまったとはいえアーシェと距離を取れた事は有難い。 接近戦に持ち込まれる前にアーシェには悪いが一気に責めさせてもらう【神の怒り】」
クロが魔術を詠唱した途端あたりは陰り、その頭上には空が割れ巨大かつ無機質な瞳でアーシェの方角を見つめる者がいた。
その姿は見る者に神のような神々しさと存在感を放ち、今まさにアーシェへ鉄槌をくだそうと手にした魔法の杖のような物の先から強烈な魔力の攻撃が放たれる。
その攻撃は雷と業火の嵐となりアーシェへと襲いかかる。
ギルティ・ブラットの段位九以上の魔術はカウンタースペル対策で全て打ち消されない能力を持っており、この魔術段位九である【神の怒り】も勿論カウンタースペルにより打ち消される事はない。
そしてこの【神の怒り】は光・雷・炎の混合魔術であるため先ほどの【集中放火】のように魔術の弱点である敵対色魔術を使い段位の低い防御系魔術で防ぐという事が出来づらく、同じ段位の無色魔術の防御系魔術で防ぐか、もしくは攻撃魔術で相殺するしか防ぎようがない強力な魔術の一つである。
しかし【神の怒り】を防ぐような魔術は見れずそのままアーシェがいた場所に魔術段位九の攻撃が降り注ぐ。
「……外したか…………っ」
しかしクロは魔術がアーシェに当たった感触を感じとれず緊張感を高める。
「焦っていつも通りの判断ができてないんじゃないの? お兄ちゃん。 いつものお兄ちゃんなら蒸発した水蒸気で敵が見えない状況だと攻撃せずに補助系魔法や身体強化系スキル使ってたと思うな」
そしてアーシェはクロの真上上空に浮遊しながら話しかけてくる。
そしてクロはアーシェが言うように焦っていた。身体はゲームのように動くのだが、体力のほうが相変わらず少なく、さらにゲームではなく現実世界での戦いという慣れない状況と緊張感により早くも息が上がってきていた。
本来ならアーシェの言うような対策を取り、ノクタス側に蹴り飛ばされた為にアーシェが放った魔術【涙の雨】の効果範囲外に出ていた事にも気付き次のアーシェとの衝突に備えていただろう。
それほどまでに様々な状況がクロを追い詰めていた。
「それじゃあサヨナラだよ、お兄ちゃん 。 光の段位十【ハルマゲドン】」
アーシェが魔術詠唱を唱えるとノクタスの街上空に太陽のような、街をすっぽりと覆うほど巨大な光の塊が現れ緩やかにノクタスの街へと下降しはじめた。
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