魔王のジョブを持っているVRMMOのアバターで異世界へ転移してしまった件

Crosis

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第175話至れり尽くせりである

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「それに、私だけクロの部屋を出るなんて……た、確かに皆さんみたいに美人ではないですし、む、胸だって魅力的とは言えませんけど……」

 そうポソポソと喋るターニャなのだが、ここは聞こえないフリをする。



 文系眼鏡爆乳であり種族は牛の亜人種



 至れり尽くせりである。

 これで魅力的では無いと申すかと反論したい気持ちが出かかるのだが何とか飲み込む。

 しかしその時、先程までは何とかコップであった物は無くなり、粉々に砕け散って行く。

 さり気無くアルの方へ目線を向けると魑魅魍魎の類いがアルの背後に数多見えた気がしたのだが、気のせいだろう。

 だがしかしその魑魅魍魎も直ぐに霧散し、サラと比べ若干余裕が見受けられる。

「もうっ……分かったわよ。クロとターニャの交際を認めるわよ。ターニャと昔からの付き合いだし……」
「サラ…」
「ターニャ……チョッと、間空けなさいよ」
「……ヤダ」

 そう言いながらもクロとターニャの間に割って入ろうとしているのだが入ろうとすればする程ターニャはクロにしがみつき、ターニャのお乳様がクロに押し当てられ縦横無尽にその形を変化させてゆく。


 あ、テーブルにヒビが……。


 ちなみにルルと楓はこのカオスな空間の中二人仲良くクロのベッドで眠っていたりする。

 仲が良いんだか悪いんだか分からない二人なのだが、今日ばかりは二人仲良く寝ててくれて有難いと思ってしまう。

「な、なら俺は空いてるクロの前に座らせてもらうか」
「…………っ!?」
「………な、なんだと……」

 そして未だサラとターニャでじゃれ合っている中、アルは圧倒的オーラを放ちながらおもむろにクロの前に座り身体をクロへと預け幸せそうな顔をクロに向ける。

「な……撫でてくれないか?」
「ったく……少しだけだぞ」

 そしてアルはクロに新しく彼女が出来た事などまるで眼中にないかの如くクロに甘えだし幸せオーラを放ち出す。

「サラさん………」
「まずはお互いに手を組み倒すべき敵がいるようね……」

 そしてサラは無言でクロの空いてる左側へ回り、寄り添う様に座るとアルを撫でていた腕を取り抱きつく様に腕を掴む。

 撫でていた手がアルから離れ少し名残惜しそうにするアルなのだが何かを思い出したのかクロに顔を向ける。

「ところでクロはターニャに教えたのか?」
「何をだ?」
「お前が大魔王クロ・フリートだって事をだよ」
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