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第376話イレギュラーが無い限りあり得ない
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新首都にもなるとこのメイド達よりも強力な強者達が守護するであろうし、尚且つ我が国にその者達が攻め入る可能性だってあるのだ。
当然この様に戦中心で思考するという事はいくら今回の訪問が見合いの可能性が高いとしてもフランボワーズはそれを受けるつもりは無く、初めから断るつもりでいる為である。
そんなフランボワーズを老執事は誰にも気付かれずに深いため息を吐くのであった。
◇◆◆◇
スーワラ聖教国都市の中心に建てられている塔の最上部は以前にも増して重たい空気を孕んでいた。
それもそのはずであり、その原因として送り出した勇者一行が捕虜として幽閉された事が最早魔族の手に落ちた敵国であるグルドニアの使者から一報が疑いようの無い資料という証拠と共に届けられたのがつい数時間前の事である。
「最早迷う段階では無い……覚悟を決めよ」
その中でも長いテーブル、その一番最深部に座っていた一際豪華かつ神々しさを放つ人物が重たい口を開く。
その短い一言で此処にいる者達は全てを悟りざわつき始める。
「勇者とて所詮人の子だったという事だ。神の御身技を使えないのならば負けるのも致し方無いのかもしれない。であるならばもはやあの国を止める者はこの私しか居まい」
そう口にする彼女こそここスーワラ聖教国の聖教王であり、人の身でありながら神の御身技を使いこなせる唯一の人物でもある。
神の御身技を段位七まで使えるのは彼女、コーネリア・ジャドソンただ一人だけである。
「なにお通夜みたいな雰囲気を醸し出しているのだお前達よ。この私がたかだか魔族如きに負けるとでも言うのか?」
そう言いコーネリアは傲岸不遜に周囲を見下ろす。
その聖教王らしく無い態度に、しかし聖教王故に許される態度である事に周囲の者達は失いかけた一聖教国民としてのプライドを取り戻し自信がみなぎって来る。
そもそも全魔族では無いにしろ一般的な魔族相手に光の魔術は効果的であり普通に考えれば聖教王が魔族に負けるというのは余程のイレギュラーが無い限りあり得ないのである。
「ふむ、皆良い面構えになったではないか。それにもし私が討ち取られたとしてもこの国には優秀な人材が数多く存在する。後継人選びには苦労しまい?」
そしてコーネリアの軽いジョークに重い空気はいつしか明るくなり、しかし良い緊張感でもってこの場を満たして居た。
当然この様に戦中心で思考するという事はいくら今回の訪問が見合いの可能性が高いとしてもフランボワーズはそれを受けるつもりは無く、初めから断るつもりでいる為である。
そんなフランボワーズを老執事は誰にも気付かれずに深いため息を吐くのであった。
◇◆◆◇
スーワラ聖教国都市の中心に建てられている塔の最上部は以前にも増して重たい空気を孕んでいた。
それもそのはずであり、その原因として送り出した勇者一行が捕虜として幽閉された事が最早魔族の手に落ちた敵国であるグルドニアの使者から一報が疑いようの無い資料という証拠と共に届けられたのがつい数時間前の事である。
「最早迷う段階では無い……覚悟を決めよ」
その中でも長いテーブル、その一番最深部に座っていた一際豪華かつ神々しさを放つ人物が重たい口を開く。
その短い一言で此処にいる者達は全てを悟りざわつき始める。
「勇者とて所詮人の子だったという事だ。神の御身技を使えないのならば負けるのも致し方無いのかもしれない。であるならばもはやあの国を止める者はこの私しか居まい」
そう口にする彼女こそここスーワラ聖教国の聖教王であり、人の身でありながら神の御身技を使いこなせる唯一の人物でもある。
神の御身技を段位七まで使えるのは彼女、コーネリア・ジャドソンただ一人だけである。
「なにお通夜みたいな雰囲気を醸し出しているのだお前達よ。この私がたかだか魔族如きに負けるとでも言うのか?」
そう言いコーネリアは傲岸不遜に周囲を見下ろす。
その聖教王らしく無い態度に、しかし聖教王故に許される態度である事に周囲の者達は失いかけた一聖教国民としてのプライドを取り戻し自信がみなぎって来る。
そもそも全魔族では無いにしろ一般的な魔族相手に光の魔術は効果的であり普通に考えれば聖教王が魔族に負けるというのは余程のイレギュラーが無い限りあり得ないのである。
「ふむ、皆良い面構えになったではないか。それにもし私が討ち取られたとしてもこの国には優秀な人材が数多く存在する。後継人選びには苦労しまい?」
そしてコーネリアの軽いジョークに重い空気はいつしか明るくなり、しかし良い緊張感でもってこの場を満たして居た。
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