婚約破棄された公爵令嬢、使い魔を召喚したら魔王様でした

Crosis

文字の大きさ
94 / 99

第94話 表面上のものでは無い

しおりを挟む
 そしてマオは光の粒子となりこの世界から消え去ってしまったのであった。





「シャルロット様、ご飯は食べないんですか?」
「今は食欲がありませんわ」

 今現在、わたくしはランゲージ家の我が家で布団の中へ潜り、まるで冬眠中の熊の様にうずくまっていた。

 そんなわたくしを気にしてメアリーが声をかけてくれる。

 あの後王城の瓦礫後から瀕死の状態であるメアリーを発見してわたくしの奴隷として側にはべらしていた。

 見つけた当初は、出会った当初の可愛らしい容姿は見る影も無くなり、腕や足は変な方向に曲がったまま底段位の回復魔術を自らかけて治したのかあらぬ方向で折れた骨と骨がくっ付き異物な形をしており、その見窄らしいにわたくしの中の黒い感情が『ざまーみろ』と囁く程であった。

 王国を滅しマオが消えてしまった元凶を連れて来たメアリーを殺してしまいたいと思ってしまったのは事実であるし、それ程憎いと思っている事も事実であるが、メアリーがいなければわたくしはマオと出会わなかったのも事実である。

 それに、ここで欲望のままこのメアリーを殺してしまってはマオに顔向け出来ない、そんな気がした為わたくしが引き取る事にした。

 王国崩し、王族殺し、の罪に加えて召喚した魔王ベルゼーブブによる虐殺の数々による関節な罪の数々。

 庇い切れない程の重過ぎる罪のオンパレードに死罪は免れない為彼女を隷属して身体を正常に治すついでに彼女の顔を全くの別人に変え、更にわたくしの奴隷とする事で何とか家族の許しが出た程である。

 許された理由で一番大きいのが魔王ベルゼーブブこそが巨悪の根源であったという事だそうだ。

 因みにわたくしがあの日隷属したのはメアリーだけではなくはぐれ魔族達も全て隷属し、魔獣も全て片っ端から契約しまくった。

 最早見る人が見れば私こそが魔王であろう。

 でも悪い気はしない。

 だってマオと一緒の魔王ですもの。

「しかし、魔王ベルゼーブブは本当に滅ぼされたのですね。生前は感じていた魔王ベルゼーブブとの繋がりが今は全く感じませんもの……」

 そしてメアリーはもう何度目か分からない、口癖となりつつある事を言う。

 しかしわたくしとマオの繋がりはメアリーと違って表面上のものでは無いのだ。

 今もこうして胸の奥底ではマオとの繋がりを感じる事が出来る。

 だからこそ、マオの事を思い出して胸が苦しいのだが…………ちょっと待って。

 この感覚が信頼関係とかでは無したら?

 確かに、集中してみればマオと同じ様な感覚で契約した魔獣達も各々感じる事が出来るでは無いか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~

巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!? //////////////////////////////////////////////////// 悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。 しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。 琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇! ※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……? ※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。 ※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。 隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。

【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。

かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。 謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇! ※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん
ファンタジー
 誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。  運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……  与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。  だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。  これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。  冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。  よろしくお願いします。  この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

処理中です...