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第98話 逆じゃダメなんですかね
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聞く人によっては今ここに居るメンバー全員を異端審問にかけられてもおかしくない内容に思わず生唾を飲んでしまうのだが、ローレンの話は実に興味深い話であった。
「なるほど、それだと先ずわたくし達が普段から行使している召喚魔術の効果範囲の外側にいるというのが一点、そしてわたくしが契約した時のマオはその距離を度外視する為のマオが作り出した依り代にマオの魂が入っていた為わたくしが契約した依り代が無くなってしまった今再度召喚する事は出来ない。しかし依り代が無くなり距離も離れているにしてもマオ本人が生きている為今現在もマオとの繋がりは途切れる事無く感じているという事ですわね」
「ふむ、意外と話の分かる者の様でびっくりじゃわい」
そしてわたくしの推測にローレンは肯定の反応をする。
しかしながらその考えが正しい事をどうやって証明するのか、証明できたとしてどのように解決するのかまだまだ問題は山積みである。
しかしだからと言って諦めるつもりなど毛頭なく、むしろマオがまだ存在している、また会えるかもしれないという可能性がある事を知ってしまってはどのようにすれば解決するのか、会えるのかを毎日毎晩研究していくのであった。
◆
マオがまだ生きているかもしれないという事が分かって二年の歳月が経った。
研究に没頭していた為あっという間の様にも感じるしマオと合えない日々はとてつもなく長くも感じる、そんな不思議な二年間であった。
そしてこの二年で分かった歴史を覆す様な大きな発見と言えばこの星は球体である事、そして太陽はこの星を中心に周っているのではなくこの星が太陽を中心に周っている事である。
このどちらか一つでも外部に漏らそうものならあという間に魔女扱いされて焼き殺されるか異端審問にかけらて首を切り落とされるかのどちらかであろう。
「ねぇ、もうその賢者の石のレプリカで一か八か召喚してみたらどうです?もう流石に飽きてきたんですけど」
「それで召喚できなかったら目も当てられませんわ。考えるまでも無く却下でしてよ」
「だったら、今までマオさんを再度召喚する事ばかり調べていたんですけど逆じゃダメなんですかね?」
「………逆?」
「この、マオさんを召喚した術式を逆算して逆にシャルロット様がマオさんに会いに行くという事ですよ。まぁ、もう帰って来れないかもしれませんけれどね」
そんな時、メアリーさんが暇そうに髪の毛を指でくるくると弄りながら逆じゃダメなのかと言うではないか。
「そ………」
「………そ?」
「それですわっ!!」
この瞬間わたくしの研究はマオが居る場所の特定と魔法陣の解読へと変わるのであった。
「なるほど、それだと先ずわたくし達が普段から行使している召喚魔術の効果範囲の外側にいるというのが一点、そしてわたくしが契約した時のマオはその距離を度外視する為のマオが作り出した依り代にマオの魂が入っていた為わたくしが契約した依り代が無くなってしまった今再度召喚する事は出来ない。しかし依り代が無くなり距離も離れているにしてもマオ本人が生きている為今現在もマオとの繋がりは途切れる事無く感じているという事ですわね」
「ふむ、意外と話の分かる者の様でびっくりじゃわい」
そしてわたくしの推測にローレンは肯定の反応をする。
しかしながらその考えが正しい事をどうやって証明するのか、証明できたとしてどのように解決するのかまだまだ問題は山積みである。
しかしだからと言って諦めるつもりなど毛頭なく、むしろマオがまだ存在している、また会えるかもしれないという可能性がある事を知ってしまってはどのようにすれば解決するのか、会えるのかを毎日毎晩研究していくのであった。
◆
マオがまだ生きているかもしれないという事が分かって二年の歳月が経った。
研究に没頭していた為あっという間の様にも感じるしマオと合えない日々はとてつもなく長くも感じる、そんな不思議な二年間であった。
そしてこの二年で分かった歴史を覆す様な大きな発見と言えばこの星は球体である事、そして太陽はこの星を中心に周っているのではなくこの星が太陽を中心に周っている事である。
このどちらか一つでも外部に漏らそうものならあという間に魔女扱いされて焼き殺されるか異端審問にかけらて首を切り落とされるかのどちらかであろう。
「ねぇ、もうその賢者の石のレプリカで一か八か召喚してみたらどうです?もう流石に飽きてきたんですけど」
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「………逆?」
「この、マオさんを召喚した術式を逆算して逆にシャルロット様がマオさんに会いに行くという事ですよ。まぁ、もう帰って来れないかもしれませんけれどね」
そんな時、メアリーさんが暇そうに髪の毛を指でくるくると弄りながら逆じゃダメなのかと言うではないか。
「そ………」
「………そ?」
「それですわっ!!」
この瞬間わたくしの研究はマオが居る場所の特定と魔法陣の解読へと変わるのであった。
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