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第97話エピローグ── 愛し合う形
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◆
「おいボケッとしてんじゃねぇよ。遅刻しちまうだろうが」
小さな頃の記憶を朧げに思い出してしまい、思わず足を止めてしまう。
お母さんがカレーを食べながら泣いていた時の記憶だ。
私がお母さんに何かを聞いて、その瞬間お母さんはぼろぼろと泣き始めたのは思い出したが私が何を言ったのか、そしてお母さんはどうして泣き始めたのか全く思い出せない。
ただ、その時のお母さんはぼろぼろと泣きながらもとても幸せそうな表情をしていた事だけはなぜか鮮明に覚えている。
「まぁまぁ良いじゃないか。いつもの事だしこんな事でめくじらを立てているとキリがない」
「それもそうだな」
「ちょっと! たっちゃんっ! マー君っ! それどういう意味よっ!?」
「「そういう意味だが?」」
そして保育園からの腐れ縁であるたっちゃんとマー君は、今年晴れて同じ高校へ進学が決まった。
本当、文字通り切っても切れない関係というやつなのかもしれない。
「しかし、真奈美んとこの両親は何で籍を入れないんだろうな? 仲良さげだし再婚すれば良いのに」
「ちょっ! 達也っ! 流石に踏み込み過ぎだってっ!」
「あぁ、その事? 良い良い別に今更だし両親が苗字違う時点で仲良くなればいつか絶対バレる事だしね」
そう、たっちゃんの言う通り私の両親は未だに再婚していないのだ。
お母さん曰く、それがけじめだし禊でもあるのだそうだ。なんでもお母さんはそれ程許されない事をしたらしい。
お父さん曰く、未だに籍を入れる事はトラウマなんだそうだ。なんでも再婚したらまたお母さんに裏切られるんじゃないかって思ってしまうかららしい。
二人の気持ちを私は何となく理解出来るし、幼いながらも私達家族が普通じゃない事は分かっていた。
そして、その理由も。
「結婚とは恋など愛などよりも重し」
「は? キメ顔で言われても意味わからんし」
「意味が分からない事を言うのはいつもの事だけどね」
本当男子って高校生になっても色恋を知らないとは、まだまだ子供だなと思う。
「全く、あんたらにも好きな人がいつか出来たら分かるかもね」
「え? あ? お、大きなお世話だってのっ!!」
「全くだ。大きなお世話だ」
仕方ない。
世話が焼けるケツの青いガキ二人の為にお姉さんがここは一つ一肌脱いで教えてあげましょうかね。
「そんな二人の愛し方もあるって話よ。結婚して無くても二人は確かに愛し合っている。それで良いじゃない」
母と父には母と父の愛し合う形が確かにあって、再婚しないと言うのが二人にとっては信頼の証でもあるのだろう。
ならば私はそれでも良いと思う。
つまるところ結婚してようがしていまいが、互いに思いやる事が大事なのだと両親から教えられている、そんな気がしないでもない。
「「うるさい、唐変木」」
「なっ! 何だとお前らっ!?」
そんな両親の教えを胸に秘め、まだ見ぬ旦那様はこの二人ではないなと思うのであった。
────────────────────────────────────────
これにて当作品は完結でございます∩^ω^∩ここまで読んで頂きありがとうございましたっ!!
それもこれも全てここまで読んで下さった皆様のお陰ですっ!∩^ω^∩ありがとうございますっ!
また、面白かったと思った方は今現在ほっこり・じんわり大賞に参加中ですので清き一票を入れていただければ幸いでございます。
それでは、また次の作品でお会い出来る事を祈りながら、締めたいと思います。
ありがとうございました。
「おいボケッとしてんじゃねぇよ。遅刻しちまうだろうが」
小さな頃の記憶を朧げに思い出してしまい、思わず足を止めてしまう。
お母さんがカレーを食べながら泣いていた時の記憶だ。
私がお母さんに何かを聞いて、その瞬間お母さんはぼろぼろと泣き始めたのは思い出したが私が何を言ったのか、そしてお母さんはどうして泣き始めたのか全く思い出せない。
ただ、その時のお母さんはぼろぼろと泣きながらもとても幸せそうな表情をしていた事だけはなぜか鮮明に覚えている。
「まぁまぁ良いじゃないか。いつもの事だしこんな事でめくじらを立てているとキリがない」
「それもそうだな」
「ちょっと! たっちゃんっ! マー君っ! それどういう意味よっ!?」
「「そういう意味だが?」」
そして保育園からの腐れ縁であるたっちゃんとマー君は、今年晴れて同じ高校へ進学が決まった。
本当、文字通り切っても切れない関係というやつなのかもしれない。
「しかし、真奈美んとこの両親は何で籍を入れないんだろうな? 仲良さげだし再婚すれば良いのに」
「ちょっ! 達也っ! 流石に踏み込み過ぎだってっ!」
「あぁ、その事? 良い良い別に今更だし両親が苗字違う時点で仲良くなればいつか絶対バレる事だしね」
そう、たっちゃんの言う通り私の両親は未だに再婚していないのだ。
お母さん曰く、それがけじめだし禊でもあるのだそうだ。なんでもお母さんはそれ程許されない事をしたらしい。
お父さん曰く、未だに籍を入れる事はトラウマなんだそうだ。なんでも再婚したらまたお母さんに裏切られるんじゃないかって思ってしまうかららしい。
二人の気持ちを私は何となく理解出来るし、幼いながらも私達家族が普通じゃない事は分かっていた。
そして、その理由も。
「結婚とは恋など愛などよりも重し」
「は? キメ顔で言われても意味わからんし」
「意味が分からない事を言うのはいつもの事だけどね」
本当男子って高校生になっても色恋を知らないとは、まだまだ子供だなと思う。
「全く、あんたらにも好きな人がいつか出来たら分かるかもね」
「え? あ? お、大きなお世話だってのっ!!」
「全くだ。大きなお世話だ」
仕方ない。
世話が焼けるケツの青いガキ二人の為にお姉さんがここは一つ一肌脱いで教えてあげましょうかね。
「そんな二人の愛し方もあるって話よ。結婚して無くても二人は確かに愛し合っている。それで良いじゃない」
母と父には母と父の愛し合う形が確かにあって、再婚しないと言うのが二人にとっては信頼の証でもあるのだろう。
ならば私はそれでも良いと思う。
つまるところ結婚してようがしていまいが、互いに思いやる事が大事なのだと両親から教えられている、そんな気がしないでもない。
「「うるさい、唐変木」」
「なっ! 何だとお前らっ!?」
そんな両親の教えを胸に秘め、まだ見ぬ旦那様はこの二人ではないなと思うのであった。
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これにて当作品は完結でございます∩^ω^∩ここまで読んで頂きありがとうございましたっ!!
それもこれも全てここまで読んで下さった皆様のお陰ですっ!∩^ω^∩ありがとうございますっ!
また、面白かったと思った方は今現在ほっこり・じんわり大賞に参加中ですので清き一票を入れていただければ幸いでございます。
それでは、また次の作品でお会い出来る事を祈りながら、締めたいと思います。
ありがとうございました。
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