Scavenger✕ダンジョン&ドラゴン

ネコネコノベル

文字の大きさ
1 / 2

シーズン1 第1話 スカベンジャーと冒険の始まり

しおりを挟む
あらすじ

夜風が肌寒い。酒場の喧騒から離れ、バザンと勇者時代の仲間たちは、月明かりの下を歩いていた。1年前、勇者が魔王を打ち倒し、世界に平和が訪れた。しかし、その平和は脆く、魔王の残党が再び暗躍しているという不穏な噂が流れ始めていた

バザンはかつて勇者を夢見ていた。しかし、その道を諦め、今ではスカベンジャーとして日々の糧を得ている。世界各地に突如として現れた地下ダンジョンに、ただの暇つぶしで足を踏み入れたのが始まりだった

偶然にも金目のものを手にしたことがきっかけで、彼はこの危険な稼業にのめり込んでいったのだ。酒場の片隅でいつものように時間を潰していたバザンは、聞き覚えのある声に振り返るとあの3人がいた。


諦めた夢とスカベンジャーと冒険の始まり


バザンはかつて勇者を夢見ていた。しかし、その道を諦め、今ではスカベンジャーとして日々の糧を得ている。世界各地に突如として現れた地下ダンジョンに、ただの暇つぶしで足を踏み入れたのが始まりだった

そこで偶然にも金目のものを手にしたことがきっかけで、彼はこの危険な稼業にのめり込んでいったのだ。



酒場の片隅でいつものように時間を潰していたカイは、聞き覚えのある声に振り返った。「バザン、久しぶりね」

そこにいたのは、かつて共に戦った勇者時代の仲間たち。驚きで言葉を失いかけたその時、荒くれ者のスカベンジャー集団が店になだれ込んできた。


「おい亭主、酒をくれ!」


彼らは乱暴に椅子に座り、そのうちの一人がカイに気づいた。「あ?誰かと思えばバザンじゃねえか」。居心地悪そうに視線をそらすバザンに、彼らは野次を飛ばす。


「勇者にならず、俺たちと同じスカベンジャーになったのは驚きだなぁ」。バザンの仲間たちは、彼を守るように前に出る。


「へっ、お前もドラゴンの卵を狙ってるかと思っていたが。まあ、手に入れるのは俺らだけどな。さあ、明日はダンジョンだぁ。行く前に飲むぞ!」


スカベンジャーたちは意気揚々と酒を飲み始めた。
バザンと仲間たちは酒場を出て、家へと向かう。
道中も、家に着いてからも、バザンの頭の中には彼らが口にした「ドラゴンの卵」という言葉が渦巻いていた。

その言葉が、忘れかけていた冒険への渇望を、静かに呼び覚ましていた。


翌朝、バザンと仲間3人は、昨日と同じ酒場へと足を向けた。まだ朝早いというのに、酒場の中はすでに異様な熱気に包まれていた。


荒くれ者のスカベンジャーたちがひしめき合うその中心には、身なりの良い男が立っていた。男の言葉が、酒場全体に響き渡る。

「いいか、ドラゴンの卵は必ずこの近くのダンジョンに隠されているはずだ。見つけた奴には大金を出す!」


その言葉に、スカベンジャーたちは飢えた獣のように歓喜の叫び声を上げた。彼らの瞳は、金への欲望でギラギラと輝いている。

4人はその光景を訝しげな目で見つめた。喧騒の中、彼らは誰にも気づかれぬよう、そっと酒場の入口を通り過ぎていく。

酒場を出てすぐ、フィンが口を開いた。「ねぇ、ドラゴンの卵を探しましょうよ!」

ゴードンが呆れたように問い返す。「なんで探すんだよ。金が欲しいのか?」

バザンは静かに首を横に振った。

「なんか嫌な予感がする」

彼の言葉に、3人の間には沈黙が落ちた。バザンの予感は、いつも当たるとは限らないが、無視できるものでもなかった。ドラゴンの卵──その言葉が、彼らの心に小さな波紋を広げていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

はぁ……潔く……散るか……

#Daki-Makura
ファンタジー
バカ息子(王太子)がやりおった…… もうじき友がやってくる…… はぁ……潔く……散るか……

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...