その令嬢、悪役につき・・・

Haruka Kanata

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心の準備

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魔女「気が付いてはいると思うけど・・・」

王子「・・・」

魔女「あの子の命はそう長くないらしい」

王子「・・・そうか」

魔女「送り込んだ命がすぐにあふれた」

姉「長くないってどのくらい?」

魔女「1年か2年か3年もないと思う」

姉「・・・それは、どこかに逃げても同じってこと?」

王子「妹が何をしたかったか確かめても確かめなくても・・・か」

魔女「死因はわからないけれど魔法の結果からなんとなく」

王子「未来は変えられそうにないか・・・」

姉「まぁ・・・それまで付き合ってあげるのも悪くないか・・・」

魔女「そうしてもらえると・・・助かる」

何か助かるのだろう?

王子「・・・わかった」

姉「・・・」

その後は2人でどこかに・・・と言いたいのかもしれない。

魔女「まぁ・・・私たち3人が彼女よりも長く生きるかもわからないけれど」

そういわれてみればそうかもしれない

最初に自分が刺された場合は・・・そのまま死んでいたのだろう

あの時に魔女が他の命の代替えを用意して助けてくれるとは思えない

・・・この先も・・・

魔女「そろそろ寝ますか」

姉「少しいいかしら?2人で話しがしたい」

魔女「・・・しょうがない、ビールを取ってくれるか?」

タバコに火をつけて煙をあげる

シャワーを浴びに行く

出てきた時には話が終っていたらしい

姉「先に寝て」

姉がシャワーを浴びに消えた

王子「なんだった」

魔女「教えてもいいけど・・・今は聞かないほうがいい」

王子「わかりました、あなたは・・・」

言いかけてやめた

魔女「・・・まぁ、いい・・・お前姉と寝るのか?」

王子「そうですね、それかソファか」

魔女「一緒に寝てやってもいいが・・・」

王子「やめておきます」

魔女「そうか・・・お休み」

もうしゃべる気はないということだろう

---

朝、姫のほうが早く起きていた

リビングのテーブルでコーヒーをのんでいる

姫「おはようございます」

王子「おはよう」

姉と魔女はまだ寝ている

姫「コーヒーでいいですか?」

王子「あぁ、ありがとう」

テーブルに座る

何をはなせばいいのか

コーヒーを入れて姫がテーブルにつく

姫「なんか不思議ですね」

王子「何が?」

姫「今は何もしなくていい時間が流れています」

確かに

王子「そうだね」

姫「こんな時間が続いてくれたら・・・と」

王子「どこか遠くへ逃げた方が・・・」

姫「それも考えたのですが、少し時間をください」

王子「・・・わかった」

姫「それには、私は少し・・・悪い子にならないといけないかもしれませんね」

王子「・・・」

姫「嫌いにならないでくださいね」

王子「わかった」

姫「お願いがあります」

王子「なにかな?」

姫「今夜は一緒に寝てください」

王子「それは」

姫「心の準備はできています」

王子「・・・そっか」
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