15 / 119
第一章 憎き聖女との邂逅
風呂場
しおりを挟む
「…………ん?」
何やら、違和感を感じて、目を開け、周りを見渡すと-------------
私はいつの間にか、メイドらしき美女達に、身体の隅々をゴシゴシと洗われている最中だった。
場所は、見渡す限り、広々とした浴室に、ポツンと人一人が入れるくらいの浴槽の中で…………。
もちろん、手錠を繋がれたままで、だ。
さっきの牢屋と違って、私の予想の斜め上を行った。
こんなの誰が予測出来るか!!!
「起きたのですね?」
ワンパターンですか。
はい。
そうですか。
声のする方へ視線を向けると、私が入っている浴槽の前にデカデカとある大きな扉が開かれて、その奥から護衛らしき女騎士と共に、一人の少女が入って来た。
あれは確か、森を抜けた先で、私を眠らせた少女だ。
私は憎々しげに、その少女を睨んだ。
「そんな顔をしないでよ。私だって、本当はあんな事したくなかったんだよ?」
よくもまあ、そんな事が言えたものだ。
睡眠薬を塗ったくった針を刺しておいて-------------
「でも、元気そうで良かった」
屈託のないニコニコと微笑む少女。
「……………………」
そんな少女を見て、何故か、既視感のような錯覚を覚える私。
胸の奥から暖かくなるような、心に覆った氷を溶かしてくれるような…………。
本当に何なの?
この気持ちは…………!?
「…………どうしたの…………?」
「っ!?」
また、考え事をしていた所為なのか、いつの間にか、少女が浴槽に入っている私の前まで近付いており、訝しげに私の顔を覗き込んでいた。
というか、顔が近い!?
「…………何でもない…………」
私は視線を逸らすと、ぶっきらぼうに答える。
「お姉さんが喋った!!!」
そんな私に嬉しいそうに声を上げる少女。
私が答えた事が嬉しいのか、近くに佇む従者に元気よく報告する少女の姿は何とも微笑ましい…………って、何を考えているの!? 私は…………。
本当に調子が狂わされる。
本当に何なの? この子は-------------
何やら、違和感を感じて、目を開け、周りを見渡すと-------------
私はいつの間にか、メイドらしき美女達に、身体の隅々をゴシゴシと洗われている最中だった。
場所は、見渡す限り、広々とした浴室に、ポツンと人一人が入れるくらいの浴槽の中で…………。
もちろん、手錠を繋がれたままで、だ。
さっきの牢屋と違って、私の予想の斜め上を行った。
こんなの誰が予測出来るか!!!
「起きたのですね?」
ワンパターンですか。
はい。
そうですか。
声のする方へ視線を向けると、私が入っている浴槽の前にデカデカとある大きな扉が開かれて、その奥から護衛らしき女騎士と共に、一人の少女が入って来た。
あれは確か、森を抜けた先で、私を眠らせた少女だ。
私は憎々しげに、その少女を睨んだ。
「そんな顔をしないでよ。私だって、本当はあんな事したくなかったんだよ?」
よくもまあ、そんな事が言えたものだ。
睡眠薬を塗ったくった針を刺しておいて-------------
「でも、元気そうで良かった」
屈託のないニコニコと微笑む少女。
「……………………」
そんな少女を見て、何故か、既視感のような錯覚を覚える私。
胸の奥から暖かくなるような、心に覆った氷を溶かしてくれるような…………。
本当に何なの?
この気持ちは…………!?
「…………どうしたの…………?」
「っ!?」
また、考え事をしていた所為なのか、いつの間にか、少女が浴槽に入っている私の前まで近付いており、訝しげに私の顔を覗き込んでいた。
というか、顔が近い!?
「…………何でもない…………」
私は視線を逸らすと、ぶっきらぼうに答える。
「お姉さんが喋った!!!」
そんな私に嬉しいそうに声を上げる少女。
私が答えた事が嬉しいのか、近くに佇む従者に元気よく報告する少女の姿は何とも微笑ましい…………って、何を考えているの!? 私は…………。
本当に調子が狂わされる。
本当に何なの? この子は-------------
0
あなたにおすすめの小説
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
黄金の魔族姫
風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」
「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」
とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!
──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?
これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。
──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!
※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。
※表紙は自作ではありません。
聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!
幸之丞
ファンタジー
2023/11/22~11/23 女性向けホットランキング1位
2023/11/24 10:00 ファンタジーランキング1位 ありがとうございます。
「うわ~ 私を捨てないでー!」
声を出して私を捨てようとする父さんに叫ぼうとしました・・・
でも私は意識がはっきりしているけれど、体はまだ、生れて1週間くらいしか経っていないので
「ばぶ ばぶうう ばぶ だああ」
くらいにしか聞こえていないのね?
と思っていたけど ササッと 捨てられてしまいました~
誰か拾って~
私は、陽菜。数ヶ月前まで、日本で女子高生をしていました。
将来の為に良い大学に入学しようと塾にいっています。
塾の帰り道、車の事故に巻き込まれて、気づいてみたら何故か新しいお母さんのお腹の中。隣には姉妹もいる。そう双子なの。
私達が生まれたその後、私は魔力が少ないから、伯爵の娘として恥ずかしいとかで、捨てられた・・・
↑ここ冒頭
けれども、公爵家に拾われた。ああ 良かった・・・
そしてこれから私は捨てられないように、前世の記憶を使って知識チートで家族のため、公爵領にする人のために領地を豊かにします。
「この子ちょっとおかしいこと言ってるぞ」 と言われても、必殺 「女神様のお告げです。昨夜夢にでてきました」で大丈夫。
だって私には、愛と豊穣の女神様に愛されている証、聖女の紋章があるのです。
この物語は、魔法と剣の世界で主人公のエルーシアは魔法チートと知識チートで領地を豊かにするためにスライムや古竜と仲良くなって、お力をちょっと借りたりもします。
果たして、エルーシアは捨てられた本当の理由を知ることが出来るのか?
さあ! 物語が始まります。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
聖女の任期終了後、婚活を始めてみたら六歳の可愛い男児が立候補してきた!
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
23歳のメルリラは、聖女の任期を終えたばかり。結婚適齢期を少し過ぎた彼女は、幸せな結婚を夢見て婚活に励むが、なかなか相手が見つからない。原因は「元聖女」という肩書にあった。聖女を務めた女性は慣例として専属聖騎士と結婚することが多く、メルリラもまた、かつての専属聖騎士フェイビアンと結ばれるものと世間から思われているのだ。しかし、メルリラとフェイビアンは口げんかが絶えない関係で、恋愛感情など皆無。彼を結婚相手として考えたことなどなかった。それでも世間の誤解は解けず、婚活は難航する。そんなある日、聖女を辞めて半年が経った頃、メルリラの婚活を知った公爵子息ハリソン(6歳)がやって来て――。
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる