聖女転生魔法 〜憎き聖女を殺す為に、俺は聖女へと生まれ変わる〜

水先 冬菜

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第一章 憎き聖女との邂逅

風呂場

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「…………ん?」

 何やら、違和感を感じて、目を開け、周りを見渡すと-------------

 私はいつの間にか、メイドらしき美女達に、身体の隅々をゴシゴシと洗われている最中だった。

 場所は、見渡す限り、広々とした浴室に、ポツンと人一人が入れるくらいの浴槽の中で…………。

 もちろん、手錠を繋がれたままで、だ。

 さっきの牢屋と違って、私の予想の斜め上を行った。

 こんなの誰が予測出来るか!!!

「起きたのですね?」

 ワンパターンですか。

 はい。

 そうですか。

 声のする方へ視線を向けると、私が入っている浴槽の前にデカデカとある大きな扉が開かれて、その奥から護衛らしき女騎士と共に、一人の少女が入って来た。

 あれは確か、森を抜けた先で、私を眠らせた少女だ。

 私は憎々しげに、その少女を睨んだ。

「そんな顔をしないでよ。私だって、本当はあんな事したくなかったんだよ?」

 よくもまあ、そんな事が言えたものだ。

 睡眠薬を塗ったくった針を刺しておいて-------------

「でも、元気そうで良かった」

 屈託のないニコニコと微笑む少女。

「……………………」

 そんな少女を見て、何故か、既視感のような錯覚を覚える私。

 胸の奥から暖かくなるような、心に覆った氷を溶かしてくれるような…………。

 本当に何なの?

 この気持ちは…………!?

「…………どうしたの…………?」

「っ!?」

 また、考え事をしていた所為なのか、いつの間にか、少女が浴槽に入っている私の前まで近付いており、訝しげに私の顔を覗き込んでいた。

 というか、顔が近い!?

「…………何でもない…………」

 私は視線を逸らすと、ぶっきらぼうに答える。

「お姉さんが喋った!!!」

 そんな私に嬉しいそうに声を上げる少女。

 私が答えた事が嬉しいのか、近くに佇む従者に元気よく報告する少女の姿は何とも微笑ましい…………って、何を考えているの!? 私は…………。

 本当に調子が狂わされる。

 本当に何なの? この子は-------------

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