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4-3 再びのお風呂
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「そんなにお照れになる事でしょうか?」
「なっ……慣れていないものでっ……」
「いつもお一人で?」
「ひゃっ!!? ど、どこさわっ」
「ダメですよー暴れちゃ、綺麗な肌に傷がついてしまいます」
「あわわ」
泡まみれにされていた。
「んあ!?」
「うふふ」
あちこち触られまくっていた。
「ううぅ……」
「本当に綺麗な髪をしていらっしゃいますわー?」
「嘘だ……こんなの嘘だ……」
自分の体をいいように遊ばれているような気がしてプライドがズタズタだった。まな板の上の鯉。悪意はないんだろうけどイジメられる側の女の子ってこんなに屈辱的なのかっ……!!
変な扉が開きそうな予感に僕は震える。
このまま元の体に戻っても「あーあ、女の子のほうがよかったなー」とか思い始めたらどうしよう……! って言うか、どうしようってなんだよ!? すでにどうしたんだよ僕はっ……!?
「何かお考え事でも?」
「ぁっ……」
後ろから抱きしめられ、耳元で囁く言葉に全身が疼く。
背中に押し付けられているっていうか、全身を包み込んでいる柔らかさに「あばばば」言葉が出てこなかった。
そんな僕の気を知ってか知らずか、もしくはただ緊張した体を解そうとしてか、そっとその腕が僕の手を取った。
泡にまみれた細い指が湯気の中でしっとりと動く。
肌のぬくもりを直接感じ、その暖かさにまたびくりと体が硬くなっていく。
「大丈夫……大丈夫ですわ……?」
まるで子守唄のように囁きかけられる優しい言葉はそっと心に触れ、体だけではなくそこも解していくような心地さえ覚える。
そうして僕は初めてゆっくりとその横顔を眺め、やっぱり綺麗な人だなと漠然と思った。
この国のお姫様は、両親が亡くなっているからもはや王女か女王様のような位なんだろうけど、彼女は凄く綺麗な女の子だった。
……多分、僕とそう年も変わらないんだよな……?
年を聞いた覚えはないし、いまは僕が女の子になってて……ましてや年も幼くなってるけど、元の体に戻れば多分同い年かエシリヤさんが一つ上か……。そんな子が、今、自分の国が大変になってるのに僕のことまで気遣ってーー、「っ……」何してるんだろ……僕は……。
「ほーら、またそのような難しいお顔をしてっ」
「わわわっ」
ぐいっと回り込むようにしてエシリヤさんが前に来る。
思わず見入ってしまいそうな体に慌てて僕は首をひねり、お湯を吐き続けるライオン(?)の像を眺めた。
「……こんなことに巻き込んでおいて本当に申し訳ないとは思います。……しかし、アカリ様が気を病むことではないのですよ?」
優しく、まるでこの部屋全体を包み込んでいる湯気のように温かな口調でエシリヤさんは告げる。
「いつも通りでいてください。そう肩の力を入れないで」
「あっーー、」
前から抱きしめられ、思わずそちらに向き直ってしまう。
長く、軽くウェーブかかった髪は濡れ、その艶やかな体を流れていた。
小さく、ほのかに赤くなったおし「ええええエシリヤさんっ!!」
「はいっ?」
「だっ……?!」
慌てて肩をつかんで引きはがしたけど今度はたわわに実ったアレがアレでああああ
「お、お湯に入りましょう! お湯に!!」
「ーーーー、ふふっ……。ええっ?」
首を今度は逆方向に背けながら僕が叫ぶとエシリヤさんは頷いてくれた。
このままの体勢でいるのは心臓に悪い。いや、本当に。
首をギリギリと限界まで捻りながらお湯を流す間、ずっとエシリヤさんは笑ってくれていたような気がした。
「なっ……慣れていないものでっ……」
「いつもお一人で?」
「ひゃっ!!? ど、どこさわっ」
「ダメですよー暴れちゃ、綺麗な肌に傷がついてしまいます」
「あわわ」
泡まみれにされていた。
「んあ!?」
「うふふ」
あちこち触られまくっていた。
「ううぅ……」
「本当に綺麗な髪をしていらっしゃいますわー?」
「嘘だ……こんなの嘘だ……」
自分の体をいいように遊ばれているような気がしてプライドがズタズタだった。まな板の上の鯉。悪意はないんだろうけどイジメられる側の女の子ってこんなに屈辱的なのかっ……!!
変な扉が開きそうな予感に僕は震える。
このまま元の体に戻っても「あーあ、女の子のほうがよかったなー」とか思い始めたらどうしよう……! って言うか、どうしようってなんだよ!? すでにどうしたんだよ僕はっ……!?
「何かお考え事でも?」
「ぁっ……」
後ろから抱きしめられ、耳元で囁く言葉に全身が疼く。
背中に押し付けられているっていうか、全身を包み込んでいる柔らかさに「あばばば」言葉が出てこなかった。
そんな僕の気を知ってか知らずか、もしくはただ緊張した体を解そうとしてか、そっとその腕が僕の手を取った。
泡にまみれた細い指が湯気の中でしっとりと動く。
肌のぬくもりを直接感じ、その暖かさにまたびくりと体が硬くなっていく。
「大丈夫……大丈夫ですわ……?」
まるで子守唄のように囁きかけられる優しい言葉はそっと心に触れ、体だけではなくそこも解していくような心地さえ覚える。
そうして僕は初めてゆっくりとその横顔を眺め、やっぱり綺麗な人だなと漠然と思った。
この国のお姫様は、両親が亡くなっているからもはや王女か女王様のような位なんだろうけど、彼女は凄く綺麗な女の子だった。
……多分、僕とそう年も変わらないんだよな……?
年を聞いた覚えはないし、いまは僕が女の子になってて……ましてや年も幼くなってるけど、元の体に戻れば多分同い年かエシリヤさんが一つ上か……。そんな子が、今、自分の国が大変になってるのに僕のことまで気遣ってーー、「っ……」何してるんだろ……僕は……。
「ほーら、またそのような難しいお顔をしてっ」
「わわわっ」
ぐいっと回り込むようにしてエシリヤさんが前に来る。
思わず見入ってしまいそうな体に慌てて僕は首をひねり、お湯を吐き続けるライオン(?)の像を眺めた。
「……こんなことに巻き込んでおいて本当に申し訳ないとは思います。……しかし、アカリ様が気を病むことではないのですよ?」
優しく、まるでこの部屋全体を包み込んでいる湯気のように温かな口調でエシリヤさんは告げる。
「いつも通りでいてください。そう肩の力を入れないで」
「あっーー、」
前から抱きしめられ、思わずそちらに向き直ってしまう。
長く、軽くウェーブかかった髪は濡れ、その艶やかな体を流れていた。
小さく、ほのかに赤くなったおし「ええええエシリヤさんっ!!」
「はいっ?」
「だっ……?!」
慌てて肩をつかんで引きはがしたけど今度はたわわに実ったアレがアレでああああ
「お、お湯に入りましょう! お湯に!!」
「ーーーー、ふふっ……。ええっ?」
首を今度は逆方向に背けながら僕が叫ぶとエシリヤさんは頷いてくれた。
このままの体勢でいるのは心臓に悪い。いや、本当に。
首をギリギリと限界まで捻りながらお湯を流す間、ずっとエシリヤさんは笑ってくれていたような気がした。
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