幸せを噛みしめて

ゆう

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新しい世界

危険なお勉強会3

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「ふぅ…」
 
 俺は部屋に帰ってからベッドに倒れ込んだ。
 秋人によって新しくきた大きくなったベッドはふかふかで俺の身体を労わってくれた。
 
(これでよかったのかな…)
 
 シャワー浴びなきゃと思っているのに、睡魔には勝てず俺は瞼を閉じた。
 
 
 ピピピっとアラームの音で目が覚める。
(う、もう朝か…)
 重い身体に鞭を打って起き上がり、俺はシャワールームに向かった。
 
 
 のろのろと準備して、学食に向かった。
 味噌汁が身体に沁みる。
(朝はやっぱり和食だな)
 時間もぎりぎりだったので、朝食を急いで胃に収めた。
 
 
 放課後は、昨日約束した通り渚の部屋を訪れた。
(勉強だけ、勉強だけ…)
 
「ゆーきちゃん、いらっしゃい」
 
「おまたせ…うっ」
 
 ドアをあけた瞬間、渚がガバッと抱きついてきた。その勢いが意外と激しくて、ウッと苦しい声が漏れる。
 
「な、渚苦しいよ…」
 
「あ、ごめん、ごめん」
 
 嬉しそうに俺の手を引っ張って、部屋の中まで連れてってくれる。
 
「雪ちゃんって俺に素で接してくれるから好き」
 
「え?」
 
「さ、勉強始めよっか」
 
 渚がどういった環境で育ってきたのか気になるけど、あんまり探らないほうがいいよね…。
 俺たちはテスト勉強すべく、机に向かった。
 
 



 
「なっんでーー!まだ帰らないでよゆきちゃーーんッ」
 
「テスト勉強は終わったんだし、明日もあるから帰るよ…!」
 
 俺の腰に手を回して帰ろうとする俺を引き留める。
 
(心を鬼にしするんだ俺…!)
 
「雪ちゃん俺の事嫌いなの?」
 
(やめろ、そんな上目遣いしないでくれ)
 
「ねぇ雪ちゃん…」
 
(そ、そんな甘えた声だすなーッ)
 
「………」
 
(む、無言で訴えても……)
 
 
 熱っぽい視線が俺を捉え、そっと唇が重なった。
 
「んっ、………っあ、んっ……はぁ、っ……」
 
 何度も口づけを要求してきて、流石に苦しくて口を離す。俺が抵抗しないのを見て、そのまま寝室に連れてこられた。
 
(うう…俺の身体気持ちいい事に弱くない…?)
 
 俺は渚の愛撫を受け入れ、昨日の復習という名目で身体を重ねた。
 
 
「はぁ…ゆきちゃん、きもちいい?」
 
「んっ、うん…」
 
「じゃ、一緒にイこうか」
 
 復習なんて本当にいらないくらい、気持ちよくて優しいセックスだった。
 俺、渚とのセックス好きなのかもしれない。
 秋人や圭とのセックスも気持ちいいけれど、意地悪な面や荒っぽい面がある。
 甘い恋人同士のようなものに俺は憧れていたのかもしれない。そんな風に抱いてくれる渚に少し心が揺れ動いていた。
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