幸せを噛みしめて

ゆう

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二学期

冬休み2

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 随分と寝たような気がする。外から入る光が眩しく、部屋の中も暖かくなりはじめている。


「雪おはよう。身体は平気か?」

「ん…。おはよ…」


 雪は気だるげな身体を伸びっとした後ベッドから起き上がる。とりあえず身体は所々軋むが秋人の介護はなくて大丈夫そうだ。
 大丈夫だよと告げて、シャワールームに2人で向かった。いくら冬休みとは言え、さすがにやり過ぎだと思う。自重せねば。
 しっかりと秋人が身体を洗ってくれて、着替えまで手伝ってくれ至れり尽くせりだ。
 お腹が減りキッチンに寄るともうお手伝いさんがいて朝ご飯(時間的には昼ごはんかもしれない)を作ってくれていた。
 お礼を言って、さっそく朝食を食べる事に。


 ご飯を食べ終わると、秋人の右腕である佐伯さんが現れた。早速仕事なのだろう。
 俺は今日は何をしようかな。そんな事を考えていると、佐伯さんが少し困ったように秋人に話しかける。


「秋人様、新年の祝賀会の件ですが。お断りをしたのですが、どうしてもと…」

「………はぁ。……雪」

「…ん?」

 佐伯さんと向かい合っていた秋人はこちらを向いて話して話を振られる。

「毎年、年が明けてから5日に城で祝賀会があるんだ。雪は…」

「大事な会なんでしょ?いいよ行ってきても。俺ここでまったりしながら待ってるし」

「俺が行くなら雪も一緒だ」

「えっ!?えー……」

 きっと人が多いんだろうなぁ。人混み嫌いなのに。ふと佐伯さんの方を見ると、めっちゃ待望の眼差しで俺を見てる。きっと大事な会なのに、俺が居るから断ったんだろうな。 お城、あまりいいイメージが無いから。
 けど…この雰囲気は断りづらい。

「わ、わかったよ」

「ありがとう雪。なるべくすぐ帰るから」

「ありがとうございます。秋人様、雪様。では参加の旨を伝えてきます」

 冬休みはまったりしようと思ったのにまた一つめんどくさい事が増えたなー。っと思いつつ、これ以上めんどくさい事に巻き込まれたくないので、リビングに逃げてテレビを見ることにした。





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