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ミラ編 IF
ミラの決意 IF
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兄から言われたことに動転した。マリアンヌとエミリアの世話を最後までするのは当然だと思っていた。でもよく考えるとそれをすればエミール様の近くに自然にいられるという打算だったかもしれない。
あの二人がいなければ私はエミール様にとって関係のない他人でしかない。
「それでは、もうそのことは決定なのですか」
涙が湧き上がってくるのを必死に抑える。
「私達には相談もなく、そんなに重要なこと決めたのですか」
「お前に相談すると自己犠牲の話しかしない。私もヘルマン氏もドルン侯爵の犠牲になったお前に幸せになって欲しい。マリアンヌはかわいそうだが回復は見込めないから、エミリアも両親揃った家の子になった方がいいだろう」
「それでも相談して欲しかった。父が勝手に婚約を決めた時も離島の修道院にやられた時も言葉が欲しかった。だから自分の処遇は自分で決めたい」
「はぁ ミラ、マリアンヌとエミリアの身の安全のために王都に置いておかないほうが良いのは理解しているな。マリアンヌは死んだことになっている。慈悲で生かされてる。そんな人間が王太子殿下の前に飛び出してみろ。関わったヘルマン氏もただでは済まないのだぞ。わかってるのか。お前の気持ちはどうでも良いとは言わないが、恩人に被害を与えるつもりか」
エミール様に迷惑は掛けられない。エミール様が罪に問われたら私は死んでも死に切れない。私はエミール様を諦めるしかないのだろう。
「お兄さま、わがまま言って申し訳ありませんでした。父の残してくれた別邸に移ります」
「そうかわかってくれてよかったよ。十日後に医師が人数を手配しマリアンヌを移送する。マリアンヌが入院したら、エミリアは養子先が決まるまでヘルマン氏が面倒を見てくれる。ここにいるエレナという女性はどうするか聞いてくれ。十日後にまた迎えにくるから準備して待っててくれ」
その時エレナが見ていたマリアンヌが扉を開いて飛び込んできた。兄を見てエミールじゃないのと絶叫する。ああもう分別もなくなっている。素人の看病は限界なんだと思った。兄に帰ってもらいマリアンヌをエレナとなだめる。エミリアは扉の影からじっと見ていた。睡眠薬を飲ませてマリアンヌを寝かせて、エレナと兄の言ってきた事を伝える。
「……というわけでマリアンヌは入院して、エミリアはエミール様が一時引き取って下さるの。エレナはどうしたい?勤め先なら兄に頼んでもいいし、エミール様に頼んでもなんとかなると思う」
エレナが俯いている。いつも判断の早いエレナにしては珍しい。
「ミラ 私、実はマリアンヌの母親なの。私が国王陛下に媚薬を盛った犯人なの」
びっくりして思わず2、3歩よろめいてしまった。
「処刑されなかったという事?」
「そう 私もお慈悲で極秘であの修道院に入れらた。まさか自分の子が同じ罪でやって来るなんて思ってもみなかった」
「でも、エレナはマリアンヌが来た時に物凄く平静だったじゃない」
「最初はどういう事で来たかわからなかった。そのあとしばらくしてから院長様から私の子だと話があったのよ。どこかでわかっても動揺しないようにって」
「……エレナはどうしたいの?」
「マリアンヌに本格的な治療がいるのもわかっているし、エミリアに新しい両親がいたほうが良いのもわかる…けれどもどうして私達親子は幸せになれないのかと」
エレナは涙が溜まった目で私をみた。
「本当はね。マリアンヌはエミール様と結ばれて欲しかった。あの人ならエミリアも可愛がってくれそうだし。でもあの人には魂の底から愛している人がいるみたいよ。諦めるしかない…私はマリアンヌに付いていくわ」
あの二人がいなければ私はエミール様にとって関係のない他人でしかない。
「それでは、もうそのことは決定なのですか」
涙が湧き上がってくるのを必死に抑える。
「私達には相談もなく、そんなに重要なこと決めたのですか」
「お前に相談すると自己犠牲の話しかしない。私もヘルマン氏もドルン侯爵の犠牲になったお前に幸せになって欲しい。マリアンヌはかわいそうだが回復は見込めないから、エミリアも両親揃った家の子になった方がいいだろう」
「それでも相談して欲しかった。父が勝手に婚約を決めた時も離島の修道院にやられた時も言葉が欲しかった。だから自分の処遇は自分で決めたい」
「はぁ ミラ、マリアンヌとエミリアの身の安全のために王都に置いておかないほうが良いのは理解しているな。マリアンヌは死んだことになっている。慈悲で生かされてる。そんな人間が王太子殿下の前に飛び出してみろ。関わったヘルマン氏もただでは済まないのだぞ。わかってるのか。お前の気持ちはどうでも良いとは言わないが、恩人に被害を与えるつもりか」
エミール様に迷惑は掛けられない。エミール様が罪に問われたら私は死んでも死に切れない。私はエミール様を諦めるしかないのだろう。
「お兄さま、わがまま言って申し訳ありませんでした。父の残してくれた別邸に移ります」
「そうかわかってくれてよかったよ。十日後に医師が人数を手配しマリアンヌを移送する。マリアンヌが入院したら、エミリアは養子先が決まるまでヘルマン氏が面倒を見てくれる。ここにいるエレナという女性はどうするか聞いてくれ。十日後にまた迎えにくるから準備して待っててくれ」
その時エレナが見ていたマリアンヌが扉を開いて飛び込んできた。兄を見てエミールじゃないのと絶叫する。ああもう分別もなくなっている。素人の看病は限界なんだと思った。兄に帰ってもらいマリアンヌをエレナとなだめる。エミリアは扉の影からじっと見ていた。睡眠薬を飲ませてマリアンヌを寝かせて、エレナと兄の言ってきた事を伝える。
「……というわけでマリアンヌは入院して、エミリアはエミール様が一時引き取って下さるの。エレナはどうしたい?勤め先なら兄に頼んでもいいし、エミール様に頼んでもなんとかなると思う」
エレナが俯いている。いつも判断の早いエレナにしては珍しい。
「ミラ 私、実はマリアンヌの母親なの。私が国王陛下に媚薬を盛った犯人なの」
びっくりして思わず2、3歩よろめいてしまった。
「処刑されなかったという事?」
「そう 私もお慈悲で極秘であの修道院に入れらた。まさか自分の子が同じ罪でやって来るなんて思ってもみなかった」
「でも、エレナはマリアンヌが来た時に物凄く平静だったじゃない」
「最初はどういう事で来たかわからなかった。そのあとしばらくしてから院長様から私の子だと話があったのよ。どこかでわかっても動揺しないようにって」
「……エレナはどうしたいの?」
「マリアンヌに本格的な治療がいるのもわかっているし、エミリアに新しい両親がいたほうが良いのもわかる…けれどもどうして私達親子は幸せになれないのかと」
エレナは涙が溜まった目で私をみた。
「本当はね。マリアンヌはエミール様と結ばれて欲しかった。あの人ならエミリアも可愛がってくれそうだし。でもあの人には魂の底から愛している人がいるみたいよ。諦めるしかない…私はマリアンヌに付いていくわ」
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