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髙﨑 レイ

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序章 刻の始まり

オワリノコク

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 ヒット&アウェーで攻め続ける。
 ようやくLPが減り始めて来たので物凄くモチベーションが上がる。蹴って腕の殴りを剣の腹で受け流し魔法陣を全て撃ち砕く。翼に風穴を開けたためか翼での無差別暴風攻撃がなくなったので注意すべきはブレスと腕の攻撃に魔法。
 まだ成すべきことは多くあるがその前に追想付呪が切れそうだ。

 と言っても追想付呪の使用に何らかの代償を支払う必要がない。使用条件が厳しいがソレ以外は割と如何とでもなるので今回のようにソロだとナニかに気を使う必要もないし。
「全力出力ーエネルギーアロー」
 今まで1番大きな矢が形成される。
【虚無幻想 天閉門バベル 終焉焔メギド 使用条件クリア】
 why?何かもう字面が嫌だ。というか終焉焔って核か?
「ファイヤ!」
 見なかった事にしてその矢を放ち更に接近して一気にLPを削り切ろうと龍に存在する逆鱗目掛け銃口をむけると背後というよりも上空数千mから威圧感が降り注ぐ。
「なっ!?」
 ソレは先ほどとは比べものにならないくらいの威力を誇るブレス。

 その光に僕とクロノスドラゴンは包まれて…。




【辰之刻 第一刻クリア】
【辰之刻 第一刻報酬を授与】
【辰之刻 第二刻への挑戦権を授与】
【レベル差200以上の敵対者のLPを50%以上削って討伐により称号《ジャイアントキリング》及び亜竜クラス以上のドラゴン種討伐により称号《ドラゴンスレイヤー》を付与】




「はっ!?」
 気を取り戻すといつの間にか草原に寝転がっていて何故かミコトさんに膝枕されていた。
「はあ、辰之刻 第一刻を初期ステータスでクリアするなんてとんでもないですね」
「アレは一体なんだ?」
「私は分からないけど識別名クロノスドラゴン。全12ある刻の試練の5番目に当たります」
 分からないけど識別名は知識として与えられている?何が狙いなんだろう。
「ちなみに刻の対に当たる宮もありますがコレら全てで第一試練を突破したのは貴方が始めてです。まあ試練対象者は2割くらいですけど」
 そう言えばアイツら卯に首を撥ねられたとか話していたな。となると十二支と十二宮か。それだと幾つか被りそうだけどな。
「にしても最後のアレは?システムエラーが表示されていましたが」
 だろうな。だってアレは完全機密の奥義だし。オリジナルのだけど。
「天墜之牙って言う、言わば心臓直撃用の裏の技だ」
「暗殺術というわけですか。心臓のみを破裂させる」
 流石はAI。確実に理解している。コレも幻刀術系だ。

 ゴロンと転がり立ち上がる。うーん死んだら戻るのか?肉体に掛かるべき影響が何もない。
「ゲーム内でデスすると蘇生すると肉体が再構築されるので死なない限り大丈夫だと思いますよ」
「ほぇー。なら少し無茶出来るんだな」
 ここなら少し無茶な訓練もできるな。調べることが一気に増えたな。

「さてどうしますか?」
「如何する?」
 意味が分からないな。
「チュートリアルを?」
「あっ!?」

 そう言えば訳も分からずさせらたんだっけ?

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