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孝宏編
真奈の1
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「フゥ…やっと終わった~!お先に失礼しま~す!!」
私は素早く荷物をまとめエレベーターへダッシュした。
今日は少しだけ残業してしまったので現時刻は20時、家までは40分かかるので急いで帰って家事をしなければ寝る時間が遅くなってしまう。
「孝宏は帰ってるかな…」
最近、彼氏が私の一人暮らししている家に転がり込んできた。
会社の補助もあって2DKに住んでいたのでそんなに狭くはないけれど、やはり家に他人がいるというのは多少ストレスがたまる。それが彼氏であってもだ。
LAINで「今仕事終わった!」とメッセージを送るとすぐに「おつかれ!」と返事がきた。どうやらすでに家にいるようで、私は「すぐに帰るね」と送って駅に急いだ。
「ただいま~」
ドアを開けると揃えられていない靴が目に入る。それを揃えて靴を脱ぐと洗面所に手を洗いに入った。
手を洗い風呂場のドアを開けると昨夜の湯がそのままになっており栓をぬいてダイニングに入ると、孝宏がソファでビールを片手にテレビをみていた。
「ただいま…」
「お!真奈おかえり~。」
「孝宏…昨日お風呂を最後に入ったの孝宏でしょ?栓抜いて洗ってって言ってるのに!」
「あ~ごめんごめん!そんな怒らないで?」
全く反省していなさそうな孝宏に腹を立てながらも、私は怒る時間が勿体ないので荷物を自分の部屋に置いて上着を脱ぎキッチンに立った。
遅くなってしまうのでメニューはすぐに作れるパスタとコンソメスープとサラダを選択し調理に取り掛かる。
合間にお風呂を掃除し沸かしているとお風呂と食事が同時に出来上がった。
「ご飯できたよ。」
「ありがとう~。」
テーブルに料理を並べていると、ソファからビールを持った孝宏がテーブルに移動してきた。
「美味そう!あ、でも先に風呂入ってくるわ。今日めっちゃ仕事頑張ったから疲れてんだよね。」
「……ぇ?いや…ご飯出来てるんだけど……」
「うん。風呂上がったら食うわ。」
孝宏はビールをテーブルに置いて風呂場に向かった。
私はせっかく作った熱々のパスタとスープを一人黙々と食べ空にした皿を洗ってもまだ風呂から出ない孝宏にLAINを送った。
「まだお風呂出ないの?」
時刻は22時をまわった。
私は朝7時半に家を出るのでそろそろお風呂に入りたいがLAINに既読はつかず孝宏も出てくる様子がない。
結局、22時半を前にして慌てて出てきた孝宏は冷めきった料理を「美味しそ!」と口に運んだ。
私はそれを無視して即刻風呂に行き疲れを癒そうとしたが適当に置かれた使用済みタオルやシャンプー等を片付けながらの入浴で癒される事は無かった。
「仕事で疲れてるか…それプラスお前の世話がある私は……どんなけ疲れてるんだろうな…」
湯につかりながらとりあえず戦場に戻ったらソファで心地よく寝ているであろう孝宏を蹴落としてから寝ようと心に誓い身体を温める。
私はいつまでこの生活を続けるのか真剣に考えなくてはいけない。
私は素早く荷物をまとめエレベーターへダッシュした。
今日は少しだけ残業してしまったので現時刻は20時、家までは40分かかるので急いで帰って家事をしなければ寝る時間が遅くなってしまう。
「孝宏は帰ってるかな…」
最近、彼氏が私の一人暮らししている家に転がり込んできた。
会社の補助もあって2DKに住んでいたのでそんなに狭くはないけれど、やはり家に他人がいるというのは多少ストレスがたまる。それが彼氏であってもだ。
LAINで「今仕事終わった!」とメッセージを送るとすぐに「おつかれ!」と返事がきた。どうやらすでに家にいるようで、私は「すぐに帰るね」と送って駅に急いだ。
「ただいま~」
ドアを開けると揃えられていない靴が目に入る。それを揃えて靴を脱ぐと洗面所に手を洗いに入った。
手を洗い風呂場のドアを開けると昨夜の湯がそのままになっており栓をぬいてダイニングに入ると、孝宏がソファでビールを片手にテレビをみていた。
「ただいま…」
「お!真奈おかえり~。」
「孝宏…昨日お風呂を最後に入ったの孝宏でしょ?栓抜いて洗ってって言ってるのに!」
「あ~ごめんごめん!そんな怒らないで?」
全く反省していなさそうな孝宏に腹を立てながらも、私は怒る時間が勿体ないので荷物を自分の部屋に置いて上着を脱ぎキッチンに立った。
遅くなってしまうのでメニューはすぐに作れるパスタとコンソメスープとサラダを選択し調理に取り掛かる。
合間にお風呂を掃除し沸かしているとお風呂と食事が同時に出来上がった。
「ご飯できたよ。」
「ありがとう~。」
テーブルに料理を並べていると、ソファからビールを持った孝宏がテーブルに移動してきた。
「美味そう!あ、でも先に風呂入ってくるわ。今日めっちゃ仕事頑張ったから疲れてんだよね。」
「……ぇ?いや…ご飯出来てるんだけど……」
「うん。風呂上がったら食うわ。」
孝宏はビールをテーブルに置いて風呂場に向かった。
私はせっかく作った熱々のパスタとスープを一人黙々と食べ空にした皿を洗ってもまだ風呂から出ない孝宏にLAINを送った。
「まだお風呂出ないの?」
時刻は22時をまわった。
私は朝7時半に家を出るのでそろそろお風呂に入りたいがLAINに既読はつかず孝宏も出てくる様子がない。
結局、22時半を前にして慌てて出てきた孝宏は冷めきった料理を「美味しそ!」と口に運んだ。
私はそれを無視して即刻風呂に行き疲れを癒そうとしたが適当に置かれた使用済みタオルやシャンプー等を片付けながらの入浴で癒される事は無かった。
「仕事で疲れてるか…それプラスお前の世話がある私は……どんなけ疲れてるんだろうな…」
湯につかりながらとりあえず戦場に戻ったらソファで心地よく寝ているであろう孝宏を蹴落としてから寝ようと心に誓い身体を温める。
私はいつまでこの生活を続けるのか真剣に考えなくてはいけない。
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