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孝宏編
孝宏の1
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「お先でーす。」
俺は定時の18時ピッタリに会社を出た。
営業担当とはいえ残業してなんぼなんて考え方は無く、帰れる奴はすぐ帰れと言われるので俺はほぼ毎日定時に帰る。
「お疲れ様~!佐渡、今日飲みに行かね?」
「あ~悪ぃ今月ピンチなんだよ。」
「はぁ?まだ給料まで十日もあるぞ?大丈夫かよ。」
「彼女と同棲してるから飲みに行かなきゃ生きられるさ。」
俺は同期の誘いを断り駅に向かった。
先月までは会社から30分のアパートで一人暮らしをしていたが彼女が住んでる場所が20分の場所だったので同棲を持ちかけて承諾を得た。家賃も半分になるし毎日一緒にいられる、お互いWINWINの関係だ。
ただ生活的に余裕ができた事でハマっているゲームの課金額が増したのは誤算で、結局飲みを断る事になってしまた。
「っあ~、帰ったらビールでも飲むか…」
帰宅するとまだ彼女の姿は無い。
いつも7時前には帰ってくるのでそれまでは俺のゴールデンタイム。ポテチとビールを出しスーツを脱ぎ捨てたらグイッと一気に。
「っっはぁーたまらん。」
俺はテレビをつけて適当なバラエティ番組をみながらくつろいだ。
暫くして彼女から仕事LAINがきていつの間にか一時間以上経っていた事に気がついた。彼女からは帰りが早いのだからできる事はやって欲しいと言われてるが正直面倒だ。
「やらないと機嫌悪いしな…仕方ない。」
俺はLAINの返信をすると風呂の準備をする為に立ち上がろうとした。すると、タイミング良く友達から電話がきてそれをとる。
「おう!元気か?飲みに行かね?」
「久しぶりだな!すまん既に家で飲んでんだよな…」
「なんだよ。宅飲みすんなら呼べよな!」
「俺、彼女と同棲してんだわ。」
二ヶ月ぶりに連絡がきた大学の連れと盛り上がって長電話をしてしまい、電話を切って数分後に彼女が帰宅した。
「お!真奈おかえり~。」
「孝宏…昨日お風呂を最後に入ったの孝宏でしょ?栓抜いて洗ってって言ってるのに!」
「あ~ごめんごめん!そんな怒らないで?」
その言葉で風呂の準備をしようとして忘れていた事に気がついた。まあ、今更仕方がないので適当に謝っておくと彼女はすぐにご飯を作り始めた。
正直ビールとポテチで多少の腹は満たされているので慌てて作らなくても良いと思っている。ポテチを食べると太ると言われるので既に証拠は隠滅して無かったことにしているし彼女には言うことが出来ない。
少ししてお風呂が沸いた事を知らせる音がなり、俺は先にサッパリする事にした。しかし、同時に「ご飯できたよ。」と彼女から声がかかる。
「ありがとう~。」
ソファから立ち上がりテーブルを覗くとパスタとスープとサラダが並べられた。やはりまだ少し腹を空かせたい。
「美味そう!あ、でも先に風呂入ってくるわ。今日めっちゃ仕事頑張ったから疲れてんだよね。」
「……ぇ?いや…ご飯出来てるんだけど……」
「うん。風呂上がったら食うわ。」
風呂で少し消費すれば食べる気になるはずと俺は風呂場に向かった。
身体を洗い湯に浸かると今日はまだゲームにログインしてないので画面を開く。つい夢中になってしまい、彼女からの「まだお風呂出ないの?」とLAINの通知が見え仕方なくキリがついたらあがることにした。
慌てて出てきた振りをしながらリビングに戻り、今度こそパスタと向き合った。
パスタとスープは冷めきっていたので温め直してくれてもいいのになと思いながら文句も言わず食べる俺は偉いと思う。
流石に腹パンでソファに倒れ込むと一気に眠気がきて俺の意識は刈り取られた。身体に衝撃を感じて意識が戻ると俺は床にいた。たまにこうなる。呆れた顔でみている彼女の視線が痛い。
「今日も疲れたな…ベッド行くかな。」
「そうだね。今日も疲れちゃった。おやすみ。」
俺はベッドの中で考えてしまう。
楽に稼げたらすぐに仕事辞めるのにな~っと。
俺は定時の18時ピッタリに会社を出た。
営業担当とはいえ残業してなんぼなんて考え方は無く、帰れる奴はすぐ帰れと言われるので俺はほぼ毎日定時に帰る。
「お疲れ様~!佐渡、今日飲みに行かね?」
「あ~悪ぃ今月ピンチなんだよ。」
「はぁ?まだ給料まで十日もあるぞ?大丈夫かよ。」
「彼女と同棲してるから飲みに行かなきゃ生きられるさ。」
俺は同期の誘いを断り駅に向かった。
先月までは会社から30分のアパートで一人暮らしをしていたが彼女が住んでる場所が20分の場所だったので同棲を持ちかけて承諾を得た。家賃も半分になるし毎日一緒にいられる、お互いWINWINの関係だ。
ただ生活的に余裕ができた事でハマっているゲームの課金額が増したのは誤算で、結局飲みを断る事になってしまた。
「っあ~、帰ったらビールでも飲むか…」
帰宅するとまだ彼女の姿は無い。
いつも7時前には帰ってくるのでそれまでは俺のゴールデンタイム。ポテチとビールを出しスーツを脱ぎ捨てたらグイッと一気に。
「っっはぁーたまらん。」
俺はテレビをつけて適当なバラエティ番組をみながらくつろいだ。
暫くして彼女から仕事LAINがきていつの間にか一時間以上経っていた事に気がついた。彼女からは帰りが早いのだからできる事はやって欲しいと言われてるが正直面倒だ。
「やらないと機嫌悪いしな…仕方ない。」
俺はLAINの返信をすると風呂の準備をする為に立ち上がろうとした。すると、タイミング良く友達から電話がきてそれをとる。
「おう!元気か?飲みに行かね?」
「久しぶりだな!すまん既に家で飲んでんだよな…」
「なんだよ。宅飲みすんなら呼べよな!」
「俺、彼女と同棲してんだわ。」
二ヶ月ぶりに連絡がきた大学の連れと盛り上がって長電話をしてしまい、電話を切って数分後に彼女が帰宅した。
「お!真奈おかえり~。」
「孝宏…昨日お風呂を最後に入ったの孝宏でしょ?栓抜いて洗ってって言ってるのに!」
「あ~ごめんごめん!そんな怒らないで?」
その言葉で風呂の準備をしようとして忘れていた事に気がついた。まあ、今更仕方がないので適当に謝っておくと彼女はすぐにご飯を作り始めた。
正直ビールとポテチで多少の腹は満たされているので慌てて作らなくても良いと思っている。ポテチを食べると太ると言われるので既に証拠は隠滅して無かったことにしているし彼女には言うことが出来ない。
少ししてお風呂が沸いた事を知らせる音がなり、俺は先にサッパリする事にした。しかし、同時に「ご飯できたよ。」と彼女から声がかかる。
「ありがとう~。」
ソファから立ち上がりテーブルを覗くとパスタとスープとサラダが並べられた。やはりまだ少し腹を空かせたい。
「美味そう!あ、でも先に風呂入ってくるわ。今日めっちゃ仕事頑張ったから疲れてんだよね。」
「……ぇ?いや…ご飯出来てるんだけど……」
「うん。風呂上がったら食うわ。」
風呂で少し消費すれば食べる気になるはずと俺は風呂場に向かった。
身体を洗い湯に浸かると今日はまだゲームにログインしてないので画面を開く。つい夢中になってしまい、彼女からの「まだお風呂出ないの?」とLAINの通知が見え仕方なくキリがついたらあがることにした。
慌てて出てきた振りをしながらリビングに戻り、今度こそパスタと向き合った。
パスタとスープは冷めきっていたので温め直してくれてもいいのになと思いながら文句も言わず食べる俺は偉いと思う。
流石に腹パンでソファに倒れ込むと一気に眠気がきて俺の意識は刈り取られた。身体に衝撃を感じて意識が戻ると俺は床にいた。たまにこうなる。呆れた顔でみている彼女の視線が痛い。
「今日も疲れたな…ベッド行くかな。」
「そうだね。今日も疲れちゃった。おやすみ。」
俺はベッドの中で考えてしまう。
楽に稼げたらすぐに仕事辞めるのにな~っと。
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