リンバース公爵領の教会で

聖 りんご

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~Special♡Thanks~帰ってきた司祭様

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司祭様が度に出て約半年が経ちました。
私はシスターを辞めたはずなのに仕方なくシスターとして教会の管理をしています。
掃除や孤児院の子達の面倒はリックとゲルダが交代でみてくれます。
最初にこそは司祭様の行動に怒りが爆発していましたが、続けてみて私はやっぱりこの仕事が好きだなと改めて思いました。

そして本日、司祭様が帰ってきました。

「半年も何やってたんですか!手紙もくれないし心配したんですよ!!」

「シスター、落ち着いて…身体に障るよ。」

「そうだぞ。少し落ち着けって。」

司祭に怒り狂うシスターをリックとゲルダが宥めるが、司祭はシスターの様子に目を丸くした。

「シスター、貴女妊娠してるのですか?!」

「そうです!三人の愛の結晶です。」

お腹を大きくしたシスターに司祭は少し落ち込んだ様子をみせました。

「それでは……コレは不要になってしまいましたね。」

司祭は懐から一枚の紙を出しました。
シスターがそれを手に取りリックとゲルダが横から読んだ。

「教会規約…改定…?」

「教会に遣える者は神に身も心も捧げるべし。
但し、伴侶を持つ事は認め、その場合も神に変わらぬ忠誠を示すべし……。」

「司祭様……何をしてきたのですか?」

司祭にきくシスターの声は震えていた。
質問者を受けた当人の司祭は万遍の笑みを浮かべる。

「私これでも上位の司祭なんですよ!久しぶりに職権を使いましたけどね。」

その後、リックとゲルダはシスターの為に教会の近くに家を建てた。
家が完成する前にシスターはゲルダに似た息子とリックに似た娘の双子を産み少しの間教会からは遠ざかったが、家が完成し体調も戻ってくると新居から教会に通い我が子と一緒に教会に教会に遣えました。

司祭はシスター一家を見守りながら今日も迷える子羊を導きます。

fin
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