1 / 5
前編
しおりを挟む
「亨君、今年のバレンタインについて二人で話がしたいんだけど。」
「鈴木…俺はほのか一筋だ。」
「知ってるし勘違いしないでよ。ファンクラブの元締めとしての話だから!」
バレンタインの二日前、俺が今年のほのかのチョコ何か考えていたら鈴木が声を掛けてきた。ほのかは…少し外してるのか。
「分かった。」
「じゃあ今日の授業後に図書室ね。」
「ああ。」
鈴木は良い奴だ。
ほのかの親友で俺を追いかけ回してきていた女子達を纏めて秩序をつくってくれた。感謝しかない。だから無下には出来ない。
授業後に図書室に入ると紙パックのジュースを飲みながらスマホをいじる鈴木がいた。
「早いな。」
「まあね~。」
「図書室でソレはダメだろ。」
「大丈夫。私、ここの管理の先生と仲良しだから。」
…鈴木だけは敵にしたくない。
一瞬で酷い事になりそうだ…。
「無駄話はしないから。今年のバレンタイン、義理は一つも無い。本命しか渡しに来ないわ。」
「なっ!」
「いつもは本命を排除してたけど今年は義理を排除したの。亨君、そろそろ観念しなさいよ。」
「お、俺はほのか一筋だ!」
「知ってるから。そのほのかにも今年は本命しか渡さない様に話をしたわ。」
「本命…?」
ほのかに本命がいる?そんな話聞いた事ない。
毎年家族と俺にしかチョコは渡してないはずだ!
誰だ…俺のほのかを奪おうとしてるのは何奴だ!!
「落ちついてよ。つまり、ほのかの本命が亨君だったら亨君にチョコを渡すはずよ。その時は潔く告白してくっつけばいいでしょ。貰えなかったら諦めて。
ちなみにほのかファンクラブ【水島ほのかを見守る会】にはバレンタインで本命を渡した場合はその相手と勝負する事を許可したからソレで気持ちの整理をつけてもらう。」
ほのかのファンクラブ…俺のほのかを付け狙う野郎共か…確かに、男として勝負に負けたのなら納得しない訳にはいかないな。
「その勝負、俺も参加する。」
「もちろん。亨君は間違いなく参加だから安心して。とりあえず、バレンタイン当日はチョコを受け取ったらカップル成立だから気をつけてよね。間違えたって駆除は受け付けないから。
あ、ほのかには余計な情報与えないでよね。」
言いたい事だけ言ってサッサと図書室を出ていく鈴木を見送ると図書室はシーンとしている。
「そうだよな…そろそろ…。」
俺はほのかに片想いをしてる。
キッカケは分からない。気が付いたらほのかが可愛くて仕方がなかった。本人には…言えない。口が動かない…。鈴木にはヘタレと言われ続けている。
ただそろそろ我慢が出来なくなってきてる自覚はあるから何とかしないといけない。
最近はほのかを抱きしめたくて仕方がないのだから…。
「鈴木…俺はほのか一筋だ。」
「知ってるし勘違いしないでよ。ファンクラブの元締めとしての話だから!」
バレンタインの二日前、俺が今年のほのかのチョコ何か考えていたら鈴木が声を掛けてきた。ほのかは…少し外してるのか。
「分かった。」
「じゃあ今日の授業後に図書室ね。」
「ああ。」
鈴木は良い奴だ。
ほのかの親友で俺を追いかけ回してきていた女子達を纏めて秩序をつくってくれた。感謝しかない。だから無下には出来ない。
授業後に図書室に入ると紙パックのジュースを飲みながらスマホをいじる鈴木がいた。
「早いな。」
「まあね~。」
「図書室でソレはダメだろ。」
「大丈夫。私、ここの管理の先生と仲良しだから。」
…鈴木だけは敵にしたくない。
一瞬で酷い事になりそうだ…。
「無駄話はしないから。今年のバレンタイン、義理は一つも無い。本命しか渡しに来ないわ。」
「なっ!」
「いつもは本命を排除してたけど今年は義理を排除したの。亨君、そろそろ観念しなさいよ。」
「お、俺はほのか一筋だ!」
「知ってるから。そのほのかにも今年は本命しか渡さない様に話をしたわ。」
「本命…?」
ほのかに本命がいる?そんな話聞いた事ない。
毎年家族と俺にしかチョコは渡してないはずだ!
誰だ…俺のほのかを奪おうとしてるのは何奴だ!!
「落ちついてよ。つまり、ほのかの本命が亨君だったら亨君にチョコを渡すはずよ。その時は潔く告白してくっつけばいいでしょ。貰えなかったら諦めて。
ちなみにほのかファンクラブ【水島ほのかを見守る会】にはバレンタインで本命を渡した場合はその相手と勝負する事を許可したからソレで気持ちの整理をつけてもらう。」
ほのかのファンクラブ…俺のほのかを付け狙う野郎共か…確かに、男として勝負に負けたのなら納得しない訳にはいかないな。
「その勝負、俺も参加する。」
「もちろん。亨君は間違いなく参加だから安心して。とりあえず、バレンタイン当日はチョコを受け取ったらカップル成立だから気をつけてよね。間違えたって駆除は受け付けないから。
あ、ほのかには余計な情報与えないでよね。」
言いたい事だけ言ってサッサと図書室を出ていく鈴木を見送ると図書室はシーンとしている。
「そうだよな…そろそろ…。」
俺はほのかに片想いをしてる。
キッカケは分からない。気が付いたらほのかが可愛くて仕方がなかった。本人には…言えない。口が動かない…。鈴木にはヘタレと言われ続けている。
ただそろそろ我慢が出来なくなってきてる自覚はあるから何とかしないといけない。
最近はほのかを抱きしめたくて仕方がないのだから…。
0
あなたにおすすめの小説
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
蝋燭
悠十
恋愛
教会の鐘が鳴る。
それは、祝福の鐘だ。
今日、世界を救った勇者と、この国の姫が結婚したのだ。
カレンは幸せそうな二人を見て、悲し気に目を伏せた。
彼女は勇者の恋人だった。
あの日、勇者が記憶を失うまでは……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる