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「クロはまだ勉強してるの?」

「あ、うん。ご主人様は先寝てて。おやすみなさい。あっ、お休みのキスさせて?」  

クロ、強引な所あるよな…、だけど、本当にクロなんだってわかる瞬間でもあった。

そう思うと、クロがとても可愛く見えてきた。

俺はクロの頭をぽんぽんと撫でてやる。

「お休みのなでなでな。 」

「ははっ、ご主人様…なんだよ、それ」

クロは急に少し頬を赤らめた。

クロってこんな顔…するんだ。

「クロ、可愛い…な…」

俺はポツリと呟いた。

すると、むすっとした表情で

「可愛いは今までさんざん言われた。
これからはかっこいいっていわれたい。別に、可愛いでいいけど。」

「じゃあ、可愛い、クロ、いい子でちゅね~」

俺はわしゃわしゃとクロの頭を撫でてやった。


「ご、ごご主人様のばぁか!!」

な、なんか、噛まれてしまった。

なぜだ。



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