47 / 116
白銀ハルと鋼の蝗虫
5-5 害虫駆除
しおりを挟む
「流石に丸腰じゃあねえかぁ!! なあ!! バレットウィッチ"octo"さんよぉ!!」
着地した男はハルに向き直って構える。
「今は情報屋octoよ」
ズガァン
言いながらまたハルは銃を撃つ。その弾道は正確に男の眉間へと向かう。
「ハッハァ!!」
それと同時に男は異形の足で上空へ飛んだ。
「んなオモチャ! 当たらなきゃなんの意味もないんだよ!!」
高くまで張り巡らされた鉄骨に男は着地してそこからまた一瞬で跳躍する。高速でそれを繰り返し、その姿を目で追うのは困難な速度だった。
ハルの上からガギンガギンと男が跳ねる音が鳴り続ける。
「そうね、当てりゃいいのよ」
ズガァン ズガァン
ハルは2発、鉄のジャングルジムへ発泡する。
「当たるかよ! そんなもん!」
しっかりと男の脚をつくタイミングで放たれた弾丸は一瞬でその場から跳躍で移動した男にかわされ、鉄骨に当たってガギィンと音を立てた。
「当たるわよ、外さない」
「ヘヘッ あと2発だな? リロードしようとしたらお前の最後だぜぇ? 一瞬の隙も見逃さねえ!」
そして男が一度鉄骨に止まりまた跳躍しようとしたその一瞬。
ガギッ ガギッ
男の足から不快なノイズと衝撃。
鋼鉄の足の関節、その隙間に銃弾が挟まり可動が阻まれ軋んで動かなくなっていた。
「なん・・・だぁ?」
唐突に訪れた脚の不具合に男は対応出来ず、勢いのままバランスを崩して地面まで落ちていく。
「ガアああああああ!」
ドォンと響く衝撃音。
「"リコシェクリティカル"、跳弾を経由して狙った所へ確実にヒットさせる私の18番よ」
指でクルクルと銃を回転させながらハルは落ちた蝗虫に近づく。
「ま、威力は跳弾した分落ちちゃうけどね、こうやって弱い所狙えば十分よ」
バシッ
回転を掌で止めて銃口を男にむける。
「それとリロード? 笑わせないで、始めからする気なんてないから 貴方を殺すのに6発でも贅沢だわ」
「この・・このクソアマがぁ!」
男は痛みに堪えて立ち上がる。落下の衝撃で関節の弾丸は外れている。
「ふふふ、あと1発にしておきましょうか」
「死ねオラァ!」
冷静さを失った男はハルに真っ直ぐ飛びかかる。
そしてハルもまた男の眉間へ最後の1発を放った。
しかしハルの弾道は確実に眉間を狙う事はバレている。男は首だけを大きく捻りそれを躱す。そしてハルの顔面目掛けて回し蹴りを放った。
「おっとっと」
咄嗟に1歩距離とるハル。凛々奈達とは違い身体能力は普通の人間。僅かにバランスを崩した。
「貰ったぁ!」
男、番場亮平はそこへ踏み込んで最後の一撃を放とうとする。
男が最後に見たのは不敵な笑みを浮かべるハルの顔、そしてハルがその首を大きく横へ捻るとハルの顔があった位置から迫りくる銃弾の弾頭・・・
「え?」
ドチュ
驚いた表情の男の眉間から紅い花が咲いた。
「とっとっとっと」
ハルはドサッと尻餅をつく。
ハルの最後の弾丸は躱されたあと、鉄骨の反射を繰り返し、ハルの後頭部から真っ直ぐ飛んでくる軌道となって男へ到達した。
「うん、腕は鈍ってないわね」
立ち上がりパンパンと砂埃を払う。
「この脚の鎧殻、噂のモドキよね・・・ 私が無傷で勝てる位だし・・ 少し話を聞いておけば良かったかな」
「とりあえず鎧殻だけ回収してくか、あとは・・・」
ハルは最初に見つけた男達の死体へ向かう。そして見知った顔の死体の懐を探る。内ポケットから血に濡れたUSBメモリを取り出す。
「ごめんなさい貰っていくわ、報酬は貴方の奥さんの口座に・・・ こんなことになるなんて残念だわ・・・・」
ハルは少し表情を曇らせると自身の車へ向かいながら電話をかける。相手は裏の世界の掃除屋。この建設現場の凄惨な現状を処理しなければならない。
「ええ、後は頼んだわよ 黒服の男達は丁重にお願いね、頭に1発貰ってるタンクトップは好きにしていいわ」
死体の処理を頼んでハルは車に回収した鎧殻を積み込んで走りだす。
着地した男はハルに向き直って構える。
「今は情報屋octoよ」
ズガァン
言いながらまたハルは銃を撃つ。その弾道は正確に男の眉間へと向かう。
「ハッハァ!!」
それと同時に男は異形の足で上空へ飛んだ。
「んなオモチャ! 当たらなきゃなんの意味もないんだよ!!」
高くまで張り巡らされた鉄骨に男は着地してそこからまた一瞬で跳躍する。高速でそれを繰り返し、その姿を目で追うのは困難な速度だった。
ハルの上からガギンガギンと男が跳ねる音が鳴り続ける。
「そうね、当てりゃいいのよ」
ズガァン ズガァン
ハルは2発、鉄のジャングルジムへ発泡する。
「当たるかよ! そんなもん!」
しっかりと男の脚をつくタイミングで放たれた弾丸は一瞬でその場から跳躍で移動した男にかわされ、鉄骨に当たってガギィンと音を立てた。
「当たるわよ、外さない」
「ヘヘッ あと2発だな? リロードしようとしたらお前の最後だぜぇ? 一瞬の隙も見逃さねえ!」
そして男が一度鉄骨に止まりまた跳躍しようとしたその一瞬。
ガギッ ガギッ
男の足から不快なノイズと衝撃。
鋼鉄の足の関節、その隙間に銃弾が挟まり可動が阻まれ軋んで動かなくなっていた。
「なん・・・だぁ?」
唐突に訪れた脚の不具合に男は対応出来ず、勢いのままバランスを崩して地面まで落ちていく。
「ガアああああああ!」
ドォンと響く衝撃音。
「"リコシェクリティカル"、跳弾を経由して狙った所へ確実にヒットさせる私の18番よ」
指でクルクルと銃を回転させながらハルは落ちた蝗虫に近づく。
「ま、威力は跳弾した分落ちちゃうけどね、こうやって弱い所狙えば十分よ」
バシッ
回転を掌で止めて銃口を男にむける。
「それとリロード? 笑わせないで、始めからする気なんてないから 貴方を殺すのに6発でも贅沢だわ」
「この・・このクソアマがぁ!」
男は痛みに堪えて立ち上がる。落下の衝撃で関節の弾丸は外れている。
「ふふふ、あと1発にしておきましょうか」
「死ねオラァ!」
冷静さを失った男はハルに真っ直ぐ飛びかかる。
そしてハルもまた男の眉間へ最後の1発を放った。
しかしハルの弾道は確実に眉間を狙う事はバレている。男は首だけを大きく捻りそれを躱す。そしてハルの顔面目掛けて回し蹴りを放った。
「おっとっと」
咄嗟に1歩距離とるハル。凛々奈達とは違い身体能力は普通の人間。僅かにバランスを崩した。
「貰ったぁ!」
男、番場亮平はそこへ踏み込んで最後の一撃を放とうとする。
男が最後に見たのは不敵な笑みを浮かべるハルの顔、そしてハルがその首を大きく横へ捻るとハルの顔があった位置から迫りくる銃弾の弾頭・・・
「え?」
ドチュ
驚いた表情の男の眉間から紅い花が咲いた。
「とっとっとっと」
ハルはドサッと尻餅をつく。
ハルの最後の弾丸は躱されたあと、鉄骨の反射を繰り返し、ハルの後頭部から真っ直ぐ飛んでくる軌道となって男へ到達した。
「うん、腕は鈍ってないわね」
立ち上がりパンパンと砂埃を払う。
「この脚の鎧殻、噂のモドキよね・・・ 私が無傷で勝てる位だし・・ 少し話を聞いておけば良かったかな」
「とりあえず鎧殻だけ回収してくか、あとは・・・」
ハルは最初に見つけた男達の死体へ向かう。そして見知った顔の死体の懐を探る。内ポケットから血に濡れたUSBメモリを取り出す。
「ごめんなさい貰っていくわ、報酬は貴方の奥さんの口座に・・・ こんなことになるなんて残念だわ・・・・」
ハルは少し表情を曇らせると自身の車へ向かいながら電話をかける。相手は裏の世界の掃除屋。この建設現場の凄惨な現状を処理しなければならない。
「ええ、後は頼んだわよ 黒服の男達は丁重にお願いね、頭に1発貰ってるタンクトップは好きにしていいわ」
死体の処理を頼んでハルは車に回収した鎧殻を積み込んで走りだす。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。
wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。
それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。
初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。
そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。
また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。
そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。
そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。
そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる