銃と少女と紅い百合

久藤レン

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Blood Blade Grim Reaper

6-11 まずは一息ついてから

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「たっだいまあぁぁ」

 事務所のドアが開かれて凛々奈の疲れきった声が響いた。

「凛々奈さん!! 遅いですよ心配しました!!」

「なに~ 忘れ物見つかんなかった~?」

 ドアの方にみいなとフラムが駆け寄ってくる。

「あはは・・ みーちゃん・・・ お風呂湧いてる?」

「わ! 凛々奈さんボロボロです! 大丈夫ですか!? それにその人も!!」

 状況が飲み込めずにあたふたするみいなの横を唯牙が通り過ぎて凛々奈の頬に触れて顔を近づける。

「すぐにシエルを呼ぶか?」

「ちょっとセンセ近いって! 大丈夫だから! 傷は塞がってるけど色々あって疲れただけ! とりあえずこの子の怪我だけ診てあげて」

 支えていたサクラ唯牙にわたそうとした。

「大丈夫です・・・私も傷は塞がってます」

「ふむ、 凛々奈、説明は長くなるか?」

「とても一言では言い表わせぬので先にシャワーを浴びたい所存です」

「分かった、後で聞く」

 二人が大丈夫な事を確認してそれだけ聞くと唯牙は自分のデスクに戻った。

「凛々奈さんほんとに大丈夫ですか・・・!? これ一応」

 みいなはいつの間にか包帯と消毒液を持ってきてくれていた。

「も~! 可愛い子だな~みーちゃんは~ ありがと~! なんならこのみーちゃんが持ってきてくれた消毒液は私の宝物にするわ!」

「だっ駄目です!」

「うへへ~ 冗談だよ~」

 初めて見る凛々奈のセクハラモードをサクラは真横でドン引きして見ていた。



「・・・・なんで一緒に入るんですか」

 事務所1階にある浴室に凛々奈とサクラは二人で居た。

「別にいーじゃん、女同士だし」

 モコモコ泡を立てながら体を洗っている。

「ちゃんと傷塞がってるわね」

 凛々奈は首を伸ばしてサクラの体をまじまじと見て傷のあった胸元を指でなぞった。

「ひゃッ!! なにするんですか!」

 腕で胸を隠して後ずさりするサクラ。

「えっ? 怪我大丈夫かなって」

「さっき大丈夫って言いました!!」

「いや念の為ね」

「この変態!!」

「へんたっ!?」

(凛々奈さん、そういうの私以外にやったらセクハラっていうので捕まっちゃうんですよ)

 いつかのみいなの言葉が脳裏でリフレインする凛々奈。

「う~む、みーちゃん こういう事だったのね、今私訴えられたらアウトなのかしら」

 ザブーンッ

 凛々奈がよく分からない事を考えている間にサクラは体を流して浴槽へ入った。

「私も早く入ってゆっくり浸かりたいわ~」

 凛々奈もシャワーで体の泡を流して浴槽へ入る。お互いの足がぶつからない様に並んで向かい合わせに浸かって二人はゆっくりと一息ついた。

ポチャンッ 何処かから垂れた水滴の音が鳴る。

「ふ~ 疲れに染みる~」

「ほんとに・・・・ 今日は疲れました」

「それ・・・首のは大丈夫なの?」

 サクラの首筋の紅い傷跡を見て言う。

「これは・・・ いいんです・・・ 私の大切な・・・・」

 サクラは手で優しく傷跡を撫でた。

「ならいいのよ」

「・・・さっきいた子供達、あの子達もあそこの・・・」

「そうよ・・ あそこの実験体だった、あんな子供達にも復讐しようって思う?」

「・・・・・いえ、でも今迄私が殺してきた人達に・・・あんな普通な子はいなかったから・・」

「私やアンタみたいに唯の被害者だっているって事よ、これからはちゃんと復讐する相手を見極めていければいいわ」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

 沈黙が流れた。


「・・・・・・・アンタ足キレイね」

 するといきなり凛々奈は自分の横に伸ばされているサクラの足を指でなぞった。

「ひゃいッ!!」

 可愛らしい悲鳴をあげたサクラ。

「あごめん、くすぐったかった?」

 バコォン!!

「あだぁ!!!」

 横に置いてあった風呂桶を顔面に投げつけられた凛々奈だった。
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