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第壱章〜会〜
朱莉(アカリ)
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「ただいま~」
と言っても返事はない
「ほらはやく入れよ。家の中が寒くなるだろ。」
俺が煙草を吸いたいが為に少女を急かす
「懐かしい匂い…」
と少女が言ったのを気づかずに俺は部屋の明かりをつける。
「ちょっと待ってな。今ストーブつけるから。」
そして俺はストーブのプラグをコンセントに挿しストーブのスイッチをつけた。
それからすぐに台所へ向かい換気扇を回し、煙草に火を付ける。
ゆっくりと息を吸い、まずは口腔喫煙で舌の上で煙をコロコロ回すようにして煙草の葉っぱの味を楽しむ。
2、3回ほど口腔喫煙をした後、肺喫煙に移る。
今度は一気に息を吸い込み肺に入れる。
タールが一気に肺に入り血液に運ばれ全身へと行く。この時に起こる眩暈のようなものが、所謂 ヤニクラ と言うものだ。俺はこのヤニクラも含め今紹介した工程を踏まえてやっと煙草を吸ったと言う。(個人的な見解です)
そうした工程を踏んでいると少女が言ってきた。
「部屋の中では吸わないんだね。」
「部屋が汚れるからな。」
「そこはちゃんと徹底してるんだね。」
と何気なく話している時に少女は、鞄から紙とペンを取り出しながら
「私の名前は、『朱莉』(アカリ)胸のサイズは…B。」
と教えてくれた。
そして紙に名前を漢字で書いてくれた。
姓は書かずに。
俺はその文字を見て思い出したくない過去を思いだしてしまった。
謎の汗が止まらなかった。
この名前は珍しい。
あいつもそう言ってた。
俺はこの名前の人とは一生会わないと思っていたのに。
あいつと関係があるのか
はたまた偶然なのか。
「どうしたの?正人さん…汗凄いよ?」
「ああ…なんでもない。」
朱莉の顔を見ると焦っていた様子だった。理由はわからない。
「そういえば、正人さんは自分でご飯とかは作るの?」
「一応作るよ。」
「じゃあ、タダで住むのも私のプライドが許さないから、毎日毎食この天下の朱莉様が作ってやろう!!」
朱莉があまりない胸の前で自信満々で腕を組み「まかせんしゃい!」と言わんばかりにこちらを見ている。
あいつと凄い似ている。
「じゃあお言葉に甘えて、頼むわ。そしてお前私服は持ってるのか?持ってねえなら俺が丁度明日休みだから買いに行くか?」
俺が煙草を吸いながらそう言うと、朱莉が目をキラキラさせながら、
「本当に⁉︎なんでも買ってくれるの⁉︎」
なんでもとは言ってないが良いだろう。
「じゃあ明日は、近所のショッピングモールに行くか。」
「やったぁ!!!」
朱莉は幼児のように飛び跳ね感情を露わにした。
「腹減ったから早く晩飯作ってくれよ。」
「は~い!」
と明かりは元気よく返事をして冷蔵庫を開けた。
「少なっ⁉︎」
人の家の冷蔵庫を開けた第一声がこれだった。
「失礼すぎだろ!」
と朱莉に一喝。
「でも2人で食べる量じゃないでしょ!サーモンとレタス、それに…トマト。あと冷凍餃子って少ないよ。あとはビールとハイボールだけだし。」
「明日休みだからいいの。1人だったら十分だし。」
「今は1人じゃないの!サーモンのカルパッチョ風のサラダしか作れないし。」
俺は「よろしく~」と丸投げして煙草に火を付けた。
「このヤニカス野郎が…」
「あれぇ?朱莉ちゃん…そんな事言ったら明日好きなものを買ってあげないよw」
と少し馬鹿にした様な口調で言った。
「ごめんなさい!今すぐお作りいたします!正人様!」
朱莉はすぐに謝った。
意外にも朱莉は素直で可愛い女の子だ。
朱莉が料理をしているときに気になったことを聞いてみた。
「朱莉は学校に行ってるのか?」
「行ってないよ。お母さん、働いてなかったから私が頑張って生活費を稼いでたからね。」
どれだけ親が最低だったかがよく分かる。
「よし。朱莉、明後日から学校に行け。困った時は俺を呼べ。」
「でもどうすれば良いかわかんないし…しかも正人さん、私のお父さんにしては、若すぎない?」
最初、おじさんと呼ばれたことは2人とも忘れていた。
「そこは大丈夫。適当に従兄妹とかの関係にしとけば。」
「それ良いね!正人さん天才!」
褒められた。嬉しい。あいつの褒め方と似ている。
「よし!なんとか出来た!」
とてつもなく簡素な料理が出てきた。
食べながら朱莉が質問をしてきた。
「でも急に従兄妹の家に住む理由ってどうするの?」
「母親が病気で収入が減って家に住めなくなったから、従兄妹の家に居候させてもらってる。 とかで良いんじゃね?」
「すご!正人さんやっぱ頭良いね!」
まあ自分で言うが、実際頭は良い。あいつも、いつも俺の頭の良さを褒めてくれた。さっきの朱莉の褒め方の様に。
朱莉にいつ自分の自分の仕事を言おうか悩む。
まあ晩飯食ったあとでいっか。
横を向くとやっぱりあいつと姿が似ている。というか、あいつだ。
まあそんなわけないよなとか思いながら
ビールの缶を開けた。
プシュッ
といい音を鳴らして開いた。
麦芽のいい匂いが鼻を擽る。
また少し朱莉の心の「アカリ」になれた気がした。
と言っても返事はない
「ほらはやく入れよ。家の中が寒くなるだろ。」
俺が煙草を吸いたいが為に少女を急かす
「懐かしい匂い…」
と少女が言ったのを気づかずに俺は部屋の明かりをつける。
「ちょっと待ってな。今ストーブつけるから。」
そして俺はストーブのプラグをコンセントに挿しストーブのスイッチをつけた。
それからすぐに台所へ向かい換気扇を回し、煙草に火を付ける。
ゆっくりと息を吸い、まずは口腔喫煙で舌の上で煙をコロコロ回すようにして煙草の葉っぱの味を楽しむ。
2、3回ほど口腔喫煙をした後、肺喫煙に移る。
今度は一気に息を吸い込み肺に入れる。
タールが一気に肺に入り血液に運ばれ全身へと行く。この時に起こる眩暈のようなものが、所謂 ヤニクラ と言うものだ。俺はこのヤニクラも含め今紹介した工程を踏まえてやっと煙草を吸ったと言う。(個人的な見解です)
そうした工程を踏んでいると少女が言ってきた。
「部屋の中では吸わないんだね。」
「部屋が汚れるからな。」
「そこはちゃんと徹底してるんだね。」
と何気なく話している時に少女は、鞄から紙とペンを取り出しながら
「私の名前は、『朱莉』(アカリ)胸のサイズは…B。」
と教えてくれた。
そして紙に名前を漢字で書いてくれた。
姓は書かずに。
俺はその文字を見て思い出したくない過去を思いだしてしまった。
謎の汗が止まらなかった。
この名前は珍しい。
あいつもそう言ってた。
俺はこの名前の人とは一生会わないと思っていたのに。
あいつと関係があるのか
はたまた偶然なのか。
「どうしたの?正人さん…汗凄いよ?」
「ああ…なんでもない。」
朱莉の顔を見ると焦っていた様子だった。理由はわからない。
「そういえば、正人さんは自分でご飯とかは作るの?」
「一応作るよ。」
「じゃあ、タダで住むのも私のプライドが許さないから、毎日毎食この天下の朱莉様が作ってやろう!!」
朱莉があまりない胸の前で自信満々で腕を組み「まかせんしゃい!」と言わんばかりにこちらを見ている。
あいつと凄い似ている。
「じゃあお言葉に甘えて、頼むわ。そしてお前私服は持ってるのか?持ってねえなら俺が丁度明日休みだから買いに行くか?」
俺が煙草を吸いながらそう言うと、朱莉が目をキラキラさせながら、
「本当に⁉︎なんでも買ってくれるの⁉︎」
なんでもとは言ってないが良いだろう。
「じゃあ明日は、近所のショッピングモールに行くか。」
「やったぁ!!!」
朱莉は幼児のように飛び跳ね感情を露わにした。
「腹減ったから早く晩飯作ってくれよ。」
「は~い!」
と明かりは元気よく返事をして冷蔵庫を開けた。
「少なっ⁉︎」
人の家の冷蔵庫を開けた第一声がこれだった。
「失礼すぎだろ!」
と朱莉に一喝。
「でも2人で食べる量じゃないでしょ!サーモンとレタス、それに…トマト。あと冷凍餃子って少ないよ。あとはビールとハイボールだけだし。」
「明日休みだからいいの。1人だったら十分だし。」
「今は1人じゃないの!サーモンのカルパッチョ風のサラダしか作れないし。」
俺は「よろしく~」と丸投げして煙草に火を付けた。
「このヤニカス野郎が…」
「あれぇ?朱莉ちゃん…そんな事言ったら明日好きなものを買ってあげないよw」
と少し馬鹿にした様な口調で言った。
「ごめんなさい!今すぐお作りいたします!正人様!」
朱莉はすぐに謝った。
意外にも朱莉は素直で可愛い女の子だ。
朱莉が料理をしているときに気になったことを聞いてみた。
「朱莉は学校に行ってるのか?」
「行ってないよ。お母さん、働いてなかったから私が頑張って生活費を稼いでたからね。」
どれだけ親が最低だったかがよく分かる。
「よし。朱莉、明後日から学校に行け。困った時は俺を呼べ。」
「でもどうすれば良いかわかんないし…しかも正人さん、私のお父さんにしては、若すぎない?」
最初、おじさんと呼ばれたことは2人とも忘れていた。
「そこは大丈夫。適当に従兄妹とかの関係にしとけば。」
「それ良いね!正人さん天才!」
褒められた。嬉しい。あいつの褒め方と似ている。
「よし!なんとか出来た!」
とてつもなく簡素な料理が出てきた。
食べながら朱莉が質問をしてきた。
「でも急に従兄妹の家に住む理由ってどうするの?」
「母親が病気で収入が減って家に住めなくなったから、従兄妹の家に居候させてもらってる。 とかで良いんじゃね?」
「すご!正人さんやっぱ頭良いね!」
まあ自分で言うが、実際頭は良い。あいつも、いつも俺の頭の良さを褒めてくれた。さっきの朱莉の褒め方の様に。
朱莉にいつ自分の自分の仕事を言おうか悩む。
まあ晩飯食ったあとでいっか。
横を向くとやっぱりあいつと姿が似ている。というか、あいつだ。
まあそんなわけないよなとか思いながら
ビールの缶を開けた。
プシュッ
といい音を鳴らして開いた。
麦芽のいい匂いが鼻を擽る。
また少し朱莉の心の「アカリ」になれた気がした。
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