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こえがきこえる
はじまりの声
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夢と現実の間。1番心地がいい。
ふわふわの布団。
忙しい1日から解放される瞬間だ。
その狭間で
突然、声が頭に入り込んできた。
【ワレノコエハキコエルカ】
入り込んできたその言葉を
一度見送り、夢の中に入ることを選ぶ。
【我の名を呼べ】
暗闇の中で
大きな銀色の眼と目が合う。
【気付いているだろ?】
更にハッキリと感じる。
【我の声が聞こえるか?】
『ん?』
声がもれ、目を開ける。
夢から醒めてひと息つく。
テレビと携帯もオフの状態。
「私」1人だけの空間だった。
気を取り直し、布団に入り直す。
【我を知っているはずだ。遥か遠い昔から】
…完全に頭がどうにかなってるのだろうか。
自分の脳を疑う。
でも、聞き覚えがあるような。
知ってるような、知らないような。
懐かしいような。不思議な声色だ。
【我の名を呼べ。力を貸してやろう。】
意識はハッキリしてるのに
声は続く。
【お前には分かるはずだ。
名を呼べ。力を貸そう。】
思わず聞きかえす。
『何のチカラ?どうして?』
【おまえは知っているだろう。
気づいているはずだ。】
知ってるような、知らないような。
でも、懐かしい暖かい声のような。
そばに居るような。
『君はだれ?ずっとそばに居るよね?』
【我の名を呼べ。】
声は響いていた。
でも、心地よかったのを覚えてる。
♪♪︵ ︶︵ ︶︵ ︶︵ ♪︶︵ ︶︵ ︶︵ ︶︵ ︶♪♪
携帯のアラームが嫌いな音を奏でている。
『朝だ…』
聞こえていた声は姿を消していた。
『なんか変な夢見てたような…』
夢だと思ったが、
ハッキリ覚えていた。
声が聞こえていたこと。
チカラについて言われたこと。
銀色の大きな眼。
"なんでチカラの事言われたんだろ?
何か思い出さなきゃならない?"
それから声はしばらくの間、
聞こえなかった。
ふわふわの布団。
忙しい1日から解放される瞬間だ。
その狭間で
突然、声が頭に入り込んできた。
【ワレノコエハキコエルカ】
入り込んできたその言葉を
一度見送り、夢の中に入ることを選ぶ。
【我の名を呼べ】
暗闇の中で
大きな銀色の眼と目が合う。
【気付いているだろ?】
更にハッキリと感じる。
【我の声が聞こえるか?】
『ん?』
声がもれ、目を開ける。
夢から醒めてひと息つく。
テレビと携帯もオフの状態。
「私」1人だけの空間だった。
気を取り直し、布団に入り直す。
【我を知っているはずだ。遥か遠い昔から】
…完全に頭がどうにかなってるのだろうか。
自分の脳を疑う。
でも、聞き覚えがあるような。
知ってるような、知らないような。
懐かしいような。不思議な声色だ。
【我の名を呼べ。力を貸してやろう。】
意識はハッキリしてるのに
声は続く。
【お前には分かるはずだ。
名を呼べ。力を貸そう。】
思わず聞きかえす。
『何のチカラ?どうして?』
【おまえは知っているだろう。
気づいているはずだ。】
知ってるような、知らないような。
でも、懐かしい暖かい声のような。
そばに居るような。
『君はだれ?ずっとそばに居るよね?』
【我の名を呼べ。】
声は響いていた。
でも、心地よかったのを覚えてる。
♪♪︵ ︶︵ ︶︵ ︶︵ ♪︶︵ ︶︵ ︶︵ ︶︵ ︶♪♪
携帯のアラームが嫌いな音を奏でている。
『朝だ…』
聞こえていた声は姿を消していた。
『なんか変な夢見てたような…』
夢だと思ったが、
ハッキリ覚えていた。
声が聞こえていたこと。
チカラについて言われたこと。
銀色の大きな眼。
"なんでチカラの事言われたんだろ?
何か思い出さなきゃならない?"
それから声はしばらくの間、
聞こえなかった。
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