狂い咲き

necropsy

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狂い咲き 93

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 送り迎えが異性というだけで周りは好奇な目で見る。



 車内で流される曲は私の好きなものばかり。小百合さんは私の鞄は車の中に置いたままでお昼休みはけっして内部には入らないように。休憩時間になったら第二駐車場で待っていることを告げられたが「どうして?」と聞いても小百合さんはなにも答えない。



 彼にくち止めをされているのだろうか。



 小百合さんは私に「気を使わないでください」としか言わない。



 話しかけると答え返してくれるが受け答えをしてくれる程度。



 もちろんそれ以上のことを求めているわけではないが彼とどんな関係なのだろう。「役儀」と言っていたけど、それはお役目かなにかの意味ではなかっただろうか。



 あまり馴染みのない言葉だが送り迎えをしてくれるだけでありがたい。



 思った以上に国道のラッシュが激しい。私は腕時計を覗く。



 小百合さんも車内の時計を覗くとそのまま高速道路に車を走らせた。都心に向けて車は混雑しているが郊外に向かう流れは多少混雑をしているが流れはそれなりにスムーズだ。



 渋滞を緩和するために作られた高速道路はラッシュする国道の真上を走り抜けていく。小百合さんは車内のナビゲーター音声が指示するがままに車を走らせ続ける。



 高速道路から降りて直ぐに民家が見える。郊外の一等地にしては大袈裟な立派な市道に驚いていると、ここも国道だと小百合さんは言う。ここまで来るのに大きな橋を二回渡らなければいけない。



 交通ラッシュを緩和させるために新しい国道が次から次へと整備されている。







 この辺りは他県に抜ける大きな国道が集中している。市境から郊外へ向かう線路も多い。複雑にローカル線が交差する踏み切りを避ける道を小百合さんは車を路肩に止めるとナビゲーターで探している。



 このまま数キロ先に行くと一風変わったひとが多い離れ小島のような地区にでる。



「田舎なんてそんなものかも知れませんね」



 小百合さんからしたら同和が大きな市になった地区のようなところがあると言う。その地区を通り越し。港にでればまた違った大きな市にでるそうだ。が、そこまで行くと隣の県に働きに行く人が多い。わざわざ一本道で隔てられた工業道路を使って市内に来るひとは少ない。
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