101 / 118
狂い咲き 101
しおりを挟む
彼を観察しだすと、普段の彼はまさに私にとって飽きない玩具。
彼に特定の彼女が本当にいないのだろうか。
もしかして既婚者だったら。
有頂天になっていた頃と違う視点で彼を見だすとこれほど面白いひとはいない。
別れの原因は彼の豹変にあるのだろうか。確かに受け止めきれないところはある。
でも彼を突き放すことができない自分がいる。そう考えると、私もアブノーマルが好きなのかと大きな疑問がでてしまう。
しかしいつになったら彼は話しかけてくるのやら。
黙っていると、彼は黙ったまま。
このまま通話が切れてしまうのかと思ったら探りを入れるように「どうした」に私は笑いを押し殺す。
「玲子?」
彼の困惑とした表情が脳裏にありありと浮かんでくる。
今にも大笑いしそうになる。
クスクス笑いだした私に再び彼が「玲子?」と語りかけてくる。
もしかして、この二言だけ?!
彼に饒舌は期待してないが、子供の頃からこうだったのかしら。
思春期から男の子は話さなくなると聞いたことがあるが、彼女にはそれなりに話すものだ。
笑い転げる私に彼がさらに困惑しているだろう表情が思い浮かんでくる。
まさにこれこそが玩具。
私の爆笑にさらに拍車をかける「どうした?」
普通のひとなら、からかわれていると怒り出すかも知れない。でも彼は考えが先にいく。感情が後からついてくるようなひとだ。
このまま笑い転げていたら私の頭が可笑しくなったと思って彼が自宅まで飛んできそうだ。
私は笑い転げながら「疲れた!」と叫ぶように言った。
なにか労いでもかけてくるかと思ったら彼は黙り込む。いったい彼の思考はどんな迷走を辿っているのだろうか。
私が涙目になっていると彼は「わかった」と言うと通話が切れた。
こんどはなにを考えついたのやら。とんでもないことをしでかさなければいいが。
なんだか彼を見ていると鞭を持ってパチン! とやってしまいたい。
いつか彼が豹変する。
私は覚悟をしている。
彼を知ってしまうと、なにもかもが中途半端な感じがする。彼の放つ独自のオーラに魅入られ虐げられていくのは、逃げ出したいほどに苦しいのに過ぎてしまえば狂おしいほどに愛しい。
彼に特定の彼女が本当にいないのだろうか。
もしかして既婚者だったら。
有頂天になっていた頃と違う視点で彼を見だすとこれほど面白いひとはいない。
別れの原因は彼の豹変にあるのだろうか。確かに受け止めきれないところはある。
でも彼を突き放すことができない自分がいる。そう考えると、私もアブノーマルが好きなのかと大きな疑問がでてしまう。
しかしいつになったら彼は話しかけてくるのやら。
黙っていると、彼は黙ったまま。
このまま通話が切れてしまうのかと思ったら探りを入れるように「どうした」に私は笑いを押し殺す。
「玲子?」
彼の困惑とした表情が脳裏にありありと浮かんでくる。
今にも大笑いしそうになる。
クスクス笑いだした私に再び彼が「玲子?」と語りかけてくる。
もしかして、この二言だけ?!
彼に饒舌は期待してないが、子供の頃からこうだったのかしら。
思春期から男の子は話さなくなると聞いたことがあるが、彼女にはそれなりに話すものだ。
笑い転げる私に彼がさらに困惑しているだろう表情が思い浮かんでくる。
まさにこれこそが玩具。
私の爆笑にさらに拍車をかける「どうした?」
普通のひとなら、からかわれていると怒り出すかも知れない。でも彼は考えが先にいく。感情が後からついてくるようなひとだ。
このまま笑い転げていたら私の頭が可笑しくなったと思って彼が自宅まで飛んできそうだ。
私は笑い転げながら「疲れた!」と叫ぶように言った。
なにか労いでもかけてくるかと思ったら彼は黙り込む。いったい彼の思考はどんな迷走を辿っているのだろうか。
私が涙目になっていると彼は「わかった」と言うと通話が切れた。
こんどはなにを考えついたのやら。とんでもないことをしでかさなければいいが。
なんだか彼を見ていると鞭を持ってパチン! とやってしまいたい。
いつか彼が豹変する。
私は覚悟をしている。
彼を知ってしまうと、なにもかもが中途半端な感じがする。彼の放つ独自のオーラに魅入られ虐げられていくのは、逃げ出したいほどに苦しいのに過ぎてしまえば狂おしいほどに愛しい。
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる