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伴奏曲14
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「……?」
「お邪魔します」
あずさは一瞬の隙を見計らいジョンの腕を掴むと強引に掘っ立て小屋のなかに入った。
「うわージョンの香りがする」
両手を真横にすると、あずさはユーモアにおどけた。
「本当は日本語わかるでしょう?」
根負けをしたジョンはついにくちを開いた。
「二度と来るな」
「ふーん。それ賄賂だよ。袖の下とも言う」
あずさはマグカップをみつけるとティーパックを投げ入れた。
「お砂糖もスプーンもあるよ」
人懐っこい笑みをあずさは浮かべる。
「あとチョコレート。休憩しようよ。ねっ、そろそろ」
贅沢品が並んだテーブルにジョンは溜息をついた。
「買収とも言う」
あずさが話す日本語はジョンには少し難しいがなんとなく言わんとすることはわかる。
「お湯を注いで」
はじめてくちにする紅茶の味わいはジョンには香りが強すぎる。
「そう思って、コーヒー豆も持って来ました」
あずさに警戒心はないのか。
それとも、ただのあばずれか
のこのこと男の後を意図もたやすくついてきてしまうのか?
愛嬌のある丸顔にしては目元がやや少しきつくも感じるが教養のある顔立ち。
なにもかもがミスマッチなあずさにジョンは不思議な既視感を抱いていた。
*
島民たちと仲良くなろうと安藤は奮起していた。
なかなか、あずさのことが聞けないでいる。
いままではスーパーに欲しいものを買い冷蔵庫に入れる。
コンビニで手軽に弁当を買う。
それが当たり前であった安藤にとってこの島の生活に慣れるのに少し時間がかかる。
農作物の収穫を手伝い漁の手伝いもする。
賃金代わりに野菜や魚を受け取ると安藤はお世話になっている老夫婦に手渡す。
なかなか外貨が手に入らない。
食べていくだけならそれでもいいが、強い日差しになかで冷えたコーラーが飲みたい。
残金を確認するが帰りの金すらない。
老夫婦に両替をしてもらいドルにする。
ついつい誘惑に負けてコーラーを買ってしまうこともある。
日本円に換算して一本、900円。
残金が20万しかない安藤はこれでは残金があっという間になくなるのではないかと危惧する。
「お邪魔します」
あずさは一瞬の隙を見計らいジョンの腕を掴むと強引に掘っ立て小屋のなかに入った。
「うわージョンの香りがする」
両手を真横にすると、あずさはユーモアにおどけた。
「本当は日本語わかるでしょう?」
根負けをしたジョンはついにくちを開いた。
「二度と来るな」
「ふーん。それ賄賂だよ。袖の下とも言う」
あずさはマグカップをみつけるとティーパックを投げ入れた。
「お砂糖もスプーンもあるよ」
人懐っこい笑みをあずさは浮かべる。
「あとチョコレート。休憩しようよ。ねっ、そろそろ」
贅沢品が並んだテーブルにジョンは溜息をついた。
「買収とも言う」
あずさが話す日本語はジョンには少し難しいがなんとなく言わんとすることはわかる。
「お湯を注いで」
はじめてくちにする紅茶の味わいはジョンには香りが強すぎる。
「そう思って、コーヒー豆も持って来ました」
あずさに警戒心はないのか。
それとも、ただのあばずれか
のこのこと男の後を意図もたやすくついてきてしまうのか?
愛嬌のある丸顔にしては目元がやや少しきつくも感じるが教養のある顔立ち。
なにもかもがミスマッチなあずさにジョンは不思議な既視感を抱いていた。
*
島民たちと仲良くなろうと安藤は奮起していた。
なかなか、あずさのことが聞けないでいる。
いままではスーパーに欲しいものを買い冷蔵庫に入れる。
コンビニで手軽に弁当を買う。
それが当たり前であった安藤にとってこの島の生活に慣れるのに少し時間がかかる。
農作物の収穫を手伝い漁の手伝いもする。
賃金代わりに野菜や魚を受け取ると安藤はお世話になっている老夫婦に手渡す。
なかなか外貨が手に入らない。
食べていくだけならそれでもいいが、強い日差しになかで冷えたコーラーが飲みたい。
残金を確認するが帰りの金すらない。
老夫婦に両替をしてもらいドルにする。
ついつい誘惑に負けてコーラーを買ってしまうこともある。
日本円に換算して一本、900円。
残金が20万しかない安藤はこれでは残金があっという間になくなるのではないかと危惧する。
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