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第49話~え?凄腕の戦士?~
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俺達はネフリティスさんの案内で里長の病気が何なのかを調べる為に竜人族の里にいる
そこで竜人族の長、ネフリティスさんのお母さんの状態を見るためスキル「弱点感知」を使った。
だがそれは思っていた以上に最悪のものだった。
スキルでいくつか出てきたが中でも良くない筋肉「大腿四頭筋」そして内臓は「肺」「小腸」「大腸」
これはレナール王国の王様の時よりかなり酷い…
俺は近くにいた薬師の人に聞いてみた
「あの、里長ですがこうなる前に身体の筋肉が衰えたりしていませんでしたか?後タンパク質…いや肉や卵とかは食べてないですか?」
「え?た、確かに里長はこうなる数年前から段々歩くのも辛くなって日常の生活も上手く出来なくなってきていました。肉や卵も以前は食べてましたが徐々に減って殆ど口にしてませんでした。」
やっぱりそうだったか…
俺はネフリティスさんの所にいき、俺の考えを告げようとしたが俺の顔色を見て察したようだ。
「アオイ殿、里長…母様の病がわかったのじゃな?」
「…はい、スキルで見えました。どこが原因でそしておそらく病気も…」
「そうか…してどのような病じゃ?治るのか?」
「はい、それは…」
俺がネフリティスさんに伝えた病、それは
「サルコペニア」「クローン病」
の2つだ。
俺が言ったこの2つはもしそうなら正直あまりよくない
サルコペニアは加齢によって筋肉量が減ってしまったりしてしまい歩く事が困難になってしまったり肺炎などの感染症を引き起こしてしまうこともある。おそらく「肺」が出たのは肺炎を引き起こしているからだろ
そしてクローン病これは確か原因不明の「小腸大腸」に炎症を引き起こす指定難病だったはずだ…でもこの病気は若年者に出るって聞いたことがあるけど里長の年齢的に出るものだろうか?
いやそもそもクローン病は根本的な治療法がなかったはずだ。
内科的治療とかで抗生剤とか使うと思ったけど流石にそこまで覚えていない
つまりどういうことか?
原因はわかっても治療方法がない、いや少なくともこの世界では治療法がない。つまり治せないことだ。
里長はおそらく竜人族だからもっているんだろう、普通の人なら死んでる
何でも治せる万能薬があれば話しは別だが…
俺の話しを聞いたネフリティスさんは絶望と落胆の顔をしてその場に倒れてしまった。
ネフリティスさんだけでなくその場にいた竜人族の誰もが落胆の顔をしていた。
ただ1人を除いて…
「ふざけるな!!」
静寂の部屋を打ち破ったのはその部屋にいたガタイのいい竜人族だった。
「黙って聞いておれば、スキルだか何だかいい加減な事を言いおって!姫様の前で里長が治らないなどと戯言を!」
物凄い剣幕で怒ってるじゃん、ってか戯言って…信じられないかもしれないけどさ…
「貴様のようなペテン師など今すぐ首を飛ばし魔物の餌にしてくれるわ!仲間も一緒にな!」
は?ペテン師?しかも首を飛ばす?
何言ってるのこの人は?ってかペテン師って聞き捨てならないんだけど…しかもつばさ達も?
「ペテン師って…こっちは見てそのままの事を言ってるんですけど?」
「黙れ!嘘戯言ばかり言ってる者にペテン師と言って何が悪い!」
何だろう段々イライラしてきたんだけど?頼まれて来たというのに、ここまで言われるとは思わなかったよ…
「お言葉ですけど、そういうあんたは何をしていたんだ?」
「なに!?」
「ア、アオイ殿?」
「里長が倒れてネフリティスさんが必死になって助かる手段を探している時にあんたは何をしていたって聞いてるんだよ?」
「…」
「どうせ何もしないでただ突っ立ってただけだろ?誰かが何とかしてくれるって他力本願になってただけだろ?」
「し、師匠?」「アオイ?気持ちはわかるけど少し言い過ぎやで?」
2人とも俺の事を宥めようとしてるかもだけど悪いけど無理だ
「俺はネフリティスさんの必死な気持ちに応えようと思ってここに来たんだ。あんたのその言葉は俺だけでなくネフリティスさんの気持ちも踏みにじってるのがわかんないのか?」
「きさまぁ~言わせておけば!今すぐその素っ首切り落としてくれるわ!」
俺の首を切り落とそうと剣を抜こうとしたがその前に俺の方が先に男を殴っていた。
もう1つのスキル「弱点必中」で確実に当てられた。話をしながらこいつの弱点は見つけていた。
こいつの弱点は「肝臓」と「肋骨」だった
大方酒でも飲みすぎてるんだろう
ネフリティスさんの時は不明と出たけど何で今出てくるんだろうと思ったがおそらく人間体だから見えてるのかもしれない。
それよりも攻撃した竜人族の男は弱点に当たってそのまま後ろにふっ飛んで扉に当たりそのまま突き破った。
あまりの威力のせいか俺を含め全員がふっ飛んだ男の方を見て呆然としていた
…ちょっとやり過ぎちゃったかな?
死んではいないよね?竜人族だし
「アオイ殿…」
「あ、あのネフリティスさんすいません、大切なお仲間をふ、ふっ飛ばしてしまって…」
「そ、それはいいのじゃがアオイ殿こそ大丈夫かぇ?あの男我が里の中でも凄腕の戦士じゃったのだが…」
え?凄腕の戦士?
「あ、あの凄腕ってどれくらいの実力ですか…?」
おそるおそる聞いてみたが、嫌な予感がした。
「里の護衛の中でも一、二をあらそう男じゃが…」
…やってしまった!
だからあんなに食って掛かってきたのか!
ってかそんな人倒したらまた何かに巻き込まれそうじゃん!
もう嫌だよこれ以上面倒事起こるのは!
何とかしないとでもどうしたら…そ、そうだ!
「あ、あのネフリティスさん?もしかしたらですが里長の病気全てではなくて1つだけ治すことが出きるかもしれないです」
「!?アオイ殿それはほ、ほんとか!?」
「は、はいもしかしたらですがその為には薬師さんの協力が必要なんですが…」
「構わぬ!いくらでも使ってくれそなたらもよいな!?」
薬師さん達の方を向くと皆凄い勢いで首を縦に振っている、物凄く怯えてるけど
とりあえずネフリティスさんに言った以上何とかしないと
何となくネフリティスさんが俺を見る目が凄いキラキラしてる気がしたけど、気にしないでおこう
しかし何でいつもトラブルが起きるんだろ…
ハァ…
※今回のお話しで出てくる病気に関してですが、実際にある病気ですがあくまでお話しの中で同時に発症という設定で行っております。
そこで竜人族の長、ネフリティスさんのお母さんの状態を見るためスキル「弱点感知」を使った。
だがそれは思っていた以上に最悪のものだった。
スキルでいくつか出てきたが中でも良くない筋肉「大腿四頭筋」そして内臓は「肺」「小腸」「大腸」
これはレナール王国の王様の時よりかなり酷い…
俺は近くにいた薬師の人に聞いてみた
「あの、里長ですがこうなる前に身体の筋肉が衰えたりしていませんでしたか?後タンパク質…いや肉や卵とかは食べてないですか?」
「え?た、確かに里長はこうなる数年前から段々歩くのも辛くなって日常の生活も上手く出来なくなってきていました。肉や卵も以前は食べてましたが徐々に減って殆ど口にしてませんでした。」
やっぱりそうだったか…
俺はネフリティスさんの所にいき、俺の考えを告げようとしたが俺の顔色を見て察したようだ。
「アオイ殿、里長…母様の病がわかったのじゃな?」
「…はい、スキルで見えました。どこが原因でそしておそらく病気も…」
「そうか…してどのような病じゃ?治るのか?」
「はい、それは…」
俺がネフリティスさんに伝えた病、それは
「サルコペニア」「クローン病」
の2つだ。
俺が言ったこの2つはもしそうなら正直あまりよくない
サルコペニアは加齢によって筋肉量が減ってしまったりしてしまい歩く事が困難になってしまったり肺炎などの感染症を引き起こしてしまうこともある。おそらく「肺」が出たのは肺炎を引き起こしているからだろ
そしてクローン病これは確か原因不明の「小腸大腸」に炎症を引き起こす指定難病だったはずだ…でもこの病気は若年者に出るって聞いたことがあるけど里長の年齢的に出るものだろうか?
いやそもそもクローン病は根本的な治療法がなかったはずだ。
内科的治療とかで抗生剤とか使うと思ったけど流石にそこまで覚えていない
つまりどういうことか?
原因はわかっても治療方法がない、いや少なくともこの世界では治療法がない。つまり治せないことだ。
里長はおそらく竜人族だからもっているんだろう、普通の人なら死んでる
何でも治せる万能薬があれば話しは別だが…
俺の話しを聞いたネフリティスさんは絶望と落胆の顔をしてその場に倒れてしまった。
ネフリティスさんだけでなくその場にいた竜人族の誰もが落胆の顔をしていた。
ただ1人を除いて…
「ふざけるな!!」
静寂の部屋を打ち破ったのはその部屋にいたガタイのいい竜人族だった。
「黙って聞いておれば、スキルだか何だかいい加減な事を言いおって!姫様の前で里長が治らないなどと戯言を!」
物凄い剣幕で怒ってるじゃん、ってか戯言って…信じられないかもしれないけどさ…
「貴様のようなペテン師など今すぐ首を飛ばし魔物の餌にしてくれるわ!仲間も一緒にな!」
は?ペテン師?しかも首を飛ばす?
何言ってるのこの人は?ってかペテン師って聞き捨てならないんだけど…しかもつばさ達も?
「ペテン師って…こっちは見てそのままの事を言ってるんですけど?」
「黙れ!嘘戯言ばかり言ってる者にペテン師と言って何が悪い!」
何だろう段々イライラしてきたんだけど?頼まれて来たというのに、ここまで言われるとは思わなかったよ…
「お言葉ですけど、そういうあんたは何をしていたんだ?」
「なに!?」
「ア、アオイ殿?」
「里長が倒れてネフリティスさんが必死になって助かる手段を探している時にあんたは何をしていたって聞いてるんだよ?」
「…」
「どうせ何もしないでただ突っ立ってただけだろ?誰かが何とかしてくれるって他力本願になってただけだろ?」
「し、師匠?」「アオイ?気持ちはわかるけど少し言い過ぎやで?」
2人とも俺の事を宥めようとしてるかもだけど悪いけど無理だ
「俺はネフリティスさんの必死な気持ちに応えようと思ってここに来たんだ。あんたのその言葉は俺だけでなくネフリティスさんの気持ちも踏みにじってるのがわかんないのか?」
「きさまぁ~言わせておけば!今すぐその素っ首切り落としてくれるわ!」
俺の首を切り落とそうと剣を抜こうとしたがその前に俺の方が先に男を殴っていた。
もう1つのスキル「弱点必中」で確実に当てられた。話をしながらこいつの弱点は見つけていた。
こいつの弱点は「肝臓」と「肋骨」だった
大方酒でも飲みすぎてるんだろう
ネフリティスさんの時は不明と出たけど何で今出てくるんだろうと思ったがおそらく人間体だから見えてるのかもしれない。
それよりも攻撃した竜人族の男は弱点に当たってそのまま後ろにふっ飛んで扉に当たりそのまま突き破った。
あまりの威力のせいか俺を含め全員がふっ飛んだ男の方を見て呆然としていた
…ちょっとやり過ぎちゃったかな?
死んではいないよね?竜人族だし
「アオイ殿…」
「あ、あのネフリティスさんすいません、大切なお仲間をふ、ふっ飛ばしてしまって…」
「そ、それはいいのじゃがアオイ殿こそ大丈夫かぇ?あの男我が里の中でも凄腕の戦士じゃったのだが…」
え?凄腕の戦士?
「あ、あの凄腕ってどれくらいの実力ですか…?」
おそるおそる聞いてみたが、嫌な予感がした。
「里の護衛の中でも一、二をあらそう男じゃが…」
…やってしまった!
だからあんなに食って掛かってきたのか!
ってかそんな人倒したらまた何かに巻き込まれそうじゃん!
もう嫌だよこれ以上面倒事起こるのは!
何とかしないとでもどうしたら…そ、そうだ!
「あ、あのネフリティスさん?もしかしたらですが里長の病気全てではなくて1つだけ治すことが出きるかもしれないです」
「!?アオイ殿それはほ、ほんとか!?」
「は、はいもしかしたらですがその為には薬師さんの協力が必要なんですが…」
「構わぬ!いくらでも使ってくれそなたらもよいな!?」
薬師さん達の方を向くと皆凄い勢いで首を縦に振っている、物凄く怯えてるけど
とりあえずネフリティスさんに言った以上何とかしないと
何となくネフリティスさんが俺を見る目が凄いキラキラしてる気がしたけど、気にしないでおこう
しかし何でいつもトラブルが起きるんだろ…
ハァ…
※今回のお話しで出てくる病気に関してですが、実際にある病気ですがあくまでお話しの中で同時に発症という設定で行っております。
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