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第53話~え?怖いんですけど!~

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猫背女神が店に来て施術してお礼にスキルをくれたが、確認してみたがそれがとんでもないスキルだった…

「な、なんじゃこりゃぁ!!」

俺のステータスにあったスキルそれは「調べし者」
詳細を調べると
「このスキルを持つものは対象とした全ての状態や異変等、対象に起こりえる異常等の詳細がわかる。但しレベルの高低により検知出来ない事もある。
※発動条件:調べたい対象にむけまばたきをする。」
 
詳細が分かるって…つまり病気とか筋肉とかの状態がさらに分かるってことなのか?
これ「弱点感知」よりもヤバいやつなんじゃないの?
あの猫背女神何またとんでもないスキルをつけてるんだよ!
ってかこんなのつけてどうすんだよ…

俺がそう思ってると上に行ってたつばさ達が何事かと降りてきた。
俺は今あったことを伝えとんでもないスキルをもらった事を伝えると、つばさ以外の驚いていたし、2人共疑問に思っていたことを聞いてきた
一体何があったのかと、そして何故女神が俺達の所に来たのかと色々質問攻めされたよ。
俺は2人に色々説明をした。
つばさとも相談して俺とつばさが異世界から来たという事は伏せて話した。
2人共話を聞いて最初は驚いていたが聞いてるうちに段々納得してくれていた。
そしてつばさの呪いも実は女神が原因と話しても何故か女神の慈愛の配慮と解釈して感動してた。…解せぬ。
そして話終えると

「まさか師匠とつばささんにそんな過去があったなんて」
「全くじゃ、そもそも女神に会うことすら我ら竜人族でもないのにアオイ殿達はまっこと運の良い方達じゃな」

むしろ運が悪い方だと思うんですが…しかもとびっきりの…
勿論今話した内容は他言無用でと言い2人共約束してくれた。
とそんな話をしていたら時間はもう夕方近くになっていた為今日はもう飯を食って休んで明日の朝にギルドに行こうという事になった。
ネフリティスさんも今日は泊まる事になったが部屋がない為申し訳ないがリノンの部屋で寝てもらうことにした。最初俺と一緒の部屋で寝ようとしていたけど丁重にお断りを入れた…後で部屋に鍵かけておこう。
(因みにネフリティスさんは明日には帰るのかなと思いきやこのままここに一緒に住むと知ったのはもう少し後の話だ)
ベッドはアイテムボックスに入れている
久しぶりに自分達の家でゆっくり飯を食べてゆっくり風呂に入って自分の部屋で寝る。
当たり前の事かもしれないけどとても有り難い事だと改めて感じた。
そうして俺は気づいたらそのまま眠りについていった

そして翌朝
久々の自分のベッドでゆっくり眠れたと言いたいが眠れなかった…
何故なら俺の隣にはまたもやネフリティスさんが寝ていたからだ…
確かに俺は寝る前に鍵をかけて窓も確認して寝たはずなのに何故か彼女は俺の隣にいて寝ていたのだ!
一体どうやって入ったのかと言っても
「妻たるもの夫の隣にいないでどうしますか?」と言ってきたのだがツッコミ所が多すぎる!
答えになってないし、夫でもないし!
何だか捨てたはずの人形が翌日には家にあるようなもはやホラー映画を体験してるような気持ちである…

朝から中々ヘビーな出来事が起きて食欲もわかなかったがそれでも予定どおりにギルドに向かい久しぶりにヘイルダンさんに会い、全く音沙汰がなかったので何かあったのではないかとずっと心配してくれていたらしい。
俺達はその件について詳しく話をしたいと伝えヘイルダンさんの部屋に案内された。
ドラゴンソチィスの事、ネフリティスさんに出会った事、そして竜人族の里での事等を説明しネフリティスさんの紹介をした。
ヘイルダンさんも最初驚いていたが話を聞いて色々納得したらしい。
そんなこんなでとりあえず説明は終え、ドラゴンソチィスの死体をアイテムボックスから出して依頼は完了という事にしてくれた。
報酬は素材の買取と一緒にということで後日になりこの後は久しぶりに店を開く予定だ。
実は俺が戻らなかったことで街の人がギルドにやって来て俺がいつ戻るのかと連絡が何件かあったらしい。
ヘイルダンさんもそろそろ身体が限界に来ていたみたいで後で時間を作って行くとの事だった。
俺は急ぎ店に戻り営業再開した事を伝え準備をした。そうするといつも来てくれている人達がやって来て施術を受けに来てくれた。
間が空いて正直不安だったけど、待っててくれた事がとても有り難いし、これからも頑張ろうと思える。こうして少しずつ日常が戻ってくると思ったのだが、まさかあんな珍客が来るとはこの時思ってもみなかった…
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