2 / 8
2,夢
しおりを挟む
そこはとある帝国───
私はその帝国で侯爵家の次男として生まれた。
まず、今いる僕の世界と大きく違うのは、この世界では魔法を操ることができた。
魔法は生活の中で欠かせない存在であるために、魔力の高い者は必然的に国で重宝される。それ故に貴族は魔力の高い者達で成り立っているのだ。
皇族に次いで高い魔力を持つとされるローレン侯爵家、まさに私が生まれた家門であり、当然のように私も豊富な魔力に恵まれていた。
さらには珍しい闇魔法の属性を持っていたため、齢12になる頃に王太子であるウィルフレッド王子との婚約が結ばれた。
ウィルフレッド殿下はこの国の第一王位継承権をもつ王太子であり、金色の髪に燃えるような紅色の瞳を持つ綺麗な顔立ちの少年である。
また彼と私は幼馴染の関係であり、他の家門の子息も交え幼い頃は王宮へ赴くたびによく一緒になって遊ぶことが多かったのだ。
しかしそんな日々は長く続かず、王子との婚約が決まったことで王妃教育が始まって忙しくなった私は、殿下や幼馴染と会う機会が少なくなってしまった。
実は殿下に密かに淡い恋心を抱いていた私は、婚約が決まったときそれは大いに喜んだ。と同時に会う機会が減ってしまった事が悲しくもあった。
好きな人に会えないという事が幼心の私には大変辛いことであったが、15の歳になれば貴族は必ず学園に通う必要がある。つまりあと3年辛抱すれば、同じ学園で殿下や幼馴染達とまた一緒にいられるのだ。
それまでに殿下に相応しい婚約者としての作法や知識を身に付け、堂々と隣に立てられるように己を磨くことを決意する。
ここで1つ疑問が湧いた人もいるだろう、男同士なのになぜ婚約できるのか。
それはこの世界で魔法が使えるという事が大きく関係しており、魔法を使えば同性での妊娠が可能であった。そのため同性での結婚は珍しくない。
*
王妃教育が始まってからあっという間に月日は流れ、学園に入学する年齢になる。
教育のおかげですっかり感情が表に出ない表情筋に育った私だったが、礼儀作法や所作に無駄は無く、身内から贔屓目に見ても女神のようだと褒められるくらいには立派に成長する事ができたと思う。
心待ちにした学園の入学式。
侍女に身だしなみを整えられる中、私は3年ぶりに会える殿下に思いを馳せていた。学園へ向かう道中でもその想いは募るばかりで、付き添いの従者に百面相をしていると笑われてしまうくらい緊張と嬉しさで溢れ返っていた。ちなみにこの従者は長年一緒にいた事もあり、培った鉄面皮の表情からでも感情がわかるらしい…。
そんなやりとりをしていると私の乗る馬車がついに学園に到着してしまった。
心を決し、ニヤニヤしていてはいけないと、表情筋を更に引き締めて馬車を降りる。
すでに何台も馬車が到着しており、その中には見知った家門や皇族の馬車もあった。
とても懐かしい気持ちに浸っていると、ちょうどその皇族の馬車から殿下らしき人の姿が降りてくる。私は思わず声をかけようとして一歩踏み出た……が、直後の光景に目を見張る。
目に映ったのは、殿下のエスコートを受け皇族の馬車から降り立つ、華のように可憐な女性の姿だった。
その後合流した幼馴染の友人達と楽しげに話をしながら歩く4人を見た私は、彼らの背中が見えなくなるまでその場から動くことが出来なかった。
*
半年ほど前に古の泉に突如として聖女が現れたそうだ。
聖女はここの世界とは全く違う異世界から来たと証言しており、この世界で最も珍しい光魔法を操ることができた。そしてそれは王家に伝わる文献通りだった。
このまま文献通りに行けば聖女は今後、何かしら訪れる帝国への厄災を討ち滅ぼす存在となる。
そのような存在を国が疎かにするはずがなく、学園入学まで彼女は王宮で護衛されながら生活をしていたそうだ。
そして本日、自身のチカラを学ぶために私や殿下が通う学園に一緒に入学をした。
*
入学を終えたその日からの学園生活は私にとって地獄のような日々だった。
何度も殿下に声をかけようとするも、いつも聖女が隣におり、また殿下からも私に向けて声がかかる事は無かったため形だけの婚約者となった。
最低限の行事や茶会、パーティーでしか顔合わせをすることが無く、エスコートや最初のダンスは婚約者と決まっている為に接する事はあったが、殿下は彼女に見せる笑顔を私に向けることは一度だってなかった。
更に学園での私は孤立しており、他の貴族生徒からは『嫉妬で聖女を虐めている』という噂や陰口を言われていた。
何度か聖女に貴族のマナーとして、殿下や高位貴族を愛称で呼ぶ事や婚約者のいる男性に無闇やたらにくっついてはいけない事を注意したことがある。今思えば私なりの八つ当たりだったのかもしれない。
でもそれがいけなかったのだろうか。
殿下と何も進展が得られないまま卒業パーティーを迎える。この日私は殿下からのエスコートを受けることは無かった。
「ヴァイオレット・ローレン!
私はそなたとの婚約破棄をここに宣言する!」
パーティー会場に入るや否や、嫌な予感はしていた。
殿下の隣に立つ聖女とその周りを守るように囲んで立つ幼馴染達。一斉に会場の皆の鋭い視線が私に突き刺さる。
「そなたは、皇太子殿下の婚約者でありながら聖女様に罵声や暴言を吐いたそうだな。更には取り巻きを利用して悪事を働いていたとの証言がでている。他にも───」
宰相の子息であるロータスが身に覚えのない罪状を読み上げる。
どうしてこうなってしまったのか、私は目の前が真っ暗になり言葉を発する事が出来なかった。
「黙ってるってことは自分の罪を認めると言う事だな。」
蔑みの瞳で護衛騎士のエリオットが私に剣を向ける。
「貴方には失望しました。もっと節度ある行動ができる方だと思っていましたのに。」
王妃教育で魔法を教えてくれていた王宮魔道士のベネデット先生が悲しい顔をした。
「貴様の語学力に惚れ込んだ時期もあったが、まさかこの様な悪事を働く者だったとはな…俺は残念で仕方ないよ。」
隣国王太子のクリストファー王子が興味の無くなった玩具を捨てるように言葉を吐いた。
「これまで犯してきた悪事を考え、
そなたを廃嫡のち、国外追放とする。」
最後に聞いた殿下の声はあまりに冷たいもので、私の心に鋭く突き刺さる。
その後の事はあまり覚えていない。
気づけば馬車に揺られていた。
恐らく衛兵に取り押さえられ、そのままこのボロい馬車に押し込められたのだろう。
馬車の中、私は家族や従者の事を考えていた。
最後にひと目会いたかったと、両親の処遇はどうなってしまうのか、愚かな息子でごめんなさい。
馬車に揺られて、どれだけ時間が経った頃だろうか…
国境を越えた辺りで馬車を引く馬が甲高く鳴いた。鳴き声が聞こえた次の瞬間、馬車の扉がいきなり開かれ巨躯の男が乗り込んでくる。
あっと思ったものの、抵抗する間もなく私はそのままその男に斬り殺された。
運悪く山賊に襲われてしまったのだろう。
そんな事をどこか遠くに考えながら私の意識は完全にブラックアウトした。
私はその帝国で侯爵家の次男として生まれた。
まず、今いる僕の世界と大きく違うのは、この世界では魔法を操ることができた。
魔法は生活の中で欠かせない存在であるために、魔力の高い者は必然的に国で重宝される。それ故に貴族は魔力の高い者達で成り立っているのだ。
皇族に次いで高い魔力を持つとされるローレン侯爵家、まさに私が生まれた家門であり、当然のように私も豊富な魔力に恵まれていた。
さらには珍しい闇魔法の属性を持っていたため、齢12になる頃に王太子であるウィルフレッド王子との婚約が結ばれた。
ウィルフレッド殿下はこの国の第一王位継承権をもつ王太子であり、金色の髪に燃えるような紅色の瞳を持つ綺麗な顔立ちの少年である。
また彼と私は幼馴染の関係であり、他の家門の子息も交え幼い頃は王宮へ赴くたびによく一緒になって遊ぶことが多かったのだ。
しかしそんな日々は長く続かず、王子との婚約が決まったことで王妃教育が始まって忙しくなった私は、殿下や幼馴染と会う機会が少なくなってしまった。
実は殿下に密かに淡い恋心を抱いていた私は、婚約が決まったときそれは大いに喜んだ。と同時に会う機会が減ってしまった事が悲しくもあった。
好きな人に会えないという事が幼心の私には大変辛いことであったが、15の歳になれば貴族は必ず学園に通う必要がある。つまりあと3年辛抱すれば、同じ学園で殿下や幼馴染達とまた一緒にいられるのだ。
それまでに殿下に相応しい婚約者としての作法や知識を身に付け、堂々と隣に立てられるように己を磨くことを決意する。
ここで1つ疑問が湧いた人もいるだろう、男同士なのになぜ婚約できるのか。
それはこの世界で魔法が使えるという事が大きく関係しており、魔法を使えば同性での妊娠が可能であった。そのため同性での結婚は珍しくない。
*
王妃教育が始まってからあっという間に月日は流れ、学園に入学する年齢になる。
教育のおかげですっかり感情が表に出ない表情筋に育った私だったが、礼儀作法や所作に無駄は無く、身内から贔屓目に見ても女神のようだと褒められるくらいには立派に成長する事ができたと思う。
心待ちにした学園の入学式。
侍女に身だしなみを整えられる中、私は3年ぶりに会える殿下に思いを馳せていた。学園へ向かう道中でもその想いは募るばかりで、付き添いの従者に百面相をしていると笑われてしまうくらい緊張と嬉しさで溢れ返っていた。ちなみにこの従者は長年一緒にいた事もあり、培った鉄面皮の表情からでも感情がわかるらしい…。
そんなやりとりをしていると私の乗る馬車がついに学園に到着してしまった。
心を決し、ニヤニヤしていてはいけないと、表情筋を更に引き締めて馬車を降りる。
すでに何台も馬車が到着しており、その中には見知った家門や皇族の馬車もあった。
とても懐かしい気持ちに浸っていると、ちょうどその皇族の馬車から殿下らしき人の姿が降りてくる。私は思わず声をかけようとして一歩踏み出た……が、直後の光景に目を見張る。
目に映ったのは、殿下のエスコートを受け皇族の馬車から降り立つ、華のように可憐な女性の姿だった。
その後合流した幼馴染の友人達と楽しげに話をしながら歩く4人を見た私は、彼らの背中が見えなくなるまでその場から動くことが出来なかった。
*
半年ほど前に古の泉に突如として聖女が現れたそうだ。
聖女はここの世界とは全く違う異世界から来たと証言しており、この世界で最も珍しい光魔法を操ることができた。そしてそれは王家に伝わる文献通りだった。
このまま文献通りに行けば聖女は今後、何かしら訪れる帝国への厄災を討ち滅ぼす存在となる。
そのような存在を国が疎かにするはずがなく、学園入学まで彼女は王宮で護衛されながら生活をしていたそうだ。
そして本日、自身のチカラを学ぶために私や殿下が通う学園に一緒に入学をした。
*
入学を終えたその日からの学園生活は私にとって地獄のような日々だった。
何度も殿下に声をかけようとするも、いつも聖女が隣におり、また殿下からも私に向けて声がかかる事は無かったため形だけの婚約者となった。
最低限の行事や茶会、パーティーでしか顔合わせをすることが無く、エスコートや最初のダンスは婚約者と決まっている為に接する事はあったが、殿下は彼女に見せる笑顔を私に向けることは一度だってなかった。
更に学園での私は孤立しており、他の貴族生徒からは『嫉妬で聖女を虐めている』という噂や陰口を言われていた。
何度か聖女に貴族のマナーとして、殿下や高位貴族を愛称で呼ぶ事や婚約者のいる男性に無闇やたらにくっついてはいけない事を注意したことがある。今思えば私なりの八つ当たりだったのかもしれない。
でもそれがいけなかったのだろうか。
殿下と何も進展が得られないまま卒業パーティーを迎える。この日私は殿下からのエスコートを受けることは無かった。
「ヴァイオレット・ローレン!
私はそなたとの婚約破棄をここに宣言する!」
パーティー会場に入るや否や、嫌な予感はしていた。
殿下の隣に立つ聖女とその周りを守るように囲んで立つ幼馴染達。一斉に会場の皆の鋭い視線が私に突き刺さる。
「そなたは、皇太子殿下の婚約者でありながら聖女様に罵声や暴言を吐いたそうだな。更には取り巻きを利用して悪事を働いていたとの証言がでている。他にも───」
宰相の子息であるロータスが身に覚えのない罪状を読み上げる。
どうしてこうなってしまったのか、私は目の前が真っ暗になり言葉を発する事が出来なかった。
「黙ってるってことは自分の罪を認めると言う事だな。」
蔑みの瞳で護衛騎士のエリオットが私に剣を向ける。
「貴方には失望しました。もっと節度ある行動ができる方だと思っていましたのに。」
王妃教育で魔法を教えてくれていた王宮魔道士のベネデット先生が悲しい顔をした。
「貴様の語学力に惚れ込んだ時期もあったが、まさかこの様な悪事を働く者だったとはな…俺は残念で仕方ないよ。」
隣国王太子のクリストファー王子が興味の無くなった玩具を捨てるように言葉を吐いた。
「これまで犯してきた悪事を考え、
そなたを廃嫡のち、国外追放とする。」
最後に聞いた殿下の声はあまりに冷たいもので、私の心に鋭く突き刺さる。
その後の事はあまり覚えていない。
気づけば馬車に揺られていた。
恐らく衛兵に取り押さえられ、そのままこのボロい馬車に押し込められたのだろう。
馬車の中、私は家族や従者の事を考えていた。
最後にひと目会いたかったと、両親の処遇はどうなってしまうのか、愚かな息子でごめんなさい。
馬車に揺られて、どれだけ時間が経った頃だろうか…
国境を越えた辺りで馬車を引く馬が甲高く鳴いた。鳴き声が聞こえた次の瞬間、馬車の扉がいきなり開かれ巨躯の男が乗り込んでくる。
あっと思ったものの、抵抗する間もなく私はそのままその男に斬り殺された。
運悪く山賊に襲われてしまったのだろう。
そんな事をどこか遠くに考えながら私の意識は完全にブラックアウトした。
140
あなたにおすすめの小説
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
『悪役令息』セシル・アクロイドは幼馴染と恋がしたい
佐倉海斗
BL
侯爵家の三男、セシル・アクロイドは『悪役令息』らしい。それを知ったのはセシルが10歳の時だった。父親同士の約束により婚約をすることになった友人、ルシアン・ハヴィランドの秘密と共に知ってしまったことだった。しかし、セシルは気にしなかった。『悪役令息』という存在がよくわからなかったからである。
セシルは、幼馴染で友人のルシアンがお気に入りだった。
だからこそ、ルシアンの語る秘密のことはあまり興味がなかった。
恋に恋をするようなお年頃のセシルは、ルシアンと恋がしたい。
「執着系幼馴染になった転生者の元脇役(ルシアン)」×「考えるのが苦手な悪役令息(セシル)」による健全な恋はBLゲームの世界を覆す。(……かもしれない)
聞いてた話と何か違う!
きのこのこのこ
BL
春、新しい出会いに胸が高鳴る中、千紘はすべてを思い出した。俺様生徒会長、腹黒副会長、チャラ男会計にワンコな書記、庶務は双子の愉快な生徒会メンバーと送るドキドキな日常――前世で大人気だったBLゲームを。そしてそのゲームの舞台こそ、千紘が今日入学した名門鷹耀学院であった。
生徒会メンバーは変態ばかり!?ゲームには登場しない人気グループ!?
聞いてた話と何か違うんですけど!
※主人公総受けで過激な描写もありますが、固定カプで着地します。
他のサイトにも投稿しています。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる