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第5章 学園騒乱
第32話 下剋上~VS因縁の教師戦
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授業開始の鐘が鳴り、いよいよ実技後半の授業が始まりを迎える。
前半が自主訓練主体だったのに対して、後半はペアを組んでの模擬戦主体。
俺はヒノシンと組みリアはナナクサさんと組むようにしているが、既に何か起きそうな予感がしてならない。
今、授業参加者全員を並べ教員達が前に立って注意事項等を説明しようとしている。60人に対して教員3名・・・少ないような気もするが、魔法の指導者不足が囁かれる中でのこの人数はマシなのだろう。問題は教員達の中心に立って話そうとしているのが誰か?にある。
朝、母さんに挑戦的な言葉を吐いた『キヤ』とういう教員だ。例の三人組と分かりやすい目配せをしているのだから、もう確定と言ってもいいだろう。こちらを見て下卑た笑みを浮かばせている。ほら噂をすればの御指名だ。
「トキノ!ちょっと前に出て来い!」
「はい」
素直に返事をして前に出る。リアには視線で「まあ、任せろ」とだけ送っておいた。その目は「任せた」と言っている。
「お前・・・早速、朝から問題起こしたそうだな?聞いているぞ。精霊を使って睨みを利かせたそうじゃないか、うん?」
『自分は悪いことを企んでいます』と顔に書いた状態で、いかにも人を馬鹿にしたような口調だ。
三人組をあぶり出した時のことを言っているようだ。本当に分かりやすい。
「それだけ元気なら十分だな。入院して授業に出ていなかった補講もかねて俺が直々に相手をしてやる。闘技場にあがれ!」
首をクイッとあげ俺に移動するよう指示し本人も手をポケットに突っ込んだまま歩き始めた。他の教員一名は止めようとはせず、目を背けている。前の時間に俺に声をかけてくれたオクタニ先生は、というと面白そうにしている。
他の生徒達のほとんどが、俺が一方的にいたぶられる姿が見たいらしく、蔑む視線と嘲笑を俺に向けると舞台の近くまでそそくさと移動し始めた。心配そうにしていたのはヒノシンとナナクサさんくらいだったが、二人だけでもいたことに少し嬉しさを覚えた。
リアが近づいてくる。
「カズヤ・・・」
「俺は大丈夫だ。それより頼みたいことがある。俺の・・・」
コクリと頷き、俺の頼みごとを受け入れてくれたことに礼を告げ、俺も駆け出した。
相手の装備は一般的なデザインではあるが、動きを阻害しないプレートや肩当て等を纏っている。後で聞いた話では教職員に支給されるミスリル製の装備だそうだ。
対して俺は制服のまま。まあ、制服も防御魔法が織込められているので、普通の服よりはましだが、装備だけで既にハンデのある状態。あくまで指導という名目だが実際には異なることを、ここにいる誰もが知っている。俺は別に構わないが一般的にどうなのだろうな。
「始め!」
ルール等は告げられず闘技場に上がると名も知らぬ教師より、一方的に開始を告げられた。そういうつもりならそれでいい。
「ソニック・アロー!、ライトニング・アロー!」
先に動いたのは向こう。『近づけさせん』と言わんばかりに速攻で魔法を放つ。仮にも教員、発動速度は確かに早い。しかも二属性同時、これは何かアイテムを使ったようだ。魔法石が弾けるのが見えたからな。
「ミウ、頼む」
『了解、マスター』
そうして握られるは水の力を秘めし蒼海の“刀”、ミウは本当に分かってくれている。俺は特に動かず、鞘に納められた刀を右の腰にあて手を添えると静かに目を閉じた。勝負を捨てたわけではない。これでいい。
キィィィィン!
風を鋭く切る音がすると着弾する直前で風と雷の矢は掻き消えた。
「くっ!馬鹿な!ライトニング・アロー」
今度は時間差で放たれるもまたしても同じように、一撃目が掻き消され、二撃目以降も何かに遮られるように消えていく。
「そんなはずがあるか、こんな無能に俺の・・・俺の魔法がぁぁぁぁぁっ!」
明らかに激昂し舞台に向けて八つ当たりを始める。その隙は命取りなんだが・・・
折角なので、俺はリアに視線を向けることにした。
☆★☆
「居合で斬り落とした・・・の?」
「ああ、けど、それだけじゃないな。二重で何かしたのか?」
「ユキちゃん、それにヒノモト君は見えたの?」
真剣半分信じられない半分でユキハが口にし、シンが半信半疑で感想を述べる。
「トキノ君の手のあたりから光が走ったように見えただけ」
「居合で斬り落としているのはかろうじて分かるんだけど、その後が分からない、とういうか信じられない。斬撃でバリアって張れるのか?」
「二人とも凄いね。ヒノモト君は特にね。生徒でアレが見えた人、他にいないみたいだしね」
「リアちゃんは見えたの?」
「・・・かろうじて」
リアは少し得意気に語るがユキハの念押しに思わずたじろいでしまう。「何か隠しているな~」とリアはユキハに絶賛絡まれ中。
そんな中『カズヤ・・・、今の見えた人、わたし以外にもいたよ。これでいいんだよね』と舞台で戦うカズヤに目配せで伝えた。
それは戦闘が開始される前にカズヤがリアに頼んだことだった。
『俺の剣が見えている人間がどれだけいるか確認してほしい。敵なら敵で実力が少し分かったと思えばいい。味方になってくれそうな人で見えていたのなら今後、心強いだろ?』
リアは例の三人組が見えておらず、ユキハとシンが見えていたことに安堵していた。
☆★☆
閃光剣・参の型 結界「半月」――俺がこの戦闘で放った技の正体だ。
自分を中心にして一定の範囲内に侵入してくる者を居合の一太刀で落とす壱の結界と斬撃時に発生した残光がバリアのように広がり追撃を防ぐ弐の結界となる。
リアの目配せを見ると、良い意味で見えた人がいるようだ。恐らくヒノシンとナナクサさんがどうかな?というところだ。後で聞くとしよう。
そろそろ目の前で癇癪を起している奴の目を覚ますとしよう。
「閃光剣・壱の型、“新月”」
俺の呟きに気付いたのかキヤはこちらに視線を向けるが・・・
「遅い・・・、それに隙だらけ。現実なら今ので死んでいましたね」
前をキョロキョロと見回していたところ、ふいに後ろから声をかけられていることに気付いたキヤがゼンマイ玩具のような動きで振り返ると、そこには不敵に笑う俺がいた。キヤの腹部に刃を向けて『気付け』と言わんばかりに視線を促す。
「バカな・・・いつの間に・・・」
ようやく自身が斬られたことを理解したようだ。斬撃の跡が光の粒子を散らしながら揺らめいでいる。これは「新月」の残光というわけではなく、学園の結界が“ダメージ判定”を下したことを意味する。
結界内であればダメージ判定された場合、傷つけた場所が鎧の上でも隙間でも同じ量となる。俺も一撃で終わらないように手加減を加えている。従って戦闘不能扱いには至っていない。
「この“無能”が!いい気になるなぁぁぁぁ!」
俺を皆の前で馬鹿にするつもりが、逆に恥を掻いたのだ。激昂するのも無理はない。
顔を真っ赤にしながら、今にも地団太しそうな勢いだ。拳を握りしめ「クソッ」と連呼している。また同じことをするとは、本当に人に教える立場なのだろうか?
「隙だらけ・・・」
「あん?」
間抜けな声を上げる頃には、両腕と首筋に斬撃の跡が刻まれる。俺は刀を肩にトントンと乗せながら駄目出しをする。
そう簡単には終わらせない。今朝、母さんに暴言を吐いたこいつを俺は許せない!
「模擬戦でよかったですね。両腕と首から上を失くして死んでいたところですよ。今日で二回死にましたね」
「ぐっ、ぐぐ・・・、いい気に、いい気になるな!“落ちこぼれ”がぁぁぁぁぁっ!」
なりふり構わず突進してきた筋肉ダルマの足を引っかけ前のめりに転ばすと、地面と口づけする前に顎を蹴り上げ宙に浮かせる。そのまま反対の足を軸足にして回転し腹部に蹴り放つ。舌を噛みまともな悲鳴を上げることもままならず吹き飛ばされていく指導者失格に切っ先を向け・・・
「ミウ!」
『アクア・ランス!』
虚空から放たれし合計五本の研ぎ澄まされた凶器が四肢と胸部を貫いた。場外落ちを許さず舞台上で串刺しにし固い石板の上へ最後はドサリと崩れ落ちる。
「ぐっ、うう。この“無能”が・・・」
意識はまだ残しておいてある。十分に知っておいと貰わないといけない。
「これで三回・・・、いや四回・・・」
地面に這いつくばったまま唸り続けるその眉間に切っ先を突き付ける。
「あなたの負けです。敗因は俺を最初から“無能”と決めつけて“今の俺”を冷静に見ようとしなかった。ただ・・・それだけです。」
例の三人組も含めて観客はただ一人を除き、目を見開き口を開けて固まっている。その一人とはもちろんリアだ。目を潤ませて、俺の新たな始まりを祝福してくれている。
うん?
「よし!やったな。カズヤ君!」
「リアも嬉しそう」
「最後の・・・私の教えた技・・・」
ナオヒトさん、アリスさん、母さんの声が聞こえたような気がする。
一人じゃなかったかな?
しかし、ここまで圧倒しても未だ倒れたままのキヤの目は憎しみを込めた闘志を宿したままだ。
まだ終わらない。
そんな予感がするのであった。
前半が自主訓練主体だったのに対して、後半はペアを組んでの模擬戦主体。
俺はヒノシンと組みリアはナナクサさんと組むようにしているが、既に何か起きそうな予感がしてならない。
今、授業参加者全員を並べ教員達が前に立って注意事項等を説明しようとしている。60人に対して教員3名・・・少ないような気もするが、魔法の指導者不足が囁かれる中でのこの人数はマシなのだろう。問題は教員達の中心に立って話そうとしているのが誰か?にある。
朝、母さんに挑戦的な言葉を吐いた『キヤ』とういう教員だ。例の三人組と分かりやすい目配せをしているのだから、もう確定と言ってもいいだろう。こちらを見て下卑た笑みを浮かばせている。ほら噂をすればの御指名だ。
「トキノ!ちょっと前に出て来い!」
「はい」
素直に返事をして前に出る。リアには視線で「まあ、任せろ」とだけ送っておいた。その目は「任せた」と言っている。
「お前・・・早速、朝から問題起こしたそうだな?聞いているぞ。精霊を使って睨みを利かせたそうじゃないか、うん?」
『自分は悪いことを企んでいます』と顔に書いた状態で、いかにも人を馬鹿にしたような口調だ。
三人組をあぶり出した時のことを言っているようだ。本当に分かりやすい。
「それだけ元気なら十分だな。入院して授業に出ていなかった補講もかねて俺が直々に相手をしてやる。闘技場にあがれ!」
首をクイッとあげ俺に移動するよう指示し本人も手をポケットに突っ込んだまま歩き始めた。他の教員一名は止めようとはせず、目を背けている。前の時間に俺に声をかけてくれたオクタニ先生は、というと面白そうにしている。
他の生徒達のほとんどが、俺が一方的にいたぶられる姿が見たいらしく、蔑む視線と嘲笑を俺に向けると舞台の近くまでそそくさと移動し始めた。心配そうにしていたのはヒノシンとナナクサさんくらいだったが、二人だけでもいたことに少し嬉しさを覚えた。
リアが近づいてくる。
「カズヤ・・・」
「俺は大丈夫だ。それより頼みたいことがある。俺の・・・」
コクリと頷き、俺の頼みごとを受け入れてくれたことに礼を告げ、俺も駆け出した。
相手の装備は一般的なデザインではあるが、動きを阻害しないプレートや肩当て等を纏っている。後で聞いた話では教職員に支給されるミスリル製の装備だそうだ。
対して俺は制服のまま。まあ、制服も防御魔法が織込められているので、普通の服よりはましだが、装備だけで既にハンデのある状態。あくまで指導という名目だが実際には異なることを、ここにいる誰もが知っている。俺は別に構わないが一般的にどうなのだろうな。
「始め!」
ルール等は告げられず闘技場に上がると名も知らぬ教師より、一方的に開始を告げられた。そういうつもりならそれでいい。
「ソニック・アロー!、ライトニング・アロー!」
先に動いたのは向こう。『近づけさせん』と言わんばかりに速攻で魔法を放つ。仮にも教員、発動速度は確かに早い。しかも二属性同時、これは何かアイテムを使ったようだ。魔法石が弾けるのが見えたからな。
「ミウ、頼む」
『了解、マスター』
そうして握られるは水の力を秘めし蒼海の“刀”、ミウは本当に分かってくれている。俺は特に動かず、鞘に納められた刀を右の腰にあて手を添えると静かに目を閉じた。勝負を捨てたわけではない。これでいい。
キィィィィン!
風を鋭く切る音がすると着弾する直前で風と雷の矢は掻き消えた。
「くっ!馬鹿な!ライトニング・アロー」
今度は時間差で放たれるもまたしても同じように、一撃目が掻き消され、二撃目以降も何かに遮られるように消えていく。
「そんなはずがあるか、こんな無能に俺の・・・俺の魔法がぁぁぁぁぁっ!」
明らかに激昂し舞台に向けて八つ当たりを始める。その隙は命取りなんだが・・・
折角なので、俺はリアに視線を向けることにした。
☆★☆
「居合で斬り落とした・・・の?」
「ああ、けど、それだけじゃないな。二重で何かしたのか?」
「ユキちゃん、それにヒノモト君は見えたの?」
真剣半分信じられない半分でユキハが口にし、シンが半信半疑で感想を述べる。
「トキノ君の手のあたりから光が走ったように見えただけ」
「居合で斬り落としているのはかろうじて分かるんだけど、その後が分からない、とういうか信じられない。斬撃でバリアって張れるのか?」
「二人とも凄いね。ヒノモト君は特にね。生徒でアレが見えた人、他にいないみたいだしね」
「リアちゃんは見えたの?」
「・・・かろうじて」
リアは少し得意気に語るがユキハの念押しに思わずたじろいでしまう。「何か隠しているな~」とリアはユキハに絶賛絡まれ中。
そんな中『カズヤ・・・、今の見えた人、わたし以外にもいたよ。これでいいんだよね』と舞台で戦うカズヤに目配せで伝えた。
それは戦闘が開始される前にカズヤがリアに頼んだことだった。
『俺の剣が見えている人間がどれだけいるか確認してほしい。敵なら敵で実力が少し分かったと思えばいい。味方になってくれそうな人で見えていたのなら今後、心強いだろ?』
リアは例の三人組が見えておらず、ユキハとシンが見えていたことに安堵していた。
☆★☆
閃光剣・参の型 結界「半月」――俺がこの戦闘で放った技の正体だ。
自分を中心にして一定の範囲内に侵入してくる者を居合の一太刀で落とす壱の結界と斬撃時に発生した残光がバリアのように広がり追撃を防ぐ弐の結界となる。
リアの目配せを見ると、良い意味で見えた人がいるようだ。恐らくヒノシンとナナクサさんがどうかな?というところだ。後で聞くとしよう。
そろそろ目の前で癇癪を起している奴の目を覚ますとしよう。
「閃光剣・壱の型、“新月”」
俺の呟きに気付いたのかキヤはこちらに視線を向けるが・・・
「遅い・・・、それに隙だらけ。現実なら今ので死んでいましたね」
前をキョロキョロと見回していたところ、ふいに後ろから声をかけられていることに気付いたキヤがゼンマイ玩具のような動きで振り返ると、そこには不敵に笑う俺がいた。キヤの腹部に刃を向けて『気付け』と言わんばかりに視線を促す。
「バカな・・・いつの間に・・・」
ようやく自身が斬られたことを理解したようだ。斬撃の跡が光の粒子を散らしながら揺らめいでいる。これは「新月」の残光というわけではなく、学園の結界が“ダメージ判定”を下したことを意味する。
結界内であればダメージ判定された場合、傷つけた場所が鎧の上でも隙間でも同じ量となる。俺も一撃で終わらないように手加減を加えている。従って戦闘不能扱いには至っていない。
「この“無能”が!いい気になるなぁぁぁぁ!」
俺を皆の前で馬鹿にするつもりが、逆に恥を掻いたのだ。激昂するのも無理はない。
顔を真っ赤にしながら、今にも地団太しそうな勢いだ。拳を握りしめ「クソッ」と連呼している。また同じことをするとは、本当に人に教える立場なのだろうか?
「隙だらけ・・・」
「あん?」
間抜けな声を上げる頃には、両腕と首筋に斬撃の跡が刻まれる。俺は刀を肩にトントンと乗せながら駄目出しをする。
そう簡単には終わらせない。今朝、母さんに暴言を吐いたこいつを俺は許せない!
「模擬戦でよかったですね。両腕と首から上を失くして死んでいたところですよ。今日で二回死にましたね」
「ぐっ、ぐぐ・・・、いい気に、いい気になるな!“落ちこぼれ”がぁぁぁぁぁっ!」
なりふり構わず突進してきた筋肉ダルマの足を引っかけ前のめりに転ばすと、地面と口づけする前に顎を蹴り上げ宙に浮かせる。そのまま反対の足を軸足にして回転し腹部に蹴り放つ。舌を噛みまともな悲鳴を上げることもままならず吹き飛ばされていく指導者失格に切っ先を向け・・・
「ミウ!」
『アクア・ランス!』
虚空から放たれし合計五本の研ぎ澄まされた凶器が四肢と胸部を貫いた。場外落ちを許さず舞台上で串刺しにし固い石板の上へ最後はドサリと崩れ落ちる。
「ぐっ、うう。この“無能”が・・・」
意識はまだ残しておいてある。十分に知っておいと貰わないといけない。
「これで三回・・・、いや四回・・・」
地面に這いつくばったまま唸り続けるその眉間に切っ先を突き付ける。
「あなたの負けです。敗因は俺を最初から“無能”と決めつけて“今の俺”を冷静に見ようとしなかった。ただ・・・それだけです。」
例の三人組も含めて観客はただ一人を除き、目を見開き口を開けて固まっている。その一人とはもちろんリアだ。目を潤ませて、俺の新たな始まりを祝福してくれている。
うん?
「よし!やったな。カズヤ君!」
「リアも嬉しそう」
「最後の・・・私の教えた技・・・」
ナオヒトさん、アリスさん、母さんの声が聞こえたような気がする。
一人じゃなかったかな?
しかし、ここまで圧倒しても未だ倒れたままのキヤの目は憎しみを込めた闘志を宿したままだ。
まだ終わらない。
そんな予感がするのであった。
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