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第六章 メンバーの喧嘩編
第16話-1 天と地の差
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第16話「天と地の差」
「ん…………」
ゼピュロスに誘われ、彼と空中遊泳を楽しんでいたヒュアキントスは突然彼にキスされてしまった。
突然のことに驚いて固まっているとーーーなんと、今度は優しく舌を入れてきた。
(えええ~~~!!!???)
ディープキスをされてパニックになってしまった。
だがほどなく唇は離れてしまった・・・。
(今のって、もしかして大人のキス…)
そんなことを考えていると、再び唇が重ねられたーーー
先ほどよりも深い口づけをされてしまい、頭がクラクラしてきた。
(う、上手い~~~!)
もう何も考えられない…。ただ彼に身を任せることしかできなかった。
やがて唇を離されるとーーーそこには頬を赤らめ、トロンとした表情になってしまった自分がいたのだ・・・。
***
ゼピュロスは別れ際まで紳士的で大人な態度だった。彼は最後にこう言った。
「今日はありがとう。またデートしよう」
「え!?」
「じゃあ、気をつけて帰るんだよ」
そう言うと彼は去って行ったのだった……。
一人取り残されたヒュアキントスはしばらくその場から動けずにいたが、ふとあることが頭をよぎった。
(僕達って恋愛禁止なのに、こんなことしちゃっていいのかなあ?これって違反!?)
急に不安になるのだった。
***
翌日ーーー
その日、珍しくアドニスが機嫌が悪そうだった。
スポンサーを見つける試練も達成できたのに、心なしか雰囲気が悪いようにヒュアキントスは感じていた。
そんな彼らにお構いなく、またマスターが突然現れた。
いつものように投影型の画面越しに彼は語りかけてきた。
「おはよう、諸君。そしておめでとう!見事にスポンサー獲得のノルマを全員が果たしたね。これで君達のゴールも一歩近づいた。さて…君達もメジャーデビューしたことだし、オリジナル曲をリリースしようかと思っているのだが」
それを聞いて4人は色めき立った。ついに自分達の曲を作ることができるのだ……!
「そこで、作詞作曲のことなのだが」
「作詞作曲なら僕がやるよ」
4人の内の一人が名乗り出たので皆驚いた。まさか自分達の中から立候補する者がいると思わなかったからだ。
名乗り出たのはガニュメデスだった。
「おお、さすがガニュメデス君!助かるよ、作詞作曲を依頼する資金が浮かせて。いやぁ、君はエースなだけでなく優秀だなぁ」
ガニュメデスは得意げな顔になった。
「ちなみに、センターはガニュメデス君だから、作詞作曲もそれに合わせて作ってくれ」
「はい」
アドニスはさらに不機嫌そうな顔になってしまった。
「ん…………」
ゼピュロスに誘われ、彼と空中遊泳を楽しんでいたヒュアキントスは突然彼にキスされてしまった。
突然のことに驚いて固まっているとーーーなんと、今度は優しく舌を入れてきた。
(えええ~~~!!!???)
ディープキスをされてパニックになってしまった。
だがほどなく唇は離れてしまった・・・。
(今のって、もしかして大人のキス…)
そんなことを考えていると、再び唇が重ねられたーーー
先ほどよりも深い口づけをされてしまい、頭がクラクラしてきた。
(う、上手い~~~!)
もう何も考えられない…。ただ彼に身を任せることしかできなかった。
やがて唇を離されるとーーーそこには頬を赤らめ、トロンとした表情になってしまった自分がいたのだ・・・。
***
ゼピュロスは別れ際まで紳士的で大人な態度だった。彼は最後にこう言った。
「今日はありがとう。またデートしよう」
「え!?」
「じゃあ、気をつけて帰るんだよ」
そう言うと彼は去って行ったのだった……。
一人取り残されたヒュアキントスはしばらくその場から動けずにいたが、ふとあることが頭をよぎった。
(僕達って恋愛禁止なのに、こんなことしちゃっていいのかなあ?これって違反!?)
急に不安になるのだった。
***
翌日ーーー
その日、珍しくアドニスが機嫌が悪そうだった。
スポンサーを見つける試練も達成できたのに、心なしか雰囲気が悪いようにヒュアキントスは感じていた。
そんな彼らにお構いなく、またマスターが突然現れた。
いつものように投影型の画面越しに彼は語りかけてきた。
「おはよう、諸君。そしておめでとう!見事にスポンサー獲得のノルマを全員が果たしたね。これで君達のゴールも一歩近づいた。さて…君達もメジャーデビューしたことだし、オリジナル曲をリリースしようかと思っているのだが」
それを聞いて4人は色めき立った。ついに自分達の曲を作ることができるのだ……!
「そこで、作詞作曲のことなのだが」
「作詞作曲なら僕がやるよ」
4人の内の一人が名乗り出たので皆驚いた。まさか自分達の中から立候補する者がいると思わなかったからだ。
名乗り出たのはガニュメデスだった。
「おお、さすがガニュメデス君!助かるよ、作詞作曲を依頼する資金が浮かせて。いやぁ、君はエースなだけでなく優秀だなぁ」
ガニュメデスは得意げな顔になった。
「ちなみに、センターはガニュメデス君だから、作詞作曲もそれに合わせて作ってくれ」
「はい」
アドニスはさらに不機嫌そうな顔になってしまった。
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