13 / 13
Re;ネコ科男子は彼に孕まされたい!⑧終
しおりを挟む
今日だけでもいっぱいキスしたから唇腫れちゃいそうだな。
なんて考えてたら口を離した姫奈がバツの悪そうな顔を見せた。
「やばい、またシたくなりそ……」
「…………する?」
「ムリ、疲れた」
ぽてっとおれの隣に倒れ込んで、疲労の色が濃い息を吐く。そりゃそうだ。おれだって疲れた。するかどうか一応聞いたけど、流石に肯定されてても付き合ってあげる体力は無かったし。
寝転んだ状態のまま、姫奈はベッドの下に手を伸ばした。床に放置されたままの姫奈のスクールバックからスポーツタオルを取り出すと、軽くおれの首元や肩を拭ってくれる。疲れてるって言いながら、さらーっとこういうことをしてくるんだからズルいったらない。
「……あれ、ティッシュは?」
「いつもの場所にない?」
「無いから聞いてる。まぁいいか、ポケットティッシュだけど文句は無しな」
汗を拭うついでにおれのお腹を汚す精液も拭こうとした手が止まった。どうやら部屋に常備してたティッシュが行為のついでに何処かへと吹っ飛んだらしい。鞄からポケットティッシュも取り出して、お腹の辺りを拭いてくれる。そのちょっとした圧迫感にナカが反応して、熱の籠った吐息が思わず漏れた。
「んぅ♡……ん、はぁ…♡ まだ、ナカ反応しちゃう……」
「わ、悪い……」
何度もナカイキした感覚を思い出して肌が自然と粟立つ。姫奈もそんなおれを思い出したのか頬を赤らめて視線を逸らした。それでも肌を拭く手は止めないんだから本当に優しい奴。
「このまま触ってるだけでナカイキ出来んのかな……」
……なんて思ってたのに、好奇心なのか欲なのか分からないことを言われておれは姫奈の頬をちょっとだけ抓った。
「絶対イヤだからね?」
「わ、分かってる」
けど、孕ませてほしいってお願いを姫奈は聞いてくれるらしいし、おれも……まぁ……別の機会になら考えてあげても良いのかもしれない。
お互いの身体を拭き終わった姫奈が改めておれの隣で横になる。そして、おれを抱き寄せるとその腕の中に招き入れてくれた。足で器用に掛け布団を手繰り寄せ、二人で肩まですっぽり布団に埋まる。温かさに微睡み始めた意識の中、そういえばと事の発端の存在を思い出した。
「起きたら課題やらないと」
「あー……そういえば、課題やりに来たんだっけか……」
「おれは姫奈とする気だったけどね」
おれはいつだって機会を狙ってるんだから。
その意味をよーく知ってる姫奈は、さっと目を閉じて寝たふりをする。
「……ちゃんと大学生になれたらな」
「あはは、分かってるよ」
お決まりになりつつあるフレーズをかわして、おれも静かに目を閉じた。
二人分の鼓動は、微睡みの中にすぐに溶けていった。
なんて考えてたら口を離した姫奈がバツの悪そうな顔を見せた。
「やばい、またシたくなりそ……」
「…………する?」
「ムリ、疲れた」
ぽてっとおれの隣に倒れ込んで、疲労の色が濃い息を吐く。そりゃそうだ。おれだって疲れた。するかどうか一応聞いたけど、流石に肯定されてても付き合ってあげる体力は無かったし。
寝転んだ状態のまま、姫奈はベッドの下に手を伸ばした。床に放置されたままの姫奈のスクールバックからスポーツタオルを取り出すと、軽くおれの首元や肩を拭ってくれる。疲れてるって言いながら、さらーっとこういうことをしてくるんだからズルいったらない。
「……あれ、ティッシュは?」
「いつもの場所にない?」
「無いから聞いてる。まぁいいか、ポケットティッシュだけど文句は無しな」
汗を拭うついでにおれのお腹を汚す精液も拭こうとした手が止まった。どうやら部屋に常備してたティッシュが行為のついでに何処かへと吹っ飛んだらしい。鞄からポケットティッシュも取り出して、お腹の辺りを拭いてくれる。そのちょっとした圧迫感にナカが反応して、熱の籠った吐息が思わず漏れた。
「んぅ♡……ん、はぁ…♡ まだ、ナカ反応しちゃう……」
「わ、悪い……」
何度もナカイキした感覚を思い出して肌が自然と粟立つ。姫奈もそんなおれを思い出したのか頬を赤らめて視線を逸らした。それでも肌を拭く手は止めないんだから本当に優しい奴。
「このまま触ってるだけでナカイキ出来んのかな……」
……なんて思ってたのに、好奇心なのか欲なのか分からないことを言われておれは姫奈の頬をちょっとだけ抓った。
「絶対イヤだからね?」
「わ、分かってる」
けど、孕ませてほしいってお願いを姫奈は聞いてくれるらしいし、おれも……まぁ……別の機会になら考えてあげても良いのかもしれない。
お互いの身体を拭き終わった姫奈が改めておれの隣で横になる。そして、おれを抱き寄せるとその腕の中に招き入れてくれた。足で器用に掛け布団を手繰り寄せ、二人で肩まですっぽり布団に埋まる。温かさに微睡み始めた意識の中、そういえばと事の発端の存在を思い出した。
「起きたら課題やらないと」
「あー……そういえば、課題やりに来たんだっけか……」
「おれは姫奈とする気だったけどね」
おれはいつだって機会を狙ってるんだから。
その意味をよーく知ってる姫奈は、さっと目を閉じて寝たふりをする。
「……ちゃんと大学生になれたらな」
「あはは、分かってるよ」
お決まりになりつつあるフレーズをかわして、おれも静かに目を閉じた。
二人分の鼓動は、微睡みの中にすぐに溶けていった。
29
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
王様お許しください
nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。
気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。
性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。
兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜
紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。
ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。
そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?
幼馴染みのハイスペックαから離れようとしたら、Ωに転化するほどの愛を示されたβの話。
叶崎みお
BL
平凡なβに生まれた千秋には、顔も頭も運動神経もいいハイスペックなαの幼馴染みがいる。
幼馴染みというだけでその隣にいるのがいたたまれなくなり、距離をとろうとするのだが、完璧なαとして周りから期待を集める幼馴染みαは「失敗できないから練習に付き合って」と千秋を頼ってきた。
大事な幼馴染みの願いならと了承すれば、「まずキスの練習がしたい」と言い出して──。
幼馴染みαの執着により、βから転化し後天性Ωになる話です。両片想いのハピエンです。
他サイト様にも投稿しております。
学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医
ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。
筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる