ネコ科男子は彼に孕まされたい!

白亜依炉

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Re;ネコ科男子は彼に孕まされたい!⑧終

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 今日だけでもいっぱいキスしたから唇腫れちゃいそうだな。
 なんて考えてたら口を離した姫奈がバツの悪そうな顔を見せた。


「やばい、またシたくなりそ……」
「…………する?」
「ムリ、疲れた」

 ぽてっとおれの隣に倒れ込んで、疲労の色が濃い息を吐く。そりゃそうだ。おれだって疲れた。するかどうか一応聞いたけど、流石に肯定されてても付き合ってあげる体力は無かったし。
 寝転んだ状態のまま、姫奈はベッドの下に手を伸ばした。床に放置されたままの姫奈のスクールバックからスポーツタオルを取り出すと、軽くおれの首元や肩を拭ってくれる。疲れてるって言いながら、さらーっとこういうことをしてくるんだからズルいったらない。

「……あれ、ティッシュは?」
「いつもの場所にない?」
「無いから聞いてる。まぁいいか、ポケットティッシュだけど文句は無しな」

 汗を拭うついでにおれのお腹を汚す精液も拭こうとした手が止まった。どうやら部屋に常備してたティッシュが行為のついでに何処かへと吹っ飛んだらしい。鞄からポケットティッシュも取り出して、お腹の辺りを拭いてくれる。そのちょっとした圧迫感にナカが反応して、熱の籠った吐息が思わず漏れた。

「んぅ♡……ん、はぁ…♡ まだ、ナカ反応しちゃう……」
「わ、悪い……」

 何度もナカイキした感覚を思い出して肌が自然と粟立つ。姫奈もそんなおれを思い出したのか頬を赤らめて視線を逸らした。それでも肌を拭く手は止めないんだから本当に優しい奴。

「このまま触ってるだけでナカイキ出来んのかな……」

 ……なんて思ってたのに、好奇心なのか欲なのか分からないことを言われておれは姫奈の頬をちょっとだけ抓った。

「絶対イヤだからね?」
「わ、分かってる」

 けど、孕ませてほしいってお願いを姫奈は聞いてくれるらしいし、おれも……まぁ……別の機会になら考えてあげても良いのかもしれない。
 お互いの身体を拭き終わった姫奈が改めておれの隣で横になる。そして、おれを抱き寄せるとその腕の中に招き入れてくれた。足で器用に掛け布団を手繰り寄せ、二人で肩まですっぽり布団に埋まる。温かさに微睡み始めた意識の中、そういえばと事の発端の存在を思い出した。

「起きたら課題やらないと」
「あー……そういえば、課題やりに来たんだっけか……」
「おれは姫奈とする気だったけどね」

 おれはいつだって機会を狙ってるんだから。
 その意味をよーく知ってる姫奈は、さっと目を閉じて寝たふりをする。

「……ちゃんと大学生になれたらな」
「あはは、分かってるよ」

 お決まりになりつつあるフレーズをかわして、おれも静かに目を閉じた。
 二人分の鼓動は、微睡みの中にすぐに溶けていった。
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