拒絶者の行く世界

蒼華 スー

文字の大きさ
20 / 69
空からやって来た!

……………ボフッ

しおりを挟む
    「……………あのっ!」



    鈴葉が話しかけてきので、私は羅泉の身体に自分の身体を埋もれさせたまま顔だけをだし鈴葉を見た。
    そうしたら、羅泉が急に話しかけてきた。



    『おい、ヒョウ。』
    「ん?何?」
    『気をつけろ。何かいるぞ。』
    「はっ?」
    『山の方からだ。意識してみろ。気配を隠しているから分かりずらいとは思うが、こちらに段々と近ずいて来ている。』



    私は羅泉に言われた通り山の方へ意識をしてみた。
    すると、確かに何かがやってくる気配がした。
    ……………この気配は………人間?



    「……………本当だ。」
    『あぁ、多分十中八九その子天狗を攻撃した奴で間違い無いだろう。』
    「は?鈴葉って攻撃されたの?修行で傷ついたんじゃなくて?」



    その声に緑志が心外なと、言うように答えた。



    「私が、鈴葉様を傷つけるような真似、する訳がありません。鈴葉様が傷つかれたのは修行中、何者かに攻撃されたからです。
    ……………ですが、それに気づけなかった私が不甲斐なくて………。」
    「反省会は後にして。
    とりあえず、羅泉。もし、鈴葉を妖怪だからって攻撃したって事だったら、私達も出会って直ぐに攻撃される可能性があるって事なんだよね?」
    『あぁ。まぁ、ヒョウは人間だから多分大丈夫だと思うが、俺はそうだろうな。
    まぁ、そんな身の程知らずには、たっぷりと分からせるがな。どれ程の敵を相手にしていたのかを。』



    ……………なんか、物騒な事を言っているので放っておくか。下手につついたら、薮蛇になりかねないし。
    それよりも気になるのが、鈴葉を攻撃したのか、攻撃したのかだ。



    「ねぇ、鈴葉だよね?」
    「え?あ、うん。そうだけど……………?」
    「鈴葉って、人間に攻撃される様な事した?
    例えば、人間に悪さをしたとかさ?」



    そう私が聞くと、鈴葉は首を横に振り、否定した。



    「まさか!だって僕は、里からでたのは今日が初めてだし………。人間に会ったのも君が最初だし。」
    「そっか。じゃあ、緑志さんは?」
    「私は、人間を攻撃した事があります。ですが少し昔、祓い屋に攻撃された時に反撃した時くらいしかありません。」
    「そっか。ちなみに、少し昔って何時ですか?」
    「確か………七十年前位ですね。」
    「なら、多分今回の件とは関係無さそうですね。
    となると、妖怪だから攻撃したって説が、一番有力だなー。」



    もしそうなら、非常に厄介だな。何故なら、私や羅泉にも危害を加える確率がどんと増えたからだ。
    それにこういう奴は多分、妖怪を倒す為の徒党を組んでいる可能性がある。先程感じた気配は一人分だが、別の場所に仲間がいるとなれば、今来るやつを倒した所で何の解決にもならないし。



    「ねぇ、羅泉。どうする?」
    『フンッ。安心しろ。こんな小物なんぞ取るに足らんわ。お前が望むなら、八つ裂きにしてやるぞ?』




    あっ、これ羅泉に任せたら駄目だ。もし、黒幕や仲間が居たとしても吐かせる前に八つ裂きにしそう。というか、するだろうな………。




    「んーん。私が捕まえたい。やってみたい技もあるし。だから、もしもの時はお願いね?」
    『フンッ。分かった。そろそろ対人戦もしておいた方がいいだろうしな。怖気ずくなよ?』
    「ん。頑張る。」



    私はそう答えて、先程の気配を感じた方を見た。
    そして、魔法で罠を仕掛けた。






    さーて、どうなるかな?
    ちょっと不安だけど、羅泉もいるし頑張るか。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...