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可愛い孫です
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やはりもう少し話しを聞いておくべきでした。
泣きながらアズが打ち明けてくれたにも関わらず言われた内容がよく分からず申し訳なくなる。
「えーと、まぞくというのは馬の獣人かなにかですか?」
「………」
「………」
「……いや、ちがうだろ」
違ったようだ。アズごめんね。
まぞく。ま、ぞく。ま族。馬族、いやだからちがう。魔、族かな?
「魔族、で合ってます?」
馴染みのない言葉過ぎて変換するのが遅れた。
「合ってはいるが……獣人も魔族も知らないなんてエニシはいったい何処からきたんだ?」
「………」
日本です。
獣人も魔族もいない日本です。とは言えない。
たまに自分の精神世界にイッちゃってる若者がいたにはいたが。
自称魔王の心くんは元気ですかねぇ。
お隣さんだった心を少々病んでいた心くんを思い出す。
「そんなことより魔族ってなんですか?魔法使い的なものですか?」
「ちがう。簡単に言えば…悪魔は分かるか?」
悪魔という言葉に反応したのかアズの肩が揺れた。
大丈夫だというように頭を撫でてやる。
「でもアズの背中には羽なんてありませんし、髪も白いですよ?三又の槍も持ってないですし」
縁の中の悪魔のイメージは、黒髪で蝙蝠のような羽を持った人型。
「?エニシがどんな姿を想像したか分からんが基本悪魔は黒髪に赤い瞳だ。羽はない」
「やっぱりちがうじゃないですか。アズの瞳は確かに赤ですけど髪は白ですよ?」
こんなに可愛い孫。自慢でしかない。
できればこのままでいて欲しい。
「……さいしょはくろかったの。でも、しろくなっちゃった」
そう言うアズの背中は震えていて見ていて痛々しい。
その後ろ姿から今まで辛い生活を送ってきたのだろうことが分かり、これからはたくさん甘やかしてやろうと思う。
それをなしにしても、おじいちゃんは孫には弱いが。
「奴隷にされた精神的苦痛が原因か、特異体質か分からないがいきなり白くなったらしい」
一緒に檻にいたセインにも分からないらしく、出会った時にはすでに白髪だったらしい。
ん?
奴隷にされた?
奴隷になったではなく、奴隷にされた?
「その、な、アズは……」
「ママがアズのこと“できそこない”だって」
どうやら家族に、母親に捨てられたらしい。
「俺と一緒だな!俺も親はいないぞ」
いや、そんな自慢気に言われても。
一緒と言われて喜んでいいのか、親に捨てられたのを自慢していいのものかアズも複雑そうだ。
「アレンは置いといて。今までよく頑張りましたねアズ。これからは私が君の家族でおじいちゃんです」
「………」
「………」
「……いや、おじいちゃんはないだろ」
セインはツッコミ担当ですね。ボケたわけではないが。
「エニシがお母さんで俺がお父さんだろっ!」
「なんでお前がお父さんなんだ。お父さんは俺だろ」
君たちなんで私がお母さんで決定してるんですか。
どうせならおじいちゃんポジションで孫を可愛がりたい縁であった。
お父さん争奪戦を繰り広げている2人はさておき、新しい家族ができて嬉しいとニコニコと笑うアズはとても可愛い。
「おじいちゃんって呼んでもいいですよ?」
「あの、アズは、エニシはママがいい」
「………」
アズまで縁にお母さんポジションを希望。
だが縁は男であり、中身はおじいちゃんであり、身体は16歳である。
お母さんになれる気がしない。
「ママだめ?」
「だめ、じゃないですよ」
なれる、なれないではないのだ。なるしかない。
男だろうが、中身が70のおじいちゃんだろうが、子育てなんてしたことなかろうが、 家族としてアズを買ったのだから配役なんてどうでもいいだろう。
ギュッと抱きしめてやる。
「今日から私がアズのママです」
「うん!」
「パパは俺!」
「パパは俺だ!」
喧嘩するほどなんとやら。
君たちが夫婦になりなさいよと思う縁だった。
泣きながらアズが打ち明けてくれたにも関わらず言われた内容がよく分からず申し訳なくなる。
「えーと、まぞくというのは馬の獣人かなにかですか?」
「………」
「………」
「……いや、ちがうだろ」
違ったようだ。アズごめんね。
まぞく。ま、ぞく。ま族。馬族、いやだからちがう。魔、族かな?
「魔族、で合ってます?」
馴染みのない言葉過ぎて変換するのが遅れた。
「合ってはいるが……獣人も魔族も知らないなんてエニシはいったい何処からきたんだ?」
「………」
日本です。
獣人も魔族もいない日本です。とは言えない。
たまに自分の精神世界にイッちゃってる若者がいたにはいたが。
自称魔王の心くんは元気ですかねぇ。
お隣さんだった心を少々病んでいた心くんを思い出す。
「そんなことより魔族ってなんですか?魔法使い的なものですか?」
「ちがう。簡単に言えば…悪魔は分かるか?」
悪魔という言葉に反応したのかアズの肩が揺れた。
大丈夫だというように頭を撫でてやる。
「でもアズの背中には羽なんてありませんし、髪も白いですよ?三又の槍も持ってないですし」
縁の中の悪魔のイメージは、黒髪で蝙蝠のような羽を持った人型。
「?エニシがどんな姿を想像したか分からんが基本悪魔は黒髪に赤い瞳だ。羽はない」
「やっぱりちがうじゃないですか。アズの瞳は確かに赤ですけど髪は白ですよ?」
こんなに可愛い孫。自慢でしかない。
できればこのままでいて欲しい。
「……さいしょはくろかったの。でも、しろくなっちゃった」
そう言うアズの背中は震えていて見ていて痛々しい。
その後ろ姿から今まで辛い生活を送ってきたのだろうことが分かり、これからはたくさん甘やかしてやろうと思う。
それをなしにしても、おじいちゃんは孫には弱いが。
「奴隷にされた精神的苦痛が原因か、特異体質か分からないがいきなり白くなったらしい」
一緒に檻にいたセインにも分からないらしく、出会った時にはすでに白髪だったらしい。
ん?
奴隷にされた?
奴隷になったではなく、奴隷にされた?
「その、な、アズは……」
「ママがアズのこと“できそこない”だって」
どうやら家族に、母親に捨てられたらしい。
「俺と一緒だな!俺も親はいないぞ」
いや、そんな自慢気に言われても。
一緒と言われて喜んでいいのか、親に捨てられたのを自慢していいのものかアズも複雑そうだ。
「アレンは置いといて。今までよく頑張りましたねアズ。これからは私が君の家族でおじいちゃんです」
「………」
「………」
「……いや、おじいちゃんはないだろ」
セインはツッコミ担当ですね。ボケたわけではないが。
「エニシがお母さんで俺がお父さんだろっ!」
「なんでお前がお父さんなんだ。お父さんは俺だろ」
君たちなんで私がお母さんで決定してるんですか。
どうせならおじいちゃんポジションで孫を可愛がりたい縁であった。
お父さん争奪戦を繰り広げている2人はさておき、新しい家族ができて嬉しいとニコニコと笑うアズはとても可愛い。
「おじいちゃんって呼んでもいいですよ?」
「あの、アズは、エニシはママがいい」
「………」
アズまで縁にお母さんポジションを希望。
だが縁は男であり、中身はおじいちゃんであり、身体は16歳である。
お母さんになれる気がしない。
「ママだめ?」
「だめ、じゃないですよ」
なれる、なれないではないのだ。なるしかない。
男だろうが、中身が70のおじいちゃんだろうが、子育てなんてしたことなかろうが、 家族としてアズを買ったのだから配役なんてどうでもいいだろう。
ギュッと抱きしめてやる。
「今日から私がアズのママです」
「うん!」
「パパは俺!」
「パパは俺だ!」
喧嘩するほどなんとやら。
君たちが夫婦になりなさいよと思う縁だった。
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