35 / 475
得意不得意
しおりを挟む
まだ眠そうなアズを抱っこしながら食堂へと向かえば、すでに大半のメンバーは食べ終わっていたようだった。
ポツリポツリと数人が座って朝食を食べている中、見知った顔を見つけそちらに向かう。
「ジーク、おはようございます」
「…あぁ、おはよう」
昨日泣いたのが気恥ずかしいのか視線を逸らしながらも挨拶してくれた。
縁は気にすることなく隣に座れば、セインに運んでもらった朝食をアズと分けながら食べる。
シンプルだが素材を活かした味付けに縁は満足だった。
アズと美味しいねと言いながら食べるが、隣を見ればスプーンを持ったまま動かないジークがいた。
何か言おうと口を開き、だが何を言っていいか分からず閉じるといったジークらしくない行動に笑ってしまった。
「ジーク」
「あ、あぁ?なんだーーんっ!」
こちらを向いた瞬間、事前に小さく千切っておいたパンをジークの口に突っ込んでやった。
「おい!何すんだ。おどろくじゃねぇーー」
「美味しいですね」
「は?」
「ご飯、美味しいですね?」
ゆっくり確認するように言ってやれば、一瞬泣きそうな顔をしながらも笑って美味いなと言ってくれた。
昨日言ったことを覚えてくれていたようだ。
羨ましいと顔に書いてある番たちにも口々に放り込んでやり、さて今日は何をしようかと考える。
ギルドの依頼は早くとも一週間は猶予があったはずなので急ぐことはないだろう。
アズの友達探しもしてやりたいが、昨日からここでお世話になりっぱなしの恩返しもしたい。
「私たちでも手伝える仕事はありますか?」
「あ?」
「昨日、今日と食事をいただいて、部屋まで貸してもらいました。なにか私たちでもできることがあるならそれで恩返しさせてほしいのですが」
「お前……本当に人間か?」
「え?」
人間か疑われてしまうとは。
もしかして気付かない内に獣耳でも生えたのかと頭を触って確かめてみるがそれらしいものはなかった。
残念である。
希望は狼の耳です。
「いや、耳があるとかじゃなくてな。恩返しなんて言い出す人間がいるなんて思わなかったんだよ」
恩返しどころか奴隷、物としか見てない人間が多い中、縁のような人間は初めて見たらしい。
「まぁ、気にすんな。巻き込んだのはこーー」
「いいですね!手伝ってもらいましょう!」
いつの間にいたのか縁たちの背後にはサッズと見知った猫の獣人がいた。
「サッズ、シンクお前らなに言っーー」
「恩返ししたいってんですからしてもらえばいいじゃないですか。というわけで、はい」
「はい…?」
渡されたのは綺麗に編み込まれて作られた木の籠。
中には何も入っておらず、どうすればと見上げれば猫の目でニコリと微笑まれた。
「近くに木苺がなってる場所があるんス。場所はお頭が知ってるんで一緒に行って摘んできてほしいっス」
女性陣の大好物である木苺を摘んでくることで恩返しとしてくれるらしい。
ならば行くかと、アレンたちを見ながら腰を上げれば、待ったがかかった。
「そっちの2人には違うことを頼みたいっス」
「は?」
「あ?」
アレン態度が悪いです。
縁から離れるのが嫌だったのか、睨みつけるようにシンクを見るのを頭を撫でて止めさせる。
「こらこら睨まない睨まない。昨日からお世話になりっぱなしなんですから2人も頑張ってお手伝いして下さい。アズは連れて行っていいですか?」
「うーん、そうっスね。その子も力なさそうだし3人で行ってきてほしいっス。……(お目付役にもなるだろうし)」
「?頑張ります」
最後の方なんと言ったか分からなかったが、力仕事に向かない縁たちは別仕事にしてくれたらしい。
幼いアズと同等の腕力とみなされたのは少なからずショックではあったが。
「さぁ行きましょうジーク。大丈夫、採取は得意です!」
「……あぁ」
そんな不安そうな顔しないで下さい。
これでも冒険者ですよ。Fランクですけどね!
アズを片手にジークを引っ張り外へ向かうのだった。
「それは毒キノコだっつってんだろ!そっちの禍々しい色の木の実も捨てろっ」
あれから数時間。
ジークと木苺採取に向かった縁とアズは説教されっぱなしだった。
主に縁だけが。
「その色見てなんで食おうなんて思えんだよ、お前は!」
「色とりどりでいいかと思って。では、こちらならーー」
赤、青、黄とカラフルなキノコはそれだけでお皿を綺麗に彩りそうだと思ったのだが、毒キノコだったらしい。
ならばと頭上になっていた柘榴のようなものを取ろうとすれば、その手をすごい勢いではたき落とされた。
「それには2度と触るんじゃねぇ。触っただけで被れて数日はそのままだ。いいか、ぜってぇ触んじゃねぇぞ」
紫色の柘榴擬きは触るだけで被れるらしい。恐ろしや。
木苺採取に向かったものの、縁が道々拾ったキノコたちは取ったはしからジークに怒られ、遠くへ放り投げられていた。
「美味しいかと思ったんですが…」
「お前はもう少し危機感を持て。色が綺麗だからって食って死んだんじゃ、恥ずかしいだろ」
「ママはずかしい?」
「ぐっ!」
恥ずかしいママでごめんね、アズ。
確かに縁だけならお腹壊しちゃいました、で済むかもしれないがアズもいるのだ。
綺麗だからと言って食べさせて死んでしまったら悔やんでも悔やみきれない。
アズのためにも頑張ろうと思った縁であった。
「それにしてもアズは随分ジークに懐きましたね」
そう、最初こそ物騒なものばかり取ってくる縁にジークが怒りそれを見たアズはジークを怖がっていた。
だがそれが縁のため、縁が危なくないようにだと伝えればアズなりにママにとっていい人だと思ったのか、ジークを怖がることなく今ではずっと左腕に抱っこされている。
ママの威厳が……あってなかったようなものだが。
まるで親子のようだなと思っていると、ジークもそう言われ嬉しかったのかぐりぐりとアズの頭を照れ隠しに撫でていた。
アズの首が無事なことを祈ろう。
「まだかかりそうですか?」
結構歩いたようだがまだ着かないのかと聞けば、ジークが前を指さす。
「ん?なにかある……わぁ、すごいですね」
目の前に広がる光景に縁は目が離せないのであった。
ポツリポツリと数人が座って朝食を食べている中、見知った顔を見つけそちらに向かう。
「ジーク、おはようございます」
「…あぁ、おはよう」
昨日泣いたのが気恥ずかしいのか視線を逸らしながらも挨拶してくれた。
縁は気にすることなく隣に座れば、セインに運んでもらった朝食をアズと分けながら食べる。
シンプルだが素材を活かした味付けに縁は満足だった。
アズと美味しいねと言いながら食べるが、隣を見ればスプーンを持ったまま動かないジークがいた。
何か言おうと口を開き、だが何を言っていいか分からず閉じるといったジークらしくない行動に笑ってしまった。
「ジーク」
「あ、あぁ?なんだーーんっ!」
こちらを向いた瞬間、事前に小さく千切っておいたパンをジークの口に突っ込んでやった。
「おい!何すんだ。おどろくじゃねぇーー」
「美味しいですね」
「は?」
「ご飯、美味しいですね?」
ゆっくり確認するように言ってやれば、一瞬泣きそうな顔をしながらも笑って美味いなと言ってくれた。
昨日言ったことを覚えてくれていたようだ。
羨ましいと顔に書いてある番たちにも口々に放り込んでやり、さて今日は何をしようかと考える。
ギルドの依頼は早くとも一週間は猶予があったはずなので急ぐことはないだろう。
アズの友達探しもしてやりたいが、昨日からここでお世話になりっぱなしの恩返しもしたい。
「私たちでも手伝える仕事はありますか?」
「あ?」
「昨日、今日と食事をいただいて、部屋まで貸してもらいました。なにか私たちでもできることがあるならそれで恩返しさせてほしいのですが」
「お前……本当に人間か?」
「え?」
人間か疑われてしまうとは。
もしかして気付かない内に獣耳でも生えたのかと頭を触って確かめてみるがそれらしいものはなかった。
残念である。
希望は狼の耳です。
「いや、耳があるとかじゃなくてな。恩返しなんて言い出す人間がいるなんて思わなかったんだよ」
恩返しどころか奴隷、物としか見てない人間が多い中、縁のような人間は初めて見たらしい。
「まぁ、気にすんな。巻き込んだのはこーー」
「いいですね!手伝ってもらいましょう!」
いつの間にいたのか縁たちの背後にはサッズと見知った猫の獣人がいた。
「サッズ、シンクお前らなに言っーー」
「恩返ししたいってんですからしてもらえばいいじゃないですか。というわけで、はい」
「はい…?」
渡されたのは綺麗に編み込まれて作られた木の籠。
中には何も入っておらず、どうすればと見上げれば猫の目でニコリと微笑まれた。
「近くに木苺がなってる場所があるんス。場所はお頭が知ってるんで一緒に行って摘んできてほしいっス」
女性陣の大好物である木苺を摘んでくることで恩返しとしてくれるらしい。
ならば行くかと、アレンたちを見ながら腰を上げれば、待ったがかかった。
「そっちの2人には違うことを頼みたいっス」
「は?」
「あ?」
アレン態度が悪いです。
縁から離れるのが嫌だったのか、睨みつけるようにシンクを見るのを頭を撫でて止めさせる。
「こらこら睨まない睨まない。昨日からお世話になりっぱなしなんですから2人も頑張ってお手伝いして下さい。アズは連れて行っていいですか?」
「うーん、そうっスね。その子も力なさそうだし3人で行ってきてほしいっス。……(お目付役にもなるだろうし)」
「?頑張ります」
最後の方なんと言ったか分からなかったが、力仕事に向かない縁たちは別仕事にしてくれたらしい。
幼いアズと同等の腕力とみなされたのは少なからずショックではあったが。
「さぁ行きましょうジーク。大丈夫、採取は得意です!」
「……あぁ」
そんな不安そうな顔しないで下さい。
これでも冒険者ですよ。Fランクですけどね!
アズを片手にジークを引っ張り外へ向かうのだった。
「それは毒キノコだっつってんだろ!そっちの禍々しい色の木の実も捨てろっ」
あれから数時間。
ジークと木苺採取に向かった縁とアズは説教されっぱなしだった。
主に縁だけが。
「その色見てなんで食おうなんて思えんだよ、お前は!」
「色とりどりでいいかと思って。では、こちらならーー」
赤、青、黄とカラフルなキノコはそれだけでお皿を綺麗に彩りそうだと思ったのだが、毒キノコだったらしい。
ならばと頭上になっていた柘榴のようなものを取ろうとすれば、その手をすごい勢いではたき落とされた。
「それには2度と触るんじゃねぇ。触っただけで被れて数日はそのままだ。いいか、ぜってぇ触んじゃねぇぞ」
紫色の柘榴擬きは触るだけで被れるらしい。恐ろしや。
木苺採取に向かったものの、縁が道々拾ったキノコたちは取ったはしからジークに怒られ、遠くへ放り投げられていた。
「美味しいかと思ったんですが…」
「お前はもう少し危機感を持て。色が綺麗だからって食って死んだんじゃ、恥ずかしいだろ」
「ママはずかしい?」
「ぐっ!」
恥ずかしいママでごめんね、アズ。
確かに縁だけならお腹壊しちゃいました、で済むかもしれないがアズもいるのだ。
綺麗だからと言って食べさせて死んでしまったら悔やんでも悔やみきれない。
アズのためにも頑張ろうと思った縁であった。
「それにしてもアズは随分ジークに懐きましたね」
そう、最初こそ物騒なものばかり取ってくる縁にジークが怒りそれを見たアズはジークを怖がっていた。
だがそれが縁のため、縁が危なくないようにだと伝えればアズなりにママにとっていい人だと思ったのか、ジークを怖がることなく今ではずっと左腕に抱っこされている。
ママの威厳が……あってなかったようなものだが。
まるで親子のようだなと思っていると、ジークもそう言われ嬉しかったのかぐりぐりとアズの頭を照れ隠しに撫でていた。
アズの首が無事なことを祈ろう。
「まだかかりそうですか?」
結構歩いたようだがまだ着かないのかと聞けば、ジークが前を指さす。
「ん?なにかある……わぁ、すごいですね」
目の前に広がる光景に縁は目が離せないのであった。
75
あなたにおすすめの小説
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる