二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

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恥は掻き捨て

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 それから無事に隠れ家に帰ると、何故かアレンたちに部屋へ拉致された。

 「いったい何事ですか?」

 「縁を補充しなくちゃいけない」

 「は?」

 補充?寂しかったということだろうか?
 また何時ぞやのようにベッドに運ばれるとセインの膝に乗せられ、アインに足を抱えられる。
 もはやこれは定位置なのだろうか?
 今回はアズもいるのだが。

 「縁はすごいな」

 「何がですか?」

 「俺たちが獣人でも変わらない」
 
 アレンは変わらないというが、逆に縁は何故あんなにも人間たちが変わっているのかが分からなかった。

 「縁が縁でよかった」 

 そのまま夕食まで、みんなでベッドでゴロゴロすると風呂に入りアズを寝かしつけた。





 「それで?この前言っていた聞きたいことだったか。今はもう番のいない俺でもいいっつーなら話しを聞くぞ」

 部屋を後にした縁たちはジークの部屋に来ていた。

 「私はそれで構いません。はっきりした答えがほしいわけではないので」

 「そうか。んで?」

 「えーと、発情期を乗りきるためにしておいたらいいことはありますか?」

 「ぶぶぅー!……おっ、お前は、真面目な顔してなんつーこと聞いてくんだよっ」

 飲んでいたお茶を吹きだしたジークは、慌てて汚れた周りを拭きだす。

 「すいません。私もどうかとは思ったんですが、なにぶん私たち初めて同士でどうしたらいいのか分からなくて」

 「は?初めて?……あ、あーそうか、お前ら奴隷だったか」

 「俺はちがうけど」

 ジークは驚いていたが、縁たちが町にいたことを思い出したのか奴隷だったなら無理かと納得していた。

 「あー、で?発情期か。どうって言われてもな……お前ら…ヤリかたは、知ってんだよな?」

 「い、一応は……なんとなくなら、わかるんですが……その、やはり、経験が…ないわけで、不安というか…」

 少しは知識があれど実践したこともなければ、されたこともない。
 真っ赤になりながらもなんとか不安を伝える。

 「(かわいいな)」

 「え?」

 「………」
 「………」

 ジークがぽつりと何か言ったようだが、小さすぎて縁の耳には届かなかった。
 だが獣人であるアレンたちには聞こえたようで、耳をピクリと動かしたが恥ずかしさで必死な縁は気付かなかった。
 
 「……いや、それでヤリかた知ってんなら何を聞きたいんだよ」

 「その、ここの方たちも、えー、その、発情期があるわけですよね?その間、えっと、子どもとか、他の番は…その、どうしているのかと…」

 ヤリ方に関しては縁もなるようになれと思っているのだが、その間にアズたちをどうしたらいいのか分からなかった。
 そういうことをしている時にアズを部屋に入れることなどできるはずもなく、声を聞かれるのも恥ずかしい。
 獣人たちは気にしないのかもしれないが、縁は恥ずかしくてダメだった。

 「あー、なるほどな。まぁ、ガキに喘ぎ声聞かれるなんていやだわな」

 はははっと笑うジークに手元にあったタオルを投げつけた。
 恥ずかしさのあまり反射的に投げつけてしまったが、ジークは難なく受けとめ、さらに笑われた。
 悔しい!

 「こらこら落ち着け。俺も言い方が悪かったな。…まぁ、当たり前だが、発情期にはいっちまったら相手はそいつにしか構ってられなくなるからガキの相手なんかしてやれねえ。だからそのための部屋がある」

 やはり専用の部屋があるようだ。よかった。

 「あるっつーか、作った。2,3年ぐらい前に」

 わりと最近だったようだ。
 最初の頃はそんな余裕もなかったのもあり、若い子たちは聞かれても気にしない子が多かったらしい。
 だが子どもが増えるにつれ、このままではマズイのではと皆で話し合い作ったらしい。

 「発情期にしろ、発情期じゃないにしろガキに聞かせるのもよくないだろ?若いと色々元気だからな」

 それは……そういうことなのだろう。

 「その間の食事とかはどうすればいいんでしょうか。その、長い…んですよね?食堂で食べる余裕ってあるものですか?」

 「ない」
 「ないな」
 「ねぇな」

 結果=そんな余裕ないらしい。
 やばい。不安しかない。
 
 「だから保存食が主だな。部屋に溜め込んどけ。誰かに持ってきてもらうのも手だがお前にゃムリだろ?」

 ムリ!ムリムリムリ!
 持ってきてもらうって!持ってきてもうと言うことは、聞かれるということで!見られるということで!
 ムリ!ムリだから!!
 真っ赤な顔で必死に首を振る縁に皆が笑っていた。
 納得いかない!

 「今からそれでお前らちゃんとできんのかよ。で、聞きたいことはそれで全部か?」

 「そもそもの問題なんですが、人間の私に耐えられますかね?」

 「………」
 「………」
 「……今さらかよっ!」

 ジークのツッコミは分かるが話しを聞くにつれ、不安が増していく縁の身にもなってほしい。

 「というのは冗談です。それは頑張るしかないとセインに言われているのでいいんですが、男でも妊娠するというのは本当ですか?人間でも?」

 男でも妊娠できることは聞いたが、それが人間相手でも当てはまるのか。
 妊娠できるとして、どんな条件でできるのか?
 発情期毎に妊娠していては縁の身体がもたない。

 「お前の冗談は笑えねぇ。俺も今まで人間と番になったやつなんて知らねぇから悪いが分からんとしか言いようがねぇな。ここでも運命の番なんていねぇから聞くこともできんしな……」

 長いこと生きてきたジークが知らないならここでは分からないだろう。
 それほど運命の番というのは稀らしい。
 どうしたものかと4人で考えたが、結論から言ってヤってみるしかないということに落ち着いた。
 また不安が増した。
 仕方ないと諦め部屋に戻ろうとしたのだが、しかし何故かアレンとセインだけ呼び止められ戻ってきたのは朝方だったのだった。
 
 
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