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美味しいご飯
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それから数日してようやくベッドから出ることができた縁はアズとスノー、ついでにアレンを連れ町に来ていた。
途中薬草を採取しておいたためギルドで素早く依頼を済ませると色々な食料品が並ぶ市場へと向かう。
「3人は苦手な食べものとかないんですか?」
「ないな」
「分かんない」
「キュァ?」
なんとなくアレンはそうだろうとは思っていたが、アズとスノーに関してはまだ自分でも分かっていないのだろう。
「アレンはいいとして、アズとスノーは食べておかしいと思ったらすぐに言って下さいね。身体に合わないものを食べると最悪死ぬこともあるんです」
異変を感じたらすぐ言うように言えば2人とも素直に頷いていた。
「俺はいいのかよ」
「だって苦手なものないんでしょ?」
「そうだけど……」
ならばいいではないかと拗ねるアレンは放っておき、アズと手を繋いで店々を見て回る。
「あちらではパン食でしたからお米を買って行きましょう。あとは砂糖と小豆があればーーあった!」
野菜類が多く置かれている店の中、端の方でひっそりとやっていた店でこれまた少しだが小豆がおいてあるのを目敏く見つけた。
食べたい!という欲から来るセンサーだろうか。
「ちっせぇ豆」
「これなぁに?」
「これで美味しいものが作れるんです。すいませーん、この豆ってこれだけですか?」
やっと見つけた小豆に喜び店員に話しかければ、それまで後ろを向いていた男が振り向く。
「あぁ?お前これが何か分かんのか?」
不機嫌そうな顔にツリ目な年配の男性にアズは即座に縁の後ろに隠れてしまった。
怖かったらしい。
「小豆ですよね。もしまだ在庫があるようなそれもお願いしたいのですが」
「………そんなに買って使い方分かんのか?」
どうやらこちらでは小豆があまり知られていないらしい。
扱っていたのもこの店だけであったし、食べ方も分からなければ枕に詰めるぐらいしかないだろう。
もちろん前世では縁も小豆枕愛用者だった。
「作りたいものがあるんです。家族も多いのでもう少し量が欲しいんです」
ダメかと聞けば、まだ納得できてはいないようだが裏に仕舞われていた在庫も出してきてくれた。
「あとはこんだけだな。あぁ金はいらん。使い道も分からんしたまたま採れたから売りに出してみたが一向に売れんでもう捨てようと思っとったんじゃ」
しかしせっかくの売り物をタダでは申し訳ないと、隣に並べてあった枝豆なども追加で購入した。
また買いに来ると約束し、今度は米を探す。
米を扱う店に行けば意外にも米にも数種類あったようで、普通のものと少々値は張ったが餅米に近いものも購入する。
あとは砂糖や野菜、果物と胡麻もあったので購入しておいた。
「こんなものでしょうか?アレンたちは何か欲しいものはありませんでしたか?」
首を振る2人と何も言わないスノーに、ならばと荷物を抱え家に帰るのであった。
ここでマジックバックに入れるということを忘れているのが縁であった。
では今日こそぼた餅を!と気合いを入れ調理場に向かうと調理担当の獣人たちに火を使う危ない工程は手伝ってもらい餅米を炊き、小豆を煮ていく。
「いいにお~い」
甘い匂いが充満する調理場に他の面々もワクワクしている。
この世界ではお菓子というものがないらしく、甘い味付けの料理はあるようだが子どもが食べるような甘いお菓子というお菓子はない。
砂糖もそれなりに高価なため一般家庭で使うことはそうないそうだ。
炊けた米を少しだが粒が残るまで潰してもらい、手伝いたいというアズには別に作っていた餡作りを手伝ってもらう。
「これぐらいで大丈夫だと思います。ではこのお米を全て一口台に丸めて、餡が冷めたようならその丸めた米の周りに餡を包み込むように巻いて下さい」
初めて触る柔らかい不思議な感触に最初は皆戸惑っているようだったが、慣れれば手際のいい彼らは次々とぼた餅を完成させていく。
見慣れた形状に縁もニンマリしてしまう。
結構な量を作った縁たちは夕飯にそれを皆に振る舞うことにした。
「なんだこれ?」
「ぼた餅です」
見たことない形状に戸惑うジークに小皿にのせたぼた餅を差し出せば、一口食べたのち甘めぇと口を覆ってしまう。
「甘いのダメでしたか?ならこちらをどうぞ。アズが頑張ってお手伝いしてくれました」
甘いものが苦手らしいジークにもう一つの皿を差し出せば、美味しそうに食べてくれた。
「これ…枝豆か?」
「はい。私はぼた餅の方が好きですけど甘いのが苦手な方もいるかと思って作ってみました」
アズに手伝ってもらったのはずんだ餅だ。
ぼた餅に比べ少量な砂糖と塩で味付けするため甘いものが苦手でも食べられると思ったのだ。
「アズがつぶしたんだよ」
「そうか。すごくうめぇよ」
よくやったと褒めるジークに隣でぼた餅を頬張っていたアズもご満悦だ。
得体の知れない物体に警戒していた面々もジークの美味しいという言葉に安心したのか次々と口にしている。
慣れない食感みたいだっだが大人たちはずんだ餅、ぼた餅は特に子どもたちが喜んでくれた。
縁も久しぶりのぼた餅に大満足だった。
ちなみにアレンはぼた餅、セインはずんだ餅を気に入り、アズは両方美味しそうに頬張っていた。
途中薬草を採取しておいたためギルドで素早く依頼を済ませると色々な食料品が並ぶ市場へと向かう。
「3人は苦手な食べものとかないんですか?」
「ないな」
「分かんない」
「キュァ?」
なんとなくアレンはそうだろうとは思っていたが、アズとスノーに関してはまだ自分でも分かっていないのだろう。
「アレンはいいとして、アズとスノーは食べておかしいと思ったらすぐに言って下さいね。身体に合わないものを食べると最悪死ぬこともあるんです」
異変を感じたらすぐ言うように言えば2人とも素直に頷いていた。
「俺はいいのかよ」
「だって苦手なものないんでしょ?」
「そうだけど……」
ならばいいではないかと拗ねるアレンは放っておき、アズと手を繋いで店々を見て回る。
「あちらではパン食でしたからお米を買って行きましょう。あとは砂糖と小豆があればーーあった!」
野菜類が多く置かれている店の中、端の方でひっそりとやっていた店でこれまた少しだが小豆がおいてあるのを目敏く見つけた。
食べたい!という欲から来るセンサーだろうか。
「ちっせぇ豆」
「これなぁに?」
「これで美味しいものが作れるんです。すいませーん、この豆ってこれだけですか?」
やっと見つけた小豆に喜び店員に話しかければ、それまで後ろを向いていた男が振り向く。
「あぁ?お前これが何か分かんのか?」
不機嫌そうな顔にツリ目な年配の男性にアズは即座に縁の後ろに隠れてしまった。
怖かったらしい。
「小豆ですよね。もしまだ在庫があるようなそれもお願いしたいのですが」
「………そんなに買って使い方分かんのか?」
どうやらこちらでは小豆があまり知られていないらしい。
扱っていたのもこの店だけであったし、食べ方も分からなければ枕に詰めるぐらいしかないだろう。
もちろん前世では縁も小豆枕愛用者だった。
「作りたいものがあるんです。家族も多いのでもう少し量が欲しいんです」
ダメかと聞けば、まだ納得できてはいないようだが裏に仕舞われていた在庫も出してきてくれた。
「あとはこんだけだな。あぁ金はいらん。使い道も分からんしたまたま採れたから売りに出してみたが一向に売れんでもう捨てようと思っとったんじゃ」
しかしせっかくの売り物をタダでは申し訳ないと、隣に並べてあった枝豆なども追加で購入した。
また買いに来ると約束し、今度は米を探す。
米を扱う店に行けば意外にも米にも数種類あったようで、普通のものと少々値は張ったが餅米に近いものも購入する。
あとは砂糖や野菜、果物と胡麻もあったので購入しておいた。
「こんなものでしょうか?アレンたちは何か欲しいものはありませんでしたか?」
首を振る2人と何も言わないスノーに、ならばと荷物を抱え家に帰るのであった。
ここでマジックバックに入れるということを忘れているのが縁であった。
では今日こそぼた餅を!と気合いを入れ調理場に向かうと調理担当の獣人たちに火を使う危ない工程は手伝ってもらい餅米を炊き、小豆を煮ていく。
「いいにお~い」
甘い匂いが充満する調理場に他の面々もワクワクしている。
この世界ではお菓子というものがないらしく、甘い味付けの料理はあるようだが子どもが食べるような甘いお菓子というお菓子はない。
砂糖もそれなりに高価なため一般家庭で使うことはそうないそうだ。
炊けた米を少しだが粒が残るまで潰してもらい、手伝いたいというアズには別に作っていた餡作りを手伝ってもらう。
「これぐらいで大丈夫だと思います。ではこのお米を全て一口台に丸めて、餡が冷めたようならその丸めた米の周りに餡を包み込むように巻いて下さい」
初めて触る柔らかい不思議な感触に最初は皆戸惑っているようだったが、慣れれば手際のいい彼らは次々とぼた餅を完成させていく。
見慣れた形状に縁もニンマリしてしまう。
結構な量を作った縁たちは夕飯にそれを皆に振る舞うことにした。
「なんだこれ?」
「ぼた餅です」
見たことない形状に戸惑うジークに小皿にのせたぼた餅を差し出せば、一口食べたのち甘めぇと口を覆ってしまう。
「甘いのダメでしたか?ならこちらをどうぞ。アズが頑張ってお手伝いしてくれました」
甘いものが苦手らしいジークにもう一つの皿を差し出せば、美味しそうに食べてくれた。
「これ…枝豆か?」
「はい。私はぼた餅の方が好きですけど甘いのが苦手な方もいるかと思って作ってみました」
アズに手伝ってもらったのはずんだ餅だ。
ぼた餅に比べ少量な砂糖と塩で味付けするため甘いものが苦手でも食べられると思ったのだ。
「アズがつぶしたんだよ」
「そうか。すごくうめぇよ」
よくやったと褒めるジークに隣でぼた餅を頬張っていたアズもご満悦だ。
得体の知れない物体に警戒していた面々もジークの美味しいという言葉に安心したのか次々と口にしている。
慣れない食感みたいだっだが大人たちはずんだ餅、ぼた餅は特に子どもたちが喜んでくれた。
縁も久しぶりのぼた餅に大満足だった。
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