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私の家族
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「ただいま帰りました」
「「「おかえり」」」
「ママ、おかえりなさい」
こうして返事が返ってくることに喜びを感じる。
1人ではないのだと実感できる。
駆け寄ってくるアズを抱き上げれば、待ってたとばかりに縁を抱きしめてくる3人の力強い腕に安心するのだった。
「いい子に待っててくれたアズにお土産がありますよ」
「おみやげ?」
なにそれ?と首を傾げるアズを抱えたまま子どもたちが遊ぶ広場まで向かう。
アレンたちはギュウギュウと数分縁を抱きしめた後、満足したのか仕事に戻っていった。
「エルと町を散歩していた時に本屋があったので、アズでも楽しめそうな絵本を買ってきました」
「えほん?」
よく分かってないようなので見せてみるが、やはり見たことがなかったのか首を傾げている。
「時々アズが夜に眠れない時にお話ししたことがあったでしょう?桃太郎、浦島太郎、金太郎とか」
お昼寝が長過ぎたのか、遊び足りなかったのか中々寝付けないアズに縁が日本の昔話をしてあげたのだ。
国も世界も違うため色々補足しながらも話していれば、最後にはスヤスヤと眠りについていた。
中でも桃太郎がお気に入りで、鬼に見立てたサッズを友達と追い回しては退治していた。
勿論きびだんご(妥協して餡子餅)を持たせ、仲間(友達)を増やしていた。
可愛いなぁとお母さん役(本当はお婆さんだがアズが嫌がった)の縁はお父さん役(片方だけお爺さんはおかしいので)のジークと一緒に子どもたちを見ながらお茶を啜っていたのだった。
理想の老後生活だった気がする。
「その他にも色んなお話しがたくさんあるんですよ。それを分かりやすく絵と字で書いてあるものです」
「アズ、よめない」
たくさんあると喜んだアズも、しかし絵は分かっても字が読めないと落ち込んでしまう。
「大丈夫、最初は私が読みます。でも慣れてきたらアズがパパたちに読んであげてくれますか?きっとパパたちも読んだことがないと思うので」
「よむ!アズやる!」
やる気に満ち溢れたアズに微笑む。
大好きなママのお願い+パパたちも知らないことを教えられるとやる気になっているのだろう。
ならばと絵本を開けば、やはりというかそれに気づいた子どもたちが集まってくる。
何度か他の子たちにも読み聞かせ(絵本はないが)をしていたため気になったのだろう。
膝にアズを乗せると両隣り、前、背中から覗き込むような子どもにも読み聞かせてやるのだった。
「ーーなのでした。おしまい」
「「「「「……」」」」」
オオカミ少年に似たその話しにアズと何人かの子は面白かったと手を叩いていたが、数人の子は若干顔色が悪い。
「嘘には良い嘘と悪い嘘があるんです。その人を想ってつく良い嘘と、誰かを困らせるだけの悪い嘘はつき続けるとこの少年のように何かあっても誰も助けてくれなくなるかもしれません。なので、みんなはそんなことにならないように気をつけましょうね」
「「「はーい」」」
「「……はい」」
身に覚えがあるのだろう。
顔色の悪い子どもは返事にも元気がなく、今日はこれでおしまいと言えば広場を走り去っていくのだった。
数時間後、夕食の席で数人の母親からお礼を言われた。
どうやら今までの悪事(いたずら&嘘)を子どもたちが泣いて謝ってきたらしい。
「あの子があんなに素直に言うなんて驚いたわ」
「ウチの子も泣いて謝ってきた時は何事かと思ったわよ」
「ほんとよ~。エニシくんのおかげね」
「ありがとね。これで少しはマシになるでしょ」
何も知らないアレンたちはなんのことだ?と不思議そうにしている。
「泣かせてしまったようで申し訳ないんですが、あの子たちの役にたったのなら良かったです」
「何言っんの。私なんか怒って何回泣かせたか分からないわよ」
「ウチの子だって毎回泣いて許してもらおうとするんだから」
「あら、ウチもよ。泣き出すと旦那がす~ぐ許しちゃうんだから。まるで私が悪いみたいじゃない」
「分かるわ~。私が注意する度に怒りすぎだって言ってくるのよ。ならアンタがやれっての」
「「「わかるわ~」」」
いつの間にか旦那の愚痴大会に発展してしまったらしい。
止まらぬ奥様たちに縁たちは素早く食事を済ませると食堂を後にするのだった。
どうやらその後数時間後は大会は続いたようだ。
女性に口では勝てないと思い知った。
「女ってコエーな」
ボソリと溢したアレンの呟きにみんなが無言で頷くのであった。
「俺たちには……ないか?」
「ん?何がですか?あ、お土産ですか?すいません今度は忘れず買ってきますから」
セインの言葉に申し訳ないと謝れば、みんなに溜息をつかれ首を振られる。
何だ?何だ?
「土産じゃねぇよ。じゃなくて、縁は俺たちに不満はねぇのかって聞いてんだよ」
「は?」
何だそれ?
「女どもが話してたみたいに、縁が俺たちに直してほしいことがあったら教えてくれ」
そう言うアレンたちに考えてみるが何も浮かばない。
「ゔーん……ないですね」
3人が3人共縁を愛してくれている。
それぞれがそれぞれに表現も言葉も違うが、それでも全身で愛してくれているのが分かるため嬉しいことはあれど、困ることも直してほしいところもないのだった。
「「「おかえり」」」
「ママ、おかえりなさい」
こうして返事が返ってくることに喜びを感じる。
1人ではないのだと実感できる。
駆け寄ってくるアズを抱き上げれば、待ってたとばかりに縁を抱きしめてくる3人の力強い腕に安心するのだった。
「いい子に待っててくれたアズにお土産がありますよ」
「おみやげ?」
なにそれ?と首を傾げるアズを抱えたまま子どもたちが遊ぶ広場まで向かう。
アレンたちはギュウギュウと数分縁を抱きしめた後、満足したのか仕事に戻っていった。
「エルと町を散歩していた時に本屋があったので、アズでも楽しめそうな絵本を買ってきました」
「えほん?」
よく分かってないようなので見せてみるが、やはり見たことがなかったのか首を傾げている。
「時々アズが夜に眠れない時にお話ししたことがあったでしょう?桃太郎、浦島太郎、金太郎とか」
お昼寝が長過ぎたのか、遊び足りなかったのか中々寝付けないアズに縁が日本の昔話をしてあげたのだ。
国も世界も違うため色々補足しながらも話していれば、最後にはスヤスヤと眠りについていた。
中でも桃太郎がお気に入りで、鬼に見立てたサッズを友達と追い回しては退治していた。
勿論きびだんご(妥協して餡子餅)を持たせ、仲間(友達)を増やしていた。
可愛いなぁとお母さん役(本当はお婆さんだがアズが嫌がった)の縁はお父さん役(片方だけお爺さんはおかしいので)のジークと一緒に子どもたちを見ながらお茶を啜っていたのだった。
理想の老後生活だった気がする。
「その他にも色んなお話しがたくさんあるんですよ。それを分かりやすく絵と字で書いてあるものです」
「アズ、よめない」
たくさんあると喜んだアズも、しかし絵は分かっても字が読めないと落ち込んでしまう。
「大丈夫、最初は私が読みます。でも慣れてきたらアズがパパたちに読んであげてくれますか?きっとパパたちも読んだことがないと思うので」
「よむ!アズやる!」
やる気に満ち溢れたアズに微笑む。
大好きなママのお願い+パパたちも知らないことを教えられるとやる気になっているのだろう。
ならばと絵本を開けば、やはりというかそれに気づいた子どもたちが集まってくる。
何度か他の子たちにも読み聞かせ(絵本はないが)をしていたため気になったのだろう。
膝にアズを乗せると両隣り、前、背中から覗き込むような子どもにも読み聞かせてやるのだった。
「ーーなのでした。おしまい」
「「「「「……」」」」」
オオカミ少年に似たその話しにアズと何人かの子は面白かったと手を叩いていたが、数人の子は若干顔色が悪い。
「嘘には良い嘘と悪い嘘があるんです。その人を想ってつく良い嘘と、誰かを困らせるだけの悪い嘘はつき続けるとこの少年のように何かあっても誰も助けてくれなくなるかもしれません。なので、みんなはそんなことにならないように気をつけましょうね」
「「「はーい」」」
「「……はい」」
身に覚えがあるのだろう。
顔色の悪い子どもは返事にも元気がなく、今日はこれでおしまいと言えば広場を走り去っていくのだった。
数時間後、夕食の席で数人の母親からお礼を言われた。
どうやら今までの悪事(いたずら&嘘)を子どもたちが泣いて謝ってきたらしい。
「あの子があんなに素直に言うなんて驚いたわ」
「ウチの子も泣いて謝ってきた時は何事かと思ったわよ」
「ほんとよ~。エニシくんのおかげね」
「ありがとね。これで少しはマシになるでしょ」
何も知らないアレンたちはなんのことだ?と不思議そうにしている。
「泣かせてしまったようで申し訳ないんですが、あの子たちの役にたったのなら良かったです」
「何言っんの。私なんか怒って何回泣かせたか分からないわよ」
「ウチの子だって毎回泣いて許してもらおうとするんだから」
「あら、ウチもよ。泣き出すと旦那がす~ぐ許しちゃうんだから。まるで私が悪いみたいじゃない」
「分かるわ~。私が注意する度に怒りすぎだって言ってくるのよ。ならアンタがやれっての」
「「「わかるわ~」」」
いつの間にか旦那の愚痴大会に発展してしまったらしい。
止まらぬ奥様たちに縁たちは素早く食事を済ませると食堂を後にするのだった。
どうやらその後数時間後は大会は続いたようだ。
女性に口では勝てないと思い知った。
「女ってコエーな」
ボソリと溢したアレンの呟きにみんなが無言で頷くのであった。
「俺たちには……ないか?」
「ん?何がですか?あ、お土産ですか?すいません今度は忘れず買ってきますから」
セインの言葉に申し訳ないと謝れば、みんなに溜息をつかれ首を振られる。
何だ?何だ?
「土産じゃねぇよ。じゃなくて、縁は俺たちに不満はねぇのかって聞いてんだよ」
「は?」
何だそれ?
「女どもが話してたみたいに、縁が俺たちに直してほしいことがあったら教えてくれ」
そう言うアレンたちに考えてみるが何も浮かばない。
「ゔーん……ないですね」
3人が3人共縁を愛してくれている。
それぞれがそれぞれに表現も言葉も違うが、それでも全身で愛してくれているのが分かるため嬉しいことはあれど、困ることも直してほしいところもないのだった。
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