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想像以上
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「やばいやばいやばいやばいやばいやばい…やばすぎるっ!」
うるさい。
「そんな大声出さないで下さい。嫌われても知りませんよ」
「それは困る!けどやばい!可愛い過ぎてやばいっ!」
「うっさいわ!」
だから、うるさい。2人とも。
漸く来ることができたギルドでは、ジンが繋を見た途端雄叫びのような声を上げ、マーガレットに殴られていた。
「お久しぶりです。無事産まれたのでご報告に来ました」
沈黙(という名の気絶)したジンは放っておきマーガレットに挨拶すれば、よく来たとばかりに抱きしめられた。
「大変だったろ。よく頑張ったね」
褒めるように頭を撫でられれば、まるで小さい子にでもなってしまった気分だ。
「繋と名付けました。女の子です。可愛いでしょう?」
自慢するように腕の中の我が子を見せれば、瞬間どんな力を使ったのか起き上がったジンが覗き込んでくる。
キョンシーかのようだ。
「ひっ」
エルが怯えて半歩下がった。
「可愛いねぇぇ」
孫を溺愛するおじいちゃんの顔だ。
アズに初めて会った時も自分はこんな顔をしていたかもしれないと思うと、恥ずかしくなった。
「にしても、ずいぶん肝が据わった赤ん坊だね。これだけ騒いでも泣き声一つ上げないとは」
「そうだね。まぁ、泣きはしないけど……笑いもしないね」
笑わなくても十分可愛いのだが、あまりの反応の無さにマーガレットが心配している。
「うーん、いつもはそうでもないんですけど…たぶん初めての人と場所に慣れてないからかもしれません」
もうすでにセインに似たとか……ないないない。
産まれる前にそんな話ししていたが、そんな…きっとない。
「慣れるまでですね。では、私たちはこれで。今からランの所にも顔を出しーー」
「大丈夫、私たちも一緒に行くよ」
……は?
え?何をそんな当たり前みたいな顔…あれ?マーガレットさんも乗り気?私が間違ってるんですかね?
「なに、私たちもあちらの様子見に行こうと思ってたんだよ」
「何かあったんですか?」
ギルドマスターであるマーガレットが直々に行くとはランに何かあったのではと心配になった。
「心配するようなことはないよ。元々定期的に行ってたんだ。ただいつもは私1人でーー」
「たまたま!たまたま今日は仕事がひと段落して手が空いてたんだ。ア、アンタだってその子を抱いたままじゃ色々不便だろ?手伝ってやるから何でもいいな」
それらしいことを言ってはいるが、目が泳いでいる上にジンが隣で笑っていることから、ただ繋と離れ難いだけなのだろう。
ならばーー
「では遠慮なく。腕が疲れたので代わってもらっていいですか?」
泣いてないなら大丈夫だろうとマーガレットに繋を差し出せば、ビクビクしながらもしっかりと抱いていた。
では行こうかと隣を見れば、繋を抱っこするマーガレットをジッと見つめる2人の姿が。
「……後でマーガレットさんに代わってもらって下さい。エルは帰りにお願いしますね」
そんな羨ましそうに見ずとも言えばいくらでも代わってあげるのに。
繋が嫌がるなら話は別だが、笑いはしないが泣くこともないので安心して任せられる。
「にしてもよく君たち3人で来られたね。彼は反対しなかったかのかい?」
「この子のパパは大丈夫でしたが、他の2人が反対してましたね。うるさかったので投げ飛ばしてきました」
「……な、投げ?え?」
ね?とエルを見ればそっと視線を逸らされた。何故?
「大丈夫、ちゃんと受け身とってましたから」
「いや、そういうことじゃないでしょ」
何も問題ないと言おうとしたのだが、そんなことを言いたいんじゃないと言われる。
では何だろう?
「うん、何もない。何もないよ」
そう何もないと頷くエルに首を傾げながらも、大丈夫だと言うなら問題ないだろうと気にしないことにした。
歩きながら最近の様子を聞いていれば、どうやらリックがちょこちょこ依頼を1人で受けに来ているらしい。
繋が産まれる直前にも連絡はしていたが元気そうにやってるようだとあまり気にしていなかった。
今度また連絡してみますかね。
「ランの方はどうですか?」
「順調だよ。珍しさと味、貴重さからかなりに気に入ってもらっているよ」
良かった。
縁が提案したとは言え、実際動くのはジークやマーガレット、ランであり縁が出来ることはない。
上手くいくか不安ではあったが、順調そうでホッとした。
「私も時々お裾分けしてもらうんだけど本当に美味しいよ。……マーガレットそろそろ交代ーー」
「もう着いたようだね。ほら、とっと中に入んな」
「マーガレットのいじわるーー!」
結局ジンは交代してもらうことが出来ず、泣きながら中に入っていった。
……何も泣かずとも。
年齢による情緒不安定だろうか?
「あの人……あんな人だったっけ?」
ジンのおかしな行動にエルも混乱しているようだ。
「少々…いや、かなり?喜怒哀楽が激しくなりましたね。私たちは慣れるのにもう少しかかりそうですが」
それも自分たちに気を許してくれているのだと思えば慣れるしかないだろうとエルと頷き合うのだった。
うるさい。
「そんな大声出さないで下さい。嫌われても知りませんよ」
「それは困る!けどやばい!可愛い過ぎてやばいっ!」
「うっさいわ!」
だから、うるさい。2人とも。
漸く来ることができたギルドでは、ジンが繋を見た途端雄叫びのような声を上げ、マーガレットに殴られていた。
「お久しぶりです。無事産まれたのでご報告に来ました」
沈黙(という名の気絶)したジンは放っておきマーガレットに挨拶すれば、よく来たとばかりに抱きしめられた。
「大変だったろ。よく頑張ったね」
褒めるように頭を撫でられれば、まるで小さい子にでもなってしまった気分だ。
「繋と名付けました。女の子です。可愛いでしょう?」
自慢するように腕の中の我が子を見せれば、瞬間どんな力を使ったのか起き上がったジンが覗き込んでくる。
キョンシーかのようだ。
「ひっ」
エルが怯えて半歩下がった。
「可愛いねぇぇ」
孫を溺愛するおじいちゃんの顔だ。
アズに初めて会った時も自分はこんな顔をしていたかもしれないと思うと、恥ずかしくなった。
「にしても、ずいぶん肝が据わった赤ん坊だね。これだけ騒いでも泣き声一つ上げないとは」
「そうだね。まぁ、泣きはしないけど……笑いもしないね」
笑わなくても十分可愛いのだが、あまりの反応の無さにマーガレットが心配している。
「うーん、いつもはそうでもないんですけど…たぶん初めての人と場所に慣れてないからかもしれません」
もうすでにセインに似たとか……ないないない。
産まれる前にそんな話ししていたが、そんな…きっとない。
「慣れるまでですね。では、私たちはこれで。今からランの所にも顔を出しーー」
「大丈夫、私たちも一緒に行くよ」
……は?
え?何をそんな当たり前みたいな顔…あれ?マーガレットさんも乗り気?私が間違ってるんですかね?
「なに、私たちもあちらの様子見に行こうと思ってたんだよ」
「何かあったんですか?」
ギルドマスターであるマーガレットが直々に行くとはランに何かあったのではと心配になった。
「心配するようなことはないよ。元々定期的に行ってたんだ。ただいつもは私1人でーー」
「たまたま!たまたま今日は仕事がひと段落して手が空いてたんだ。ア、アンタだってその子を抱いたままじゃ色々不便だろ?手伝ってやるから何でもいいな」
それらしいことを言ってはいるが、目が泳いでいる上にジンが隣で笑っていることから、ただ繋と離れ難いだけなのだろう。
ならばーー
「では遠慮なく。腕が疲れたので代わってもらっていいですか?」
泣いてないなら大丈夫だろうとマーガレットに繋を差し出せば、ビクビクしながらもしっかりと抱いていた。
では行こうかと隣を見れば、繋を抱っこするマーガレットをジッと見つめる2人の姿が。
「……後でマーガレットさんに代わってもらって下さい。エルは帰りにお願いしますね」
そんな羨ましそうに見ずとも言えばいくらでも代わってあげるのに。
繋が嫌がるなら話は別だが、笑いはしないが泣くこともないので安心して任せられる。
「にしてもよく君たち3人で来られたね。彼は反対しなかったかのかい?」
「この子のパパは大丈夫でしたが、他の2人が反対してましたね。うるさかったので投げ飛ばしてきました」
「……な、投げ?え?」
ね?とエルを見ればそっと視線を逸らされた。何故?
「大丈夫、ちゃんと受け身とってましたから」
「いや、そういうことじゃないでしょ」
何も問題ないと言おうとしたのだが、そんなことを言いたいんじゃないと言われる。
では何だろう?
「うん、何もない。何もないよ」
そう何もないと頷くエルに首を傾げながらも、大丈夫だと言うなら問題ないだろうと気にしないことにした。
歩きながら最近の様子を聞いていれば、どうやらリックがちょこちょこ依頼を1人で受けに来ているらしい。
繋が産まれる直前にも連絡はしていたが元気そうにやってるようだとあまり気にしていなかった。
今度また連絡してみますかね。
「ランの方はどうですか?」
「順調だよ。珍しさと味、貴重さからかなりに気に入ってもらっているよ」
良かった。
縁が提案したとは言え、実際動くのはジークやマーガレット、ランであり縁が出来ることはない。
上手くいくか不安ではあったが、順調そうでホッとした。
「私も時々お裾分けしてもらうんだけど本当に美味しいよ。……マーガレットそろそろ交代ーー」
「もう着いたようだね。ほら、とっと中に入んな」
「マーガレットのいじわるーー!」
結局ジンは交代してもらうことが出来ず、泣きながら中に入っていった。
……何も泣かずとも。
年齢による情緒不安定だろうか?
「あの人……あんな人だったっけ?」
ジンのおかしな行動にエルも混乱しているようだ。
「少々…いや、かなり?喜怒哀楽が激しくなりましたね。私たちは慣れるのにもう少しかかりそうですが」
それも自分たちに気を許してくれているのだと思えば慣れるしかないだろうとエルと頷き合うのだった。
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