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抗議
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「ダメだ」
「「ヤっ!」」
「危ないから、な?」
「やっ!」
子どもたちからの抗議に説得していたジークとセインは困り果てていた。
自分たちもママを助けに行くと聞かず、しかし親として怪我などしないように待っていてほしいと頼むがイヤだと首を振られるばかり。
アズと違いまだ幼く身を守る術を殆ど持たない繋たちを連れて行くにはあまりに負担が大き過ぎる。
どうにか諦めてくれと頼むのだが……
「ママあいたいの!」
「「ママ!」」
早いとこ縁を助けに行きたいが、行かせないとばかりに立ち塞がる我が子たちに困り果てる。
「繋、すぐにママを連れて帰ってくるから。だから頼むからここでーー」
「やーーー!や、や、や、やーー!」
繋を抱き上げセインが何とかあやそうとするが、イヤだとばかりに暴れ顔を引っ掻かれていた。
「「ママあいたい」」
繋とは違い暴れはしないが目で訴えてくる双子にジークも参っていた。
「すぐに会える。だから待っーー」
「「「ヤーーーーっ!」」」
堂々巡りである。
こんな状態では仲間達に預けていくのも難しくどうしようかと思っていればーー
「………ばーば」
「ん?」
「ばーばがいい!」
ばーば?と考え、なるほどマーガレットたちなら預かってくれるかもしれないと思いつく。
双子もじーじと呼んでいることから彼らとなら大人しく待っていてくれるのだろうと思っていれば……
「なんだって!?すぐ!すぐに私たちも向かうから町の外で落ち合おう!マーガレット~~」
事情を話し子どもたちを預かってくれないかと頼む前に通信を切られてしまった。
偶々出たのがジンであったこともあり冷静に最後まで話しを聞いてもらえず、しかし着いてから説明すればいいだろうと急いで町に向かった。
「さぁ準備万端だよ!」
「みんなであの子を取り戻しに行こう!」
「「「おーー!」」」
「待て待て待て」
話しが違う。
子どもたちもちゃっかり乗っている。
町近くで合流したマーガレットたちは何故か完全防備しており、腰周りには武器も装備していることから冒険者時代の頃のものだろう。
完全に今から戦いに行かんとばかりの格好にこれはマズいと止めるが。
「あの子が危ない目に遭ってるってのに暢気に家で待ってなんかいられるかい!一緒に行くに決まってんだろ!」
なんとも男らしい一言。
「現役を退いたとは言えまだそれなりに戦えるよ。足手纏いには絶対にならないから一緒に行かせてほしい」
笑顔が何とも怪しい。
自身の番ながら本当に皆に愛されているなと実感する。
ここまで言われ断るなど出来るはずもなく、見ればマーガレットの足に張り付きこちらを窺っている繋の姿に初めからこうなると分かっていたのだろうと悟った。
「お前は……本当にママそっくりだな」
怒られないかとビクビクしながらもこうと決めたら譲らない。
下手に頭が回るのはあまりいいとは言えないが、ママが大好きだからこそしたと思えば怒るに怒れない。
「ケイがママなおしてあげるんだもん」
「「ママたすけるの」」
もう自分たちだけで考える頭があるのだ。
いつまでも赤ん坊ではないのだと、日々成長しているのだと今更ながら理解した。
「分かった。けどお前らはこの2人から絶対に離れるんじゃねぇぞ?ケガなんかしたらママが泣くからな」
「「「うん!」」」
実際見たことはないが、縁やエルの話からマーガレットたちもそれなりの腕であるだろうことは知っていたため2人には子どもたちを守ってくれるよう頼んだ。
「そうと決まればさっさと行くぞ。エル、道案内は頼んだ」
「分かった」
縁のことだ、きっと自分たちのことを待ってくれている。
子どもたちが付いてくることは想定外だったが、縁を助けたいという気持ちは自分たち番も子どもたちも違わないだろう。
「……翔は置いてきてよかったんじゃないか?」
最初こそ繋たちと一緒に騒いでいた翔だが、途中静かだなと見ればルーの腕の中でグースカ眠っていた。
ならば置いてきても良かったのではないかと言えばーー
「ドラゴンは頑丈だからね。まだちゃんと飛べないけど投げて攻撃するぐらいには役に立つよ」
「………そうか」
ドラゴンの子育てとは獣人とは違いかなり過酷らしい。
敵に向かって我が子を投げるなどジークには考えられないが、その頑丈な鱗故にきっとそれも可能なのだろう。
ロンを見ても特に気にしていないため嘘を言っているわけではないと思う。
「縁がいねぇから言葉は分かってやれねぇが勿論来てくれんだろ?」
まさか伝説級であるフェンリルが縁の獣魔になるとは思っていなかったが、今思えばこれほど力強い味方はいない。
ここまで付いて来てくれたことから手を貸してくれるとは思っていたが、念のため確認すれば当たり前だとばかりに頷かれ自信がついた。
「準備万端だな」
エルには悪いがジークは男を生かしておく気はない。
自分たちから縁を奪った罪は重いのだ。
「縁を攫ったことーー死ぬほど後悔させてやんよ」
さぁ愛しい番を迎えに行こうか。
「「ヤっ!」」
「危ないから、な?」
「やっ!」
子どもたちからの抗議に説得していたジークとセインは困り果てていた。
自分たちもママを助けに行くと聞かず、しかし親として怪我などしないように待っていてほしいと頼むがイヤだと首を振られるばかり。
アズと違いまだ幼く身を守る術を殆ど持たない繋たちを連れて行くにはあまりに負担が大き過ぎる。
どうにか諦めてくれと頼むのだが……
「ママあいたいの!」
「「ママ!」」
早いとこ縁を助けに行きたいが、行かせないとばかりに立ち塞がる我が子たちに困り果てる。
「繋、すぐにママを連れて帰ってくるから。だから頼むからここでーー」
「やーーー!や、や、や、やーー!」
繋を抱き上げセインが何とかあやそうとするが、イヤだとばかりに暴れ顔を引っ掻かれていた。
「「ママあいたい」」
繋とは違い暴れはしないが目で訴えてくる双子にジークも参っていた。
「すぐに会える。だから待っーー」
「「「ヤーーーーっ!」」」
堂々巡りである。
こんな状態では仲間達に預けていくのも難しくどうしようかと思っていればーー
「………ばーば」
「ん?」
「ばーばがいい!」
ばーば?と考え、なるほどマーガレットたちなら預かってくれるかもしれないと思いつく。
双子もじーじと呼んでいることから彼らとなら大人しく待っていてくれるのだろうと思っていれば……
「なんだって!?すぐ!すぐに私たちも向かうから町の外で落ち合おう!マーガレット~~」
事情を話し子どもたちを預かってくれないかと頼む前に通信を切られてしまった。
偶々出たのがジンであったこともあり冷静に最後まで話しを聞いてもらえず、しかし着いてから説明すればいいだろうと急いで町に向かった。
「さぁ準備万端だよ!」
「みんなであの子を取り戻しに行こう!」
「「「おーー!」」」
「待て待て待て」
話しが違う。
子どもたちもちゃっかり乗っている。
町近くで合流したマーガレットたちは何故か完全防備しており、腰周りには武器も装備していることから冒険者時代の頃のものだろう。
完全に今から戦いに行かんとばかりの格好にこれはマズいと止めるが。
「あの子が危ない目に遭ってるってのに暢気に家で待ってなんかいられるかい!一緒に行くに決まってんだろ!」
なんとも男らしい一言。
「現役を退いたとは言えまだそれなりに戦えるよ。足手纏いには絶対にならないから一緒に行かせてほしい」
笑顔が何とも怪しい。
自身の番ながら本当に皆に愛されているなと実感する。
ここまで言われ断るなど出来るはずもなく、見ればマーガレットの足に張り付きこちらを窺っている繋の姿に初めからこうなると分かっていたのだろうと悟った。
「お前は……本当にママそっくりだな」
怒られないかとビクビクしながらもこうと決めたら譲らない。
下手に頭が回るのはあまりいいとは言えないが、ママが大好きだからこそしたと思えば怒るに怒れない。
「ケイがママなおしてあげるんだもん」
「「ママたすけるの」」
もう自分たちだけで考える頭があるのだ。
いつまでも赤ん坊ではないのだと、日々成長しているのだと今更ながら理解した。
「分かった。けどお前らはこの2人から絶対に離れるんじゃねぇぞ?ケガなんかしたらママが泣くからな」
「「「うん!」」」
実際見たことはないが、縁やエルの話からマーガレットたちもそれなりの腕であるだろうことは知っていたため2人には子どもたちを守ってくれるよう頼んだ。
「そうと決まればさっさと行くぞ。エル、道案内は頼んだ」
「分かった」
縁のことだ、きっと自分たちのことを待ってくれている。
子どもたちが付いてくることは想定外だったが、縁を助けたいという気持ちは自分たち番も子どもたちも違わないだろう。
「……翔は置いてきてよかったんじゃないか?」
最初こそ繋たちと一緒に騒いでいた翔だが、途中静かだなと見ればルーの腕の中でグースカ眠っていた。
ならば置いてきても良かったのではないかと言えばーー
「ドラゴンは頑丈だからね。まだちゃんと飛べないけど投げて攻撃するぐらいには役に立つよ」
「………そうか」
ドラゴンの子育てとは獣人とは違いかなり過酷らしい。
敵に向かって我が子を投げるなどジークには考えられないが、その頑丈な鱗故にきっとそれも可能なのだろう。
ロンを見ても特に気にしていないため嘘を言っているわけではないと思う。
「縁がいねぇから言葉は分かってやれねぇが勿論来てくれんだろ?」
まさか伝説級であるフェンリルが縁の獣魔になるとは思っていなかったが、今思えばこれほど力強い味方はいない。
ここまで付いて来てくれたことから手を貸してくれるとは思っていたが、念のため確認すれば当たり前だとばかりに頷かれ自信がついた。
「準備万端だな」
エルには悪いがジークは男を生かしておく気はない。
自分たちから縁を奪った罪は重いのだ。
「縁を攫ったことーー死ぬほど後悔させてやんよ」
さぁ愛しい番を迎えに行こうか。
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