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思い付きの観察
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「(エル、エル)」
「…………なにやってんの?」
昼ご飯も終え、特に予定もないため繋たちの様子を見に行こうかと考えていれば、何故か廊下の角から顔だけ出しこちらを手招いているエニシの姿が。
しかも小声。
子どもたちとかくれんぼでもして遊んでいるのかとも思ったが、ならば自分に声をかける必要はないはずだ。
静かにと言われ、なぜか自分までつられてコソコソとしてしまったが理由を聞いてみれば何とも下らないものだった。
「エニシがいない時の子どもたちを見たい?……なにそれ」
「私がいないことで子どもたちがどう反応するのかなぁと」
気になったと言われ、一緒にコソコソしていたのがバカらしくなった。
そもそもコソコソする意味がないのだ。
「…………エニシって時々バカになるよね」
「え……私ってバカなんですか?」
「いや。バカって言うか…抜けてる?感じ」
一般的のバカと言うには語弊があるが、バカみたいに色々抜けている時がエニシには時々あるのだ。
ルーと違い苛立つということはないが、なんだかなぁと思いはする。
「根本的なこと言うけど、エニシが隠れたところでみんな簡単に見つけられるよ」
「へ?」
そう、そもそもが隠れることに意味がないのだ。
なぜならーー
「ママえほんよんで?」
「あれ?繋?もう見つかっちゃいました」
いつの間にやら自分たちの足元で絵本を抱えた繋がこちらを見上げてきていた。
「見つかっちゃたっていうか、繋はある程度の範囲ならエニシがどこにいるかすぐ分かるよ」
「え?」
なぜ気付かないのかと思ったが、日常的に魔法を使うことをしないエニシには想像も出来ていなかったのだろう。
そしてそれは多少自分にも責任がある。
「繋には魔力感知の方法を少し教えておいたから。探そうと思えば自分で探せるんだよ。まぁ範囲もあるし、感じたことがある魔力じゃないと出来ないっていう条件付きだけど」
「………そんな話し聞いてません」
確かに言ってない。言い忘れていたとも言う。
少しでも護身になればとエルが教えていたのだが、家族の魔力ならば距離が遠過ぎない限りは見つけられる。
ただ家族以外の他人に関しては興味もなかったのか反応が鈍かった。
「エニシなら間違いなく見つけられるよ。ね?」
「ママあったかいの!」
わかるよ!と笑顔の繋に、エニシは何とも複雑そうな顔である。
素直にすごいねと褒めてやりたいのだろうが、自分の行動に意味がなかったことが悲しくもあるのだろう。
「えーと……なら愛依たちーー」
「獣人じゃん。匂いで分かっちゃうでしょ」
「……………」
そんな悲しそうな顔で見ないでほしい。
かくれんぼは出来ませんねと呟いていたが、そういうことではないと思う。
「あーほら、迷子になってもすぐ見つけてもらえるよ!」
「私が、なんですね。」
せめてもとフォローしてみたがダメだった。
自分でも言ってからこれはダメだろうとは思ったが。
「翔ならまだ……いや無理か」
翔はルーに似てバカではあるが鈍くはない。
毎日エニシからご飯として魔力を与えられているのだ、分からないはずがない。
「ま、仕方ないですね。諦めます」
あまりに早い開き直りに呆れたが、気にしてないならまぁいいだろう。
ツッコミ過ぎると擽りの刑にされるため黙っておく。
「それよりアズを見かけませんでしたか?ちょっとお願いしたいことがあるんですけど……」
「見てないけど、きっと部屋にいるんじゃない?最近部屋に籠もって何かしてるみたいだから」
何をしているかまでは知らないが、アズのことだから悪いことではないだろう。
むしろ家族か、エニシのためにと魔法の練習でもしているのかもしれない。
以前父を倒した時、城にあった魔法書関係の本をいくつか失敬してきたためそれを読んでいるのかもしれないとエルも深く聞くことはしていなかった。
「ならちょっと確認してきます。エルはどうします?」
用もなかったため付いていくと言えば、まだ絵本を抱え待っていた繋と3人でアズの部屋へ向かうのだった。
「アズ?入ってもいいですか?」
コンコンと扉を叩いてみるが中からの返答はない。
今までエニシの声に応えなかったことはなかっため、これは何かあったのではと返事を待たずして慌てて中に入った。
「ーーアズっ」
真っ先に部屋に入っていったエニシの焦ったような声にどうしたのかと見れば、部屋の中央辺りでうつ伏せで倒れるアズの姿が目に入った。
駆け寄り確認してみれば荒いがちゃんと息はしておりホッと息をつく。
「なんで?さっきまで普通だったじゃん」
少し元気がなく見えたが、普通にご飯も食べていた。
なのになぜ?
「エル落ち着いて。とりあえずベッドまで運んであげて下さい。このままだと風邪を引いてしまう」
動揺しながらも言われたままベッドに運んでやるのだった。
「…………なにやってんの?」
昼ご飯も終え、特に予定もないため繋たちの様子を見に行こうかと考えていれば、何故か廊下の角から顔だけ出しこちらを手招いているエニシの姿が。
しかも小声。
子どもたちとかくれんぼでもして遊んでいるのかとも思ったが、ならば自分に声をかける必要はないはずだ。
静かにと言われ、なぜか自分までつられてコソコソとしてしまったが理由を聞いてみれば何とも下らないものだった。
「エニシがいない時の子どもたちを見たい?……なにそれ」
「私がいないことで子どもたちがどう反応するのかなぁと」
気になったと言われ、一緒にコソコソしていたのがバカらしくなった。
そもそもコソコソする意味がないのだ。
「…………エニシって時々バカになるよね」
「え……私ってバカなんですか?」
「いや。バカって言うか…抜けてる?感じ」
一般的のバカと言うには語弊があるが、バカみたいに色々抜けている時がエニシには時々あるのだ。
ルーと違い苛立つということはないが、なんだかなぁと思いはする。
「根本的なこと言うけど、エニシが隠れたところでみんな簡単に見つけられるよ」
「へ?」
そう、そもそもが隠れることに意味がないのだ。
なぜならーー
「ママえほんよんで?」
「あれ?繋?もう見つかっちゃいました」
いつの間にやら自分たちの足元で絵本を抱えた繋がこちらを見上げてきていた。
「見つかっちゃたっていうか、繋はある程度の範囲ならエニシがどこにいるかすぐ分かるよ」
「え?」
なぜ気付かないのかと思ったが、日常的に魔法を使うことをしないエニシには想像も出来ていなかったのだろう。
そしてそれは多少自分にも責任がある。
「繋には魔力感知の方法を少し教えておいたから。探そうと思えば自分で探せるんだよ。まぁ範囲もあるし、感じたことがある魔力じゃないと出来ないっていう条件付きだけど」
「………そんな話し聞いてません」
確かに言ってない。言い忘れていたとも言う。
少しでも護身になればとエルが教えていたのだが、家族の魔力ならば距離が遠過ぎない限りは見つけられる。
ただ家族以外の他人に関しては興味もなかったのか反応が鈍かった。
「エニシなら間違いなく見つけられるよ。ね?」
「ママあったかいの!」
わかるよ!と笑顔の繋に、エニシは何とも複雑そうな顔である。
素直にすごいねと褒めてやりたいのだろうが、自分の行動に意味がなかったことが悲しくもあるのだろう。
「えーと……なら愛依たちーー」
「獣人じゃん。匂いで分かっちゃうでしょ」
「……………」
そんな悲しそうな顔で見ないでほしい。
かくれんぼは出来ませんねと呟いていたが、そういうことではないと思う。
「あーほら、迷子になってもすぐ見つけてもらえるよ!」
「私が、なんですね。」
せめてもとフォローしてみたがダメだった。
自分でも言ってからこれはダメだろうとは思ったが。
「翔ならまだ……いや無理か」
翔はルーに似てバカではあるが鈍くはない。
毎日エニシからご飯として魔力を与えられているのだ、分からないはずがない。
「ま、仕方ないですね。諦めます」
あまりに早い開き直りに呆れたが、気にしてないならまぁいいだろう。
ツッコミ過ぎると擽りの刑にされるため黙っておく。
「それよりアズを見かけませんでしたか?ちょっとお願いしたいことがあるんですけど……」
「見てないけど、きっと部屋にいるんじゃない?最近部屋に籠もって何かしてるみたいだから」
何をしているかまでは知らないが、アズのことだから悪いことではないだろう。
むしろ家族か、エニシのためにと魔法の練習でもしているのかもしれない。
以前父を倒した時、城にあった魔法書関係の本をいくつか失敬してきたためそれを読んでいるのかもしれないとエルも深く聞くことはしていなかった。
「ならちょっと確認してきます。エルはどうします?」
用もなかったため付いていくと言えば、まだ絵本を抱え待っていた繋と3人でアズの部屋へ向かうのだった。
「アズ?入ってもいいですか?」
コンコンと扉を叩いてみるが中からの返答はない。
今までエニシの声に応えなかったことはなかっため、これは何かあったのではと返事を待たずして慌てて中に入った。
「ーーアズっ」
真っ先に部屋に入っていったエニシの焦ったような声にどうしたのかと見れば、部屋の中央辺りでうつ伏せで倒れるアズの姿が目に入った。
駆け寄り確認してみれば荒いがちゃんと息はしておりホッと息をつく。
「なんで?さっきまで普通だったじゃん」
少し元気がなく見えたが、普通にご飯も食べていた。
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