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そういえば……
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スノーとも無事従魔契約を済ませ、ならばと向かったダンジョンはもはや家族旅行みたいなものだった。
「にしても珍しいな。縁が採取以外の依頼を受けるなんて」
そう言い隣りを歩くアレンが縁を見下ろしてくる。
確かに縁がギルドで受ける依頼は薬草採取がほとんどであり、そもそもが他にどんな依頼があるのか理解していないというのもあった。
だが今回ダンジョンを訪れるにあたり縁はギルドで事前に依頼を受けていた。
何故かというと……
「宰相様に言われたんです。君は冒険者だろ?と」
先日再びレオナルドの手伝いに行った縁だったが、休憩中に明日は家族でダンジョンに行ってくるんですと何気なくと告げれば…
「そういえば君は冒険者だったな。すっかり忘れていた。なんだ、このクソジジイに何か変な依頼でもされたか?」
「何とも酷い言われようじゃのぅ。お主ならまだしも可愛い孫にそんなこと儂がするわけなかろうが」
「このジジイ」
この2人は仲良く話すということが出来ないのだろうか?
そもそもアル爺の孫にまでなった覚えはないのだが。
「いえ。偶にはみんなで外に出るのもいいだろうということになって」
縁の体調も戻り、スノーも身体の大きさを変えられるようになったため行こうということなったのだ。
「…………依頼もなくダンジョンに潜るのか?冒険者だろ?そこまでして欲しいものでもあるのか?」
「…………」
レオナルドの言いようにちょっとした観光感覚で行こうとしていた自分がおかしいのだと気付いた。
アル爺まで不思議そうに見てくる。
「不意打ちとは言え、あの筋肉馬鹿に勝つほどだ。君も魔法に長けているのだろうが、君が思っているほどダンジョンというものは安全ではないんだぞ」
まるで危なかっしい子どもに言い聞かせるような口調に更に落ち込む。
「そうじゃそうじゃ。そんな危ないことせんでも儂がいくらでも依頼を出してやるわい」
自分はどれほどか弱く見えているのか。
だが確かに彼らの言う通りかもしれない。
「そうですね。先にギルドで依頼を受けてから行こうと思います」
それまでランクというものを気にしていない縁だが、どうせ行くにしても依頼を受けていれば多少なりとも得られるものがあるだろう。
「私が言いたいのはそういうことではないのだが……」
「この子はこういう子じゃて。まぁ煩いあのジジババが何も言わんならば大丈夫じゃろ。気をつけて行ってこい。くれぐれも怪我などせんようにな」
マーガレットとジンが何も言わないことから危険はないと判断したのか快く送り出してくれるアル爺だが、その優しい言葉を少しでいいからレオナルドにもかけてあげて欲しいと思うのだった。
「で、いくつか私でも出来そうなものとアル爺からも何か珍しい薬草があれば引っこ抜いてこいと頼まれました」
「……俺は会ったことねぇけどそこまで心配してくれてんならいい奴らなんだろ」
アル爺に関してはちゃっかりと自分の希望を伝えてはきたが、心配してくれているのは確かだろう。
「なので今回は私も頑張りますね」
「頼むから縁はジッとしててくれ」
頼むからと言われ、何故だと首を傾げれば話しを聞いていたのだろうジークに頭を撫でられた。
「お前は張り切る時に限って何かやらかすからな。周りを気にしながら子どもたちでも見てろ」
「…………私だって戦えます」
身を守れない子どもでも、か弱い女性でもない。
自分もやれると主張すれば、苦笑いしながら力強い腕に抱え上げられた。
「分かってんよ。ただ俺たちが心配してるだけだ。ついこの前まで寝込んでたんだぞ?戻ったつっても心配なんだよ。だから今日は我慢してくれ。俺たちのために」
そう言われてしまえば嫌だと言えるはずもなく仕方ないと頷く。
「それにアズが張り切ってたぞ。エルと一緒に頑張ってたみたいだからな。その成果も見てやってくれ」
「真と愛依もな。もう少ししたら何か持たせてやってもいいかもな。性格から言って弓は無理だろうから短剣でもいいか」
セインとジークが嬉しそうに言ってくるが何とも複雑である。
子どもたちが頑張ってくれているのに、ママとは言え男の自分がそれを後ろで見守るだけというのはどうなのだろう?
「言ったろ。今日は、な?お前が弱いって言ってんじゃねぇよ。子どもたちもそんなこと思ってねぇ。ただ心配なんだ。お前に何かあったら俺は生きていけねぇんだよ」
「分かりました」
これまで何度か倒れたことがあるが、どうやら彼らには軽くトラウマになっていたらしい。
自分が同じ立場でも心配しただろうからこれ以上無理を言うのはやめておこう。今日は。
「気になんなら獲ってきた獲物で美味い飯でも作ってくれ。愛依なんて両手上げて喜ぶぞ」
「俺もな!」
肉大好き2人には何よりのご褒美だろう。
「真には大きな魚をとって上げて下さい」
「「「任せとけ!」」」
力強い番らの言葉に笑ってありがとうと伝えるのだった。
「にしても珍しいな。縁が採取以外の依頼を受けるなんて」
そう言い隣りを歩くアレンが縁を見下ろしてくる。
確かに縁がギルドで受ける依頼は薬草採取がほとんどであり、そもそもが他にどんな依頼があるのか理解していないというのもあった。
だが今回ダンジョンを訪れるにあたり縁はギルドで事前に依頼を受けていた。
何故かというと……
「宰相様に言われたんです。君は冒険者だろ?と」
先日再びレオナルドの手伝いに行った縁だったが、休憩中に明日は家族でダンジョンに行ってくるんですと何気なくと告げれば…
「そういえば君は冒険者だったな。すっかり忘れていた。なんだ、このクソジジイに何か変な依頼でもされたか?」
「何とも酷い言われようじゃのぅ。お主ならまだしも可愛い孫にそんなこと儂がするわけなかろうが」
「このジジイ」
この2人は仲良く話すということが出来ないのだろうか?
そもそもアル爺の孫にまでなった覚えはないのだが。
「いえ。偶にはみんなで外に出るのもいいだろうということになって」
縁の体調も戻り、スノーも身体の大きさを変えられるようになったため行こうということなったのだ。
「…………依頼もなくダンジョンに潜るのか?冒険者だろ?そこまでして欲しいものでもあるのか?」
「…………」
レオナルドの言いようにちょっとした観光感覚で行こうとしていた自分がおかしいのだと気付いた。
アル爺まで不思議そうに見てくる。
「不意打ちとは言え、あの筋肉馬鹿に勝つほどだ。君も魔法に長けているのだろうが、君が思っているほどダンジョンというものは安全ではないんだぞ」
まるで危なかっしい子どもに言い聞かせるような口調に更に落ち込む。
「そうじゃそうじゃ。そんな危ないことせんでも儂がいくらでも依頼を出してやるわい」
自分はどれほどか弱く見えているのか。
だが確かに彼らの言う通りかもしれない。
「そうですね。先にギルドで依頼を受けてから行こうと思います」
それまでランクというものを気にしていない縁だが、どうせ行くにしても依頼を受けていれば多少なりとも得られるものがあるだろう。
「私が言いたいのはそういうことではないのだが……」
「この子はこういう子じゃて。まぁ煩いあのジジババが何も言わんならば大丈夫じゃろ。気をつけて行ってこい。くれぐれも怪我などせんようにな」
マーガレットとジンが何も言わないことから危険はないと判断したのか快く送り出してくれるアル爺だが、その優しい言葉を少しでいいからレオナルドにもかけてあげて欲しいと思うのだった。
「で、いくつか私でも出来そうなものとアル爺からも何か珍しい薬草があれば引っこ抜いてこいと頼まれました」
「……俺は会ったことねぇけどそこまで心配してくれてんならいい奴らなんだろ」
アル爺に関してはちゃっかりと自分の希望を伝えてはきたが、心配してくれているのは確かだろう。
「なので今回は私も頑張りますね」
「頼むから縁はジッとしててくれ」
頼むからと言われ、何故だと首を傾げれば話しを聞いていたのだろうジークに頭を撫でられた。
「お前は張り切る時に限って何かやらかすからな。周りを気にしながら子どもたちでも見てろ」
「…………私だって戦えます」
身を守れない子どもでも、か弱い女性でもない。
自分もやれると主張すれば、苦笑いしながら力強い腕に抱え上げられた。
「分かってんよ。ただ俺たちが心配してるだけだ。ついこの前まで寝込んでたんだぞ?戻ったつっても心配なんだよ。だから今日は我慢してくれ。俺たちのために」
そう言われてしまえば嫌だと言えるはずもなく仕方ないと頷く。
「それにアズが張り切ってたぞ。エルと一緒に頑張ってたみたいだからな。その成果も見てやってくれ」
「真と愛依もな。もう少ししたら何か持たせてやってもいいかもな。性格から言って弓は無理だろうから短剣でもいいか」
セインとジークが嬉しそうに言ってくるが何とも複雑である。
子どもたちが頑張ってくれているのに、ママとは言え男の自分がそれを後ろで見守るだけというのはどうなのだろう?
「言ったろ。今日は、な?お前が弱いって言ってんじゃねぇよ。子どもたちもそんなこと思ってねぇ。ただ心配なんだ。お前に何かあったら俺は生きていけねぇんだよ」
「分かりました」
これまで何度か倒れたことがあるが、どうやら彼らには軽くトラウマになっていたらしい。
自分が同じ立場でも心配しただろうからこれ以上無理を言うのはやめておこう。今日は。
「気になんなら獲ってきた獲物で美味い飯でも作ってくれ。愛依なんて両手上げて喜ぶぞ」
「俺もな!」
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